住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

たった1日の好天で、また今朝は寒風が吹いています。これで本当に「三寒四温」なのでしょうかねぇ。でも、同じ《桜》でもまだ堅い桜土手のソメイヨシノとは違って、当寺の桜桃には既に薄ピンクの花が咲いています。遠景と接写の2枚を載せておきますが、やはりこれも《桜》には違いないですね。
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坊守の要望で一昨年に枝を剪定してもらいましたので《花霞》というわけにはいきませんが、やはりこれが咲くと「春間近」という思いが強くなります。そして初夏には真っ赤に色付いた実がたわわになるわけですが、毎年気がついた時には小鳥に食べられて全滅しています。まぁ、これも毎年の恒例行事なのでしょうね。

昨日は久しぶりに晴ましたので、業者に依頼して当寺のお墓の中を見てもらいました。
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前坊守(母)は突然に倒れて意識不明のまま1週間後に往生し、前住職(父)も悲しみの中を1周忌が勤まるのを待っていたかのように1年と1日後に往生するというバタバタした1年間でしたので、2人の遺骨も壺のまま安置するしかありませんでした。しかし、以前から「亡父もご先祖の方々のように坊母と一緒になりたいはず」と思っていましたので、今回の作業の時に壺から袋に入れ換えて安置しました。
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これで何年か先には布も溶けて2人が一緒になれます。そして私も(いつか分かりませんが)その時には同じようにしてほしいと願っておりますので、10日後の坊守の納骨も壺でなくて布袋に入れて収めるつもりです。

やっと今日の午前中だけ晴れそうですので、坊守の納骨前にお墓の中を確認してもらいます。中に雨水がたまっているということはないはずですが、それでも前に開けたのが亡父の納骨の時ですからそれから40年。やはりいちど確認が必要ですよね。
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ところで、昨日の仏婦研修会の参加者は8名という少人数でしたが、釈尊の初転法輪とその内容(四諦八正道)について話しました。しかし、連続研修とは違って個人的な研修会ですから講義方式になってはいけないので、話し方に苦労します。まぁ、「自分の勉強だから」と思ってそれなりに頑張っていますがね。
(昨日の写真は白のカニサボテンでしたが、赤のものも蕾を持っていますよ)

今朝のラジオで「春先に気をつけるべき4K」を話していました。《3K》とくれば(きつい、汚い、危険)が直ぐに思い浮かびますが、「4Kって何?」と思って聞き耳を立てたところ、(気温差、風、乾燥、花粉症)とのこと。まぁ、気温差には連日のことなので納得ですが、今年になって初めて(乾燥)の被害を受けたので、それについても同意しました。1月になってから右の親指に2ケ所もヒビ割れが出来て痛く、とうとう薬局に行ってヒビ割れ防止の軟膏を購入する羽目に。その効果はすごいもので今は塞がって水仕事も平気になりましたが、あの時はちょっと触れただけでも痛くて仕方なかったほどでした。(カニサボテンに白の蕾がつきました》
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ところで、最近の若者達は上司から来た文章(ライン等)で句点(。)がついていると「叱責されているようで怖い」と感じ、これを《マルハラ》と言っているそうです。確かに最近は略語や頭文字だけの言葉ばかりで通じるようになって《正しい文章》が廃れているように感じていますが、まさか句点がついた文章に強迫観念を持つとは信じられない世の中になりましたね。

今朝は今までよりも少しだけ寒さが収まっているようですが、それでも本堂での読経は寒いです。今日の予想最高気温は11度ということですが、それでも例年より(わずかですが)低いとのこと。でも、昨夏のあの猛暑(酷暑?)に比べれば文句は言えませんよね。
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何枚も撮り置いていた写真も残りは数枚。またあちこち被写体を探して歩き回らないといけないようですが、新しいものがあるかどうか・・・。あちこちに1㍍も伸びた万両が何本かある中で裏庭の1本はまだ実をつけていないのに供花の芯に切ってしまいましたし、椿は全然剪定をしていないので花が外側(しかも日の当たる側だけ)しか咲いていない状態です。本堂裏の桜桃の蕾もまだ堅いようですし、なかなか気に入った被写体は残念ながらなさそうですね。
下駄箱の上に挿している椿は今朝は花が散って2つの蕾が残っているだけですが、それも趣ありますよ。

昨日は熊手(大)を買いにJAの店まで行ってきました。小型の熊手は境内の大掃除の時に何本も買い求めていますが、あちこちに散らばっている落ち葉をかき集めるには大きなものの方が便利と思って買い求めた次第です。かつては爪がステンレス製になっている熊手があったのですが、何年も前に壊れて既に廃棄処分。そこで今回は竹製のものを求めて買いに行ったのですが、思っていた以上に高価なのですね。まぁ、毎年している境内の大掃除には必要なものなのでそのまま買い求めましたが・・・。(いつかそれを使っている時の写真を撮っておきます)
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ところで、坊守はこの熊手のことを《ガンゼキ》とかなんとか言っていましたが、山口の方言なのでしょうか?以前にも「(物を)しまう」ことを「なおす」と言っていたので「どこを直す(修理する)の?」と聞いたことがありましたが、なかなかうまく伝わらないものですね。「方言は国の宝」とも言いますから大切にしないといけないのですがねぇ。

昨日の晴れ間を使い、納骨堂の裏から当寺の墓までの草取りとお墓の落ち葉を掃除しました。と言っても膝に負担がかからないように椅子(手作りのもの)に座ってするためにかがみ込むのが無理なので、芽を出し始めたものは無理。ダンボール箱に取り付けたゴミ袋を移動させたりして取った草は、少ないように思えてもそこそこありました。何とかきれいになった通路ですが、まだ《濡れ落ち葉》になって貼り付いている場所もあるので、納骨の日までにもう一度掃除がいるでしょうね。今日も晴れなら何とかしたかったのですが、またもや雨。
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今朝の新聞には満開になった梅里庵の梅が載っていましたし、ラジオでは「沈丁花の香りが漂っています」という聴視者の投稿もありましたが、この雨では今は満開になっている当寺の白梅の観賞も出来ませんね。

布袍の襟のほつれは無事に修理完了。ついでに前から気になっていた色衣の袖のほつれも修理しました。ただ、裁縫している昔の人の姿を思い出すといつも片側に紐が付いた木があり、それで布を引っ張っていました。そこで、修理で困るのは繕いをする時に修理するところ以外の布が邪魔になることだったので、「あれを使えばいいのでは?」と思って坊守の裁縫道具の置いてある場所を探しました。でも見つからなかったのでゴム紐と洗濯ばさみでなんとか似たものを作り、無事に修繕完了(?)となった次第です。いいや~、本当に「必要は発明の母」です。
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いよいよ今週末は春のお彼岸です。「暑さ寒さも・・・」ですから、さすがに今日から気温も上がるそうですが、今朝は放射冷却で「寒い!」。境内の落ち葉や伸び始めた草取りもしたいのですが、この寒さではなかなか一歩踏み出せそうにないですね。

予報通りに寒さも今日で終わりならいいのですが、ただ気になるのがあの《猛暑》。あれだけは絶対に遠慮したいものです。(白の椿では白玉以外にも昨日のような八重もありますが、今日の写真は単衣の大輪の椿にしました。名前は知りませんが・・・)
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ところで、人間の感覚というものはすごいもので、米粒のように小さなものでも触れると「あれ?」と気づきます。昨日も布袍をハンガーに掛けようとした時、襟に手がかかると何か今までとは違った感じが。改めてそこを見直すと襟の裏側の縫い目の糸が少しほつれていました。今までなら坊守に頼んで直ぐに縫い直してもらっていたのですが今ではそうもいかず、しかもその後はバタバタとしていたので、結局今朝の読経後に自分で直すことにしました。幸いにして白と黒の糸だけは常備しているし、以前に白衣の修理(糸のほつれ)もしたことがあって少しだけ自信もあるのでこの欄を書き終えたらなんとか頑張ってみるつもりですが、坊守の存在の大きさがつくづくと実感されることです。

天気予報によると、今日と明日は最高が気温が6度前後とのこと。来週からは10度を超える予報になっているので「いよいよ春到来か」とは思っていますが、とにかく今朝の寒さは尋常ではありません。雪が降れば少しでも納得出来るのですが、氷雨では心から冷えてくる思いです。本堂の読経中では足下が冷えて我慢できなくなり、つい早口になってしまいます。ここ数日の寒暖差に対応出来なくなり、朝は室内でも厚手の上着を余分に着込んでいる状態なのは、数年前には考えられなかったことです。椿も同じ気持ちなのか、西側の通路側では八重のものが何輪も咲いています。
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まぁ、それも今日と明日の2日間だけだと思えばなんとか我慢出来そうですが・・・(えっ?本当に??)

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