住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

夕べは納骨堂の供花を整理して水も入れ換え、今朝は早くに遊歩道を歩くと水面を動くものが・・・。最初はヌートリアかと思ったもののどうも水面をスーと動く様子。目をこらしてみると水鳥が泳いでいるのでした。渡り鳥がいる季節なのに昨日の関東では35度近くまで気温が上がり、運動会の練習をしていた小学校では数十人が熱中症で緊急搬送されたそうです。
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そんなここ昨日の気温ですが、土手を見ると彼岸花の他にもオレンジの花が咲いていました。
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遊園地から遊歩道、そして寺に帰るまでの短い距離の景色を見てもいろいろなものがあり、季節は確実に移り変わっていましたよ。それについてはまた改めて写真を載せることにしますがね。

昨日で秋のお彼岸も過ぎたわけですが、「暑さ寒さも~」を期待していたにもかかわらず最後までじめじめした空気空気が居座ってた今年のお彼岸でした。そんな中でも《切り花》のために納骨堂の供花が萎れてしまうのは仕方がないことで、写真はダメになったものを整理して何とか元気な花を生け直している途中のもの(お参りの人がおられない時を狙っての作業のため)ですが、猛暑の中に迎えたお盆の時とは違って残せる花が多くあったように思います。
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今日は残り半分の整理をしなければいけないのですが、その作業で気づくことは、お供えされる時に紐や輪ゴムで目元が縛ったままのものが多いことです。中にはアルミが巻かれたままのものもありましたが、人間でもウェストをきつく縛られると苦しいのと同様に花も水を吸い上げるところを縛られていると苦しいのではないでしょうか。せめて縛っているもの外してやってほしいと思ってしまう私の気持ちは異常でしょうか?

今朝早く遊歩道を歩いていて花壇に彼岸花(赤)の頭が見えたので、朝食後にカメラを持って出ました。
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「境内にある白の彼岸花の蕾と一緒に、赤のものも撮そう」と考えていたのですが、花壇を何度も探すのに見つかりません。朝早くとは言っても十分に明るかったので「幻を見た」わけではないのでしょうが、何度探してもダメ。
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それは開花すれば直ぐに分かるので、赤い彼岸花の方は土手の彼岸花で我慢することにして、境内の白の蕾だけをここに載せることにします。

今朝はいつものように早く起きだして土手を歩き回りながら被写体を探しましたが、気づいたことは2点。一つは猛暑で手がつけられなかった所では雑草が茂り、蔓が勢いよくボケに巻き付いていたり紫陽花を隠したりしていること。
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二つ目は橋のたもとにある柳が生い茂っていることです。
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特に枝が垂れ下がっている柳が風に吹かれて揺れるのは(夏場は特に)風情があるものですが、今回の柳はあまりにも枝が伸びきっていて側を通る度に顔にかかるほどです。
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ここまで枝が伸びると《うっそうとした》という感じになってしまうので、大風でも吹くと大変なことになりそうです。市の環境課の方で何とかしてください。

9月は尿管結石で手術・入院の後にお彼岸があり、草取りや法務が重なって膝の痛みが激しくなり、とうとう意を決して《水抜き》をしてもらいました。相変わらず水抜きは痛いですが、仕方ないですね。なにしろ右膝に力が入らないので起ち居振る舞いが不便なだけでなく、階段を下りる時には踏ん張りがきかないので痛みに加えて不安感がつきまとっていましたからね。
ただ、科学が進んで認知症の特効薬も出来ている現在なのにこの症状だけは「完治することはない」そうです。患者の1人としては何とかしてほしい思いですけれどねぇ。
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境内でやっとは秋明菊の蕾が膨らんできました。

今朝は夜中(2時過ぎ)に目が覚めていつもならそこからまた少し寝るのですが、今朝は眠れません。ラジオで少年を含めた多くの若者達を「お国のため」という言葉一つで死なせた苦しみと悲しみを涙ながらに語りつつ一服のお茶が作り出す《譲り合い》の心を説く茶道の宗匠の話を聞きながら、結局眠れないままに5時前から起き出して供花の活け替えや納骨堂の解錠などを始めました。私も亡母から(簡単ながら)茶道を教えられていたので茶席での「お先に戴きます」「どうぞ」などという作法も知っていますが、確かにこの《相手を敬う》気持ちがあれば、あんな馬鹿げた戦争が起こることもなかったでしょうし、あたら未来ある若者達を死なせることもなかったはずです。
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隣の公園には折角あった砂場が「使用禁止」になってブロックだけが中途半端に残っています。しっかりした検討なしに作ったから《税金の無駄遣い》となっていますが、これと同様にいくら《敵の攻撃から守るため》という言葉を使っても、今の為政者の内容のない説明ではまた悲劇の繰り返しを生んでしまいます。是非とも今朝の宗匠の言葉を政治家達に聞かせたいものです。

今はどこ果物店でも葡萄が主流ですが、これから本流になるのが栗と柿でしょう。しかし、今年の猛暑とその後にやって来た大雨で枯れたりした木も多いとのこと。何しろ自然任せの所も多い仕事ですから、特に今年は大変だったことと思います。その上最近になって増えてきたのが動物による被害とともに人間による被害(さすがにこれは許せませんよね)です。
ところで、「桃栗3年柿8年」とは言いますが、8月に実をつける果物があります。そこでつけられた名前が《八朔》ですが、この《朔》とは1日のこと。つまり「8月になると実をつける」という意味です。
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当寺にも八朔の木がありますが、前坊守が植えたものの「全然実をつけない」と文句を言っていたのですが、私たちの代になって実をつけだし、今では隔年で《生り年》を迎えていますので、今年がそれに当たる年ということになります。もっとも、収穫が真冬ということもあって大変なのですよね。おまけに私自身は柑橘類が苦手なのでいつも「採るだけ」ですが、さて、今年の冬はどうなりますかねぇ。

蒸し暑いのが夕べからの雨で少し涼しく感じられるようになりましたが、果たしてこのまま秋になる野でしょうか?
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今年は彼岸前の草取りから始まり(法務以外にもいろいろあって)何かと忙しい日々になり、膝の痛みを押し隠して動き回っています。また、今日は以前に尿間結石の手術をしてもらった時のステントを取り外す日のため、今朝も朝一で病院通いです。そのため、連日のように5時過ぎからバタバタと走り回っていますが、多忙と体力・気力の減退で蔓が巻いたままのボケの木もまだ手を入れていない状態です。何とかしないと外から丸見えなので気になっているのですがねぇ。

新聞には真っ赤な彼岸花の写真が載っていましたが、公孫樹の下に植えていた当寺の彼岸花(白)はまったく芽を出す様子もなくて絶えたのかと心配していますが、本堂裏では今年も無事に咲いていました。
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それも去年は1輪だけで寂しかったのですが、今年は草に囲まれて何輪も花を咲かせています。真っ赤な花が一斉に咲いているのもきれいですが、これはこれでまたいいものですね。
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ところで、今朝の風がなんとなく湿っぽく感じられたのは気のせいでしょうか?ここ数日はまるで梅雨期に戻ったのではないかと思えるほど湿度が高くてうっとうしかったのですが、今朝の風にも同じようなものを感じました。空はどんよりしているし、湿度は高くて風は生ぬるいし、一体いつになったら季節が本当の秋になるのでしょうか。和歌集には「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる」とありますが、果たして今年はこの歌人と同じ風を感ずることが出来るのでしょうか?

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「暑さ寒さも~」とは言いますが、どうも今月中はまだ残暑が居座るようです。おまけにコロナの株も新しいものが登場し、加えて季節外れのインフルエンザの流行も重なって9月は大荒れしそうです。今日から秋のお彼岸。当寺では初日に彼岸法要を勤めることになっていますが、鳥取では稲刈りが真っ最中でもあるのでお参りは少ないかもしれませんが、たとえ1人でも勤めさせていたく所存です。しかし、昨日から供花の購入と生け込み、山門の幕張り、納骨堂と本堂の荘厳等々で疲れがピークになっています。おまけに膝の痛みが去らないので、この1週間が厳しい日々になりそうです。
ところで、梔の葉が青虫に食べられてしまいました。写真は青々としていますが、今朝はすっかり裸状態です。

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