住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

8年ほど前から当寺特製のカレンダーを作ってご門徒に使ってもらっていますが、来年用の準備に入る時期になりました。月ごとの行事だけでなく標語(表紙も含めて13枚分)とイラストも含めた原稿は既に数日前に渡しましたが、製本作業はこちらですることになっているので、まだその準備が必要です。そこで昨日は製本テープをカレンダーの横幅に合わせて必要枚数分切ったり、吊り下げるための紐を作ったりして午後を過ごしましたが、切りそろえた紐は縛って◯にする仕事もあるし、草取りとは違った疲れです。
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もっとも、ゲラの添削もしなければならないし、たとえ印刷が終わっても表紙と各月を揃えて1部ずつ綴じておかないと製本が出来ないので、11月に完成するまでは気が抜けませんがね。あっ!それに報恩講の案内をする寺報の作成と発送もあったっけ。あぁ、お彼岸が過ぎたら益々忙しくなりそうです。

境内や庭の草取りはそれなりに終わりお彼岸も迫っているので、裏の墓地の除草に取りかかりました。県外の方のお墓はそれでも楽に抜けましたが、去年墓じまいをして更地になっている所は草がびっしりと生えているだけでなくこの猛暑に負けじと根をしっかりと張っているので、簡単には抜けないどころか引っ張るだけで手首が腱鞘炎を起こしそうになるほどです。そのため、結局通路側に伸びている所だけは何とかしましたが、後は除草剤の力を借りないといけない程の状態です。もっとも、除草剤も1日や2日で効果が出るわけではないのですがね。
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草取りのついでにこの猛暑に負けて枯れてきた君子蘭を3鉢処理し、残りは枯れた部分の葉を切り取ってやりましたが、もう少し暑さが続くということなので2鉢だけは裏庭の日陰になる所に置いてやりました。写真は遊歩道の枯れたツツジですが、本当にこの夏の猛暑はいろいろな方面に多大な被害を与えてくれたことです。

昔から「暑さ寒さも彼岸まで」とは言われますが、その彼岸が来週に迫りながら今日の予想最高気温が35度というのは、はっきり言って《異常》です。そのため、例年なら衣替えしている時期なのに今もって夏のまま。ただでさえご法事を1件勤めただけで汗だくになるのですから、衣替えなどはもっての外です。
そんな中でも昨日は懸案だった裏庭の草取りをしました。数日前に通路の草取りをした時には「もうダメ」と思っていましたがそれでも部屋から直接に見える場所でもあり、気になって気になつて・・・。
《猫の額》程の広さしかない場所でしかも土が湿っていたのでなんとか2時間(5時30分~7時30分)ですみましたが、心配な右膝のバクダンがひどくならないようにと右脚を投げ出すようにして敷石から次の敷石へと座り込んでの作業としたので、無事に懸案の2/3が終わりました。
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残りはここだけですが、今は体力・気力ともにエネルギーが0になったので、とりあえず「ごめんなさい」とするしかないですね。来年用のカレンダーの原稿もイラストと一緒に手渡しましたし、とにかく一つずつ片付けていくだけしかない現在です。

今朝の新聞には『敬老の日』の行事として100歳を超える人の調査結果が載っていましたが、53年連続で増加とのこと。ということはスタートは昭和45年になりますが、確かその年は大阪万博があったのではないでしょうか?もしもそうなら、私が僧侶の資格を得るために大学を卒業して新たに龍大に入り直した年になりますが、折角大阪まで行きながらあまりの人の多さに圧倒されて万博会場まで行く勇気がなく、Uターンした思い出があります。
そんな中で厚労省が発表した今年の人数では1位が島根で2位が高知、鳥取は3位とのこと。今まで「長寿の人が多いのは沖縄」と思っていたのですが、残念ながら新聞には島根や鳥取が上位になっている理由は記載してありませんでした。ただ、全体の88.5%が女性だという結果には平均年齢のこともあって何となく納得させられましたがね。
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虫の音がかまびすしいくらいになってきたので、メダカの鉢に日陰を作っていた簾を外しました。

昨日に続いて4時30分起床ですがさすがに草取りまでする元気はありません。今日は2ケ月振りの仏婦研修会(盆の月と報恩講の月は休会)ですが、いろいろと考えてまた盆と彼岸について話してみようと思っています。その中では盆法要と施餓鬼法要の違いなども含める考えですが、なにしろ一つだけ《幹》を決めたら「後は口に任せて(?)」という性格ですから、果たしてどんな方向に進んでいくやら本人も全く予想がつかない(本当にこれでいいやら・・・)という研修会です。
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研修会と言えば、コロナ禍で4年間も休会していた組の連続研修会(略して「連研」)がいよいよ来年度から始まるようです。もっとも、現在の理事は任期が今年度までのために次期事務局が事前準備をしておかないといけないわけだから、その方が大変でしょうね。
境内で元気一杯に花開いているのは百日紅に目が行って納骨堂の陰でひっそりと咲いている桔梗はなかなか気づきませんが、参詣のついでに目を向けてやってくださいね。

今朝は4時30分に目覚めたこともあり、意を決して懸案になっていた3ヶ所の中の裏口に至る通路(途中に当寺の墓所もある)の除草をしました。ただ、今まではこの時間ではもう薄明るくなっていたのに今朝は5時を過ぎてもまだ暗く、最初は手探り状態での作業となりました。ここでもしっかりと根が張っていたので苦労しましたが、何よりも膝を痛めているので姿勢に気をつけないといけません。そのために右脚を投げ出して敷石に腰を下ろすスタイルになり、次の場所に移動するのもいざって行くような格好となりました。その甲斐(?)あってか、終わってから膝が痛むようなことにはならなかったようですが・・・。
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また、夏に挿し芽をした紫陽花のプランターを草陰に置いていたのですが、ほとんどのものが根をつけていたのに気づいてホッとしました。
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今まではほぼ全滅状態になっていたのですが、やはり専用の土にしたのが良かったのでしょうね。今度は《花の土》を入れた鉢に植え替えですが、それはもう少し涼しくなってからにします。なにしろまだ30度前後という気温の連続ですからね。

今回の内閣改造人事は11/19人が《初》で、19人中7人が70代(初入閣は4人)という顔ぶれです。勿論留任がいいというわけではないのでが、あまりにも初入閣が多すぎる気がしています。しかも台湾のデジタル相のように「国民のためには、絶対にその人でなければならない」と納得出来る人は殆どおらず、何か別の意図を持った人を指名したように思えます。今日の写真は名前も知らない土手の法面に咲いている花ですが、まるでこれと同じ(失礼)ようですね。
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今月の掲示板には「今こそ大切なのは《私が》ではなく《私を》という気持ちなのだ」と書いています。これは「何でも自分が主になろうとするのではなく、目的語つまり多くのものによって守られていることを知ることが大切だ」という意味を含ませているのですが、今回の人事には派閥や周りの目を気にして自分に都合のいい人だけを選んだようにしか思えません。つまり「どうしてもその人でないといけない」という為政者の強い意図が見えないのです。まぁ、そんな人を議員に選んだ我々にも責任があるのかもしれませんが、《聞く耳》をアピールしながら《声を聞かない》態度に豹変してしまった人に対してはどうすればいいのでしょうかねぇ。

昭和18年9月10日~追悼と記憶伝承の場に~
鳥取大震災という未曾有の災害があった日から80年経ちました。その時は戦時中ということもあって国からは詳細が発表されなかったとのことですが、忘れ去られようとしているその震災の記憶を後に残したいという気持ちと被災者の追悼から建立された記念碑が完成しました。
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しかし、この震災からわずか10年も経たない昭和27年に鳥取では今度は大火災も起こっています。同寺はその両方ともに罹災(全壊と全焼)し、加えて大火後の市による区画整理によって墓地の強制移転が行われたために境内地の約9割がなくなりました。さぞかし前住職と坊守(両親)も気落ちしたことと思いますが、それでもご門徒の方々のお力添えもあって何とか再興が出来、それに次の私たちの代で山門や納骨堂や駐車場等も造り上げて今に至っています。
今年は度重なる自然災害で甚大な被害を受けた家々も多かった異常な年となりましたが、「地震雷火事親父」の言葉どおりに、予測もつかない自然の脅威に対する人間の脆弱さがつくづくと思い知らされたことです。

盆前から痛かった膝を酷使したせいか3日間の草取りでますます痛み、とうとう朝明けきらない中で湿布を貼りました。まだ3ケ所(松から塀まで、当寺の墓に至る通路、裏庭)残っているのに無理が出来ません。よく畑を開墾した人達から「雑草との戦いだった」と聞きますが、つくづくとその意味が分かった3日間でした。朝伸びている草を見る度に気がせくのに今はどうしようもありませんが、それでも放っておくことが出来ない現状を見ると、何とかしたいことです。あの猛暑の中を根を張って生き抜いた雑草たちですから、やっと抜いてもひげ根は地下深く残っていてまた近いうちに《格闘》する日が来ることを考えると、本当に今のうちに少しでも抜いておかないといけないと思っているのですがねぇ。
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しかし、そんな猛暑もやっと過ぎて虫の音があちこちから聞こえてくる昨今ですが、相変わらずサルスベリだけは「百日紅」の名の通りに今日も元気に咲き誇っています。9月になるとそろそろどこからか金木犀の香りが漂ってくるはずですが、今はその気配もありません。やはり今年は《異常》なのでしょうね。

やっと3日間かけ1/4だけ残してて境内の公園側の除草を済ませました。
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最初は公孫樹から満天星までの前側で、昨日はそこから松まで。そして今日はその裏側(公園側)と植木の中を2時間かけて終えました。
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写真は今朝取りかかる迄の様子で残りは松から塀までですが、もう《体力切れ》に近い状態です。こんな時ほど10代の頃の元気さ(タフとも)が夢だったのかと思われることです。高校時代には校内マラソン(10㎞近くあった?)でハードな距離を走ったり、定時制勤務の運動会で生徒と一緒に3000mを走っても負けなかったり、5時限目(LHR)に久松山を頂上まで往復してそのまま平気で6時限の授業を受けたこともありましたが、それも今では夢か幻かと思うほどです。あぁ、あの頃に戻りたいなぁ。

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