住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

当寺は今日から15日までの1週間が盆参りです。
昨年はコロナ禍が少し落ち着いたので3年振りのお参りをいたしましたが、今夏は鳥取県も御多分に漏れず新型コロナの第9波による注意報が出ているので、要注意です。おまけに右膝が腫れて3度も水を抜きましたので、今までのような立ち振る舞いが出来そうもありません。そのため、仕方がないので手作りの椅子を持参してのお参りになりそうです。
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今日のお参りは遠出のために副住職がしてくれますから、私は荘厳の方をします。納骨堂の供花は今朝しました(盆中にも活け替えは絶対必要)ので、これから本堂の供花に取りかかります。今からもう額に汗をかいていますが・・・。この壺も直ぐにお参りの供花で満杯になりますよ。

昨日のこの欄で公園に作られた花壇の状態を書いた時に君子蘭のことも書きましたが、本当にひどい状態です。しかし、この君子蘭は寒冷紗を掛けていなかったこちらのミスなのでいいわけは出来ませんが、納得出来ないものもあります。
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原発から出ている汚染水(処理水)の海洋放出がこの8月からいよいよ始まるようですが、政府関係者の「地元(漁業関係者)の理解が得られた」という真っ赤な嘘を並べ立てている責任はどうなのでしょうか。「地元の了解が得られない限りは放出しない」という約束を反故にするだけでなく、近隣諸国の猛反発に対しても《聞く耳》持たないばかりか完全な《無視》という態度。甘利大臣は「何の問題もないなら、先ず政治家が処理水を飲んでみろ」という言葉に「飲もう思えば飲める。しかし海水だから飲めないし、細菌の処理が出来ていない」等々の逃げ口上(しかも、笑いながら)。これが国民の生命や財産を守る立場の政治家の口から出た言葉なのですから、本当に「政治家は2枚どころか3枚の舌を持っている」という言葉がつくづくと納得されるのも心寂しいことですね。

昨日は「日本も亜熱帯か」と書きましたが、確かに今夏の猛暑は過去に経験したことのない程の強烈さです。連日それを感じている人間だけではなく、一番身に迫って恐怖を感じているのは植物かもしれませんね。根がしっかりと地中に伸びている木々は大丈夫でしょうが、小さな木や草花は特に目立って弱っています。
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7月の中頃に公園の花壇を撮した時には上の写真のように元気だったものが、今朝は下のように枯れ果てています。紫陽花については萎れかけている様子を毎日のように見ていたので水をやっていますが、周りを見る余裕がなかったのでビックリです。今までこんなひどい状態はなかったので、(盆中は絶対に来てほしくありませんが)少しは慈雨がほしいと心から望むほどのカラカラ天気です。

「連日の猛暑もここまできたか」と思わせるニュースが載っています。福島県伊達市でついに40度超という気温が出たことです。ただし、発表される気温は周りの条件(周りが土で、草が絡まったりしていない等)が整った百葉箱でのものなのて照り返しが厳しい市街地ではもっと高くなっていますが、それでも気象庁の《正式》な発表が40度超となれば湿度の高い日本はもはや《亜熱帯》で、このまま行けば四季もなくなるかもしれませんね。
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水を与えるとなんとか元気になる紫陽花の挿し芽もちょっとのことでダウンするので、直射日光を避けるために玄関内に入れてやりましたが、これで少しでもシャンとしてくれたらいいのですがねぇ。
ところで、『独り言』に載せるために撮りためていた写真も3枚しか残っていません。それもすべて隣の公園から撮ったものですから被写体は違っても似たような雰囲気を持った写真です。でも、この猛暑に負けて萎れている境内の草花(花はサルスベリ以外ありません)が被写体では何か寂しいのですが、いかんせん目を引くもののないのが辛いです。9日から盆参りで朝早くからお勤めに出てしまうため、この欄も書く時間が取れるかどうか分からない現状ですので、もしかすると「写真は当分お休みします」となるかも・・・。

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当寺にはピンクのサルスベリがありますが、隣の公園には白のサルスベリがあります。
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郊外を車で走っていると真っ赤なものもありましたが、百日紅の色はこの他にもあるのでしょうか?木槿には色だけでなく一重や八重など多種多様なものがあるのは知っていますし、以前は当寺にも7種類ほどの木槿が咲いていましたが、今は宗旦木槿の木が1本だけ弱々しく植えてあります。これは木の陰になって生き残っていたものを数年前に移植したものですが、土が悪いのかなかなか成長せず、花もつきません。そんな中でサルスベリだけは今年も真夏の太陽を浴びながら元気に咲いています。人間にもこれだけ元気があればいいのですが、高校時代に30度の夏を過ごした団塊の世代にとっては今回の猛暑(と言うよりも《酷暑》)は厳しすぎますよね。

今朝の新聞に載っていた記事に目がとまりました。
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鳥取東照宮は江戸時代に岡山の池田家と《お国替え》になって来られた池田光仲公が日光東照宮の離宮として建立されたもので、あふちの木が多く生えていたことから樗谿(おうちだに)神社と呼ばれるようになり、現在は元の名前に戻って鳥取東照宮(子どもの頃から樗谿神社とか樗谿公園と呼んでいたので、その名前の方がピンと来ますが・・・)と呼ばれています。かつてそこには進駐軍が住んでいた建物があった所ですが、今では市の歴史博物館や梅里庵という茶室があったり神社内の坂道を登って池淵でたたずんだり、もっと登って久松山の頂上まで行ける市民のウォーキングコースになっていますが、その鳥居の手前にある樹齢150年以上というモミの樹が突然に根こそぎ倒れたという記事です。この樗谿神社にはここ何年も行っていませんのでどこにあった樹なのか思いあたりませんが、記事によると鳥居の外側にあった樹のようです。確かに鳥居から中に入ると《別天地》かと思えるほど静謐な空間になっていますが、そこに至る道にも大木が何本も生えています。大風が吹いたわけでなくても倒れたということは、人間がアスファルトやコンクリートで整備した道路が逆に根を弱めたのかもしれませんね。雨が降るとぬかるんでいた当時の状態だったら、こうはならなかったのかもしれませんから。
蛇足ですが、幼少期にお国替えでやってこられた光仲公のお守り役(祐筆)として岡山から着いてきたのが当寺の第1世で、江戸期の大火の後に公のお口添えで建てた寺院が淨宗寺であり、その後鳥取大地震と鳥取大火という2度の被災後に前住職と坊守(両親)が建立したのが現在の当寺です。
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連日の35度前後という予報を聞くだけで倒れそうになります。「朝のうちに仕事を済ませよう」と考えてて今朝も早くから動いたのですが、朝食までの短時間で既に下着までびっしょりになるほど汗をかいています。「今夏は世界的に過去最高の猛暑」ということですが、そんな予報を聞くだけで倒れそうになっている昨今ですから、今まで元気だった鉢植えが一晩でシナッとしている姿も納得です。
どちらかというと《鉢植え》よりも地植えの方が元気ですが、特に紫陽花は水を吸う率が半端ないのでちょっとでも気を抜くとへたっています。桔梗は以前に切り取ったところから新しい蕾をつけていますが、花自体はいつもより小さい感じですしね。
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1週間以上も続く猛暑ですから、被害を受けられた方には申し分けありませんが、つくづくと前回の大雨が恋しいことです。

鳥取県が「コロナ注意報」を発令しました。第9波に突入したとのことで、盆頃にピークになるという発表です。確かに2類から5類に移行してからは毎日発表していた陽性者数が週単位となり、しかも「前週との比較」という表示で「1.06」のような発表になったので、増加の実感がありませんでした。しかし、「前週との比較」ということは前週の増加数の更に1.06倍増ということであり、陽性者数は毎週のように増加した数の数倍が増加しているのですから、最初と比較しても3ケ月(13週)間で相当の数が出ている計算になります。したがって単純に考えてもコロナ陽性者数が増加しているのが当たり前で、今回の「第9波に突入」という発表も当然ですよね。
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公園の柚子の実ではありませんが、葉に隠れて気づかなかったものが実の色が変わったために目に付いたようなものなのでしょう。6月頃には医療従事者から「既に第9波に突入している」との報告があったのですが、過去も発症数が少なかった鳥取県だからスタート時の数が全国的にも少なく、そのために微増を繰り返しても《注意報》が出る数値には届いていなかったということなのでしょうね。

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とうとう今日から8月ですが、7月は何かとバタバタして掲示板を書き換えるのも昨夜になったほどです。何とか早朝に取り替えましたが、いつもなら既に終わっていた『住職挨拶』も『今月の掲示板』もこれから必死で打ち込みです。もっとも、月末になって膝の水抜きをするなど初体験の出来事がいろいろと重なったことも原因でしょうが、殆どが個人的なものですから文句は言えませんよね。しかし、本当にこの猛暑は何とかならないものでしょうか。隣の公園の花壇(?)は元気一杯の様子ですが、納骨堂の供花はわずか2日でグッタリしました。直ぐに生け替えましたが、今日も28度超で《熱中症警戒アラート》が出ていますが、供花だけでなく人間も動く気力が出ません。来週から盆参りが始るのに、膝の痛みとともに頭痛の種です。せめてお宅参りの時に椅子があれば嬉しいのですが・・・。

鳥取も38.2度という地獄のような気温になり、《熱中症警戒アラート》が連日のように出ています。国連からも「地球温暖化が終わり、地球沸騰化に突入した」との恐ろしい警告が出ましたが,そう言えばr数年前にどこかの大統領の「地球温暖化などはない」と言ったのは、もしかすると、これは《沸騰化》が近づいたことの予知(まぁ、そんなことはないでしょうがね)??
とにかく、高校時代に東京オリンピックを見た時には30度が真夏の気温だったのがそれからの60年間で8度も気温が上がったのですから、大体7年に1度ずつ上ったことになります。しかもこれからはその間隔もますます短くなるでしょうから、今でも熱気で死にそうなこの鉢植えのようになっている状態なのに、傘寿を迎える頃には40度超で干からびているかも??
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こうなると、100歳になる(そんなことはないでしょうが)頃には地球人は地下に住むか地球を捨てて他の惑星に移住しているという漫画もまんざら嘘ではないようにことになりますが、そうならないために世界の為政者はミサイルを飛ばしていないで一刻も早く何らかの手を打つ必要があるのですがねぇ。

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