住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

昨日は組長の寺院で定例組会が4年振りに開催され、大多数の住職と各組織の役員が集まって報告と審議が持たれました。いくつかの質問も出ましたが、なんとか承認を得て2時間で解散。会場の寺院は当寺からそんなに離れていないので車を置いて徒歩で行きましたが、到着寸前に忘れ物に気付いてUターン。あの暑さの中を急ぎ足で2往復したせいで汗をかき、暑くて上着を脱いでしまいました。本当に5月上旬でこんなことはめったにないのですが、それでも《冷や汗》にならずにすんでホッとしています。
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一昨日に書き終えた寺報(永代経法座の案内)の原稿は印刷前に何度か目を通す必要があるし、年回法事の案内(大体2~3ケ月前に発送)に使っている葉書も残り少なくなっているので印刷しないといけない(勿論、法務もあります)ので、当分の間はウロウロ・バタバタという状況に陥っている昨今です。
そう言えば、窓辺のサクララン(別名:サクラホヤ)の蕾が下の写真のように開花しましたよ。
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連休中に降った雨で供花の整理をして一杯になったゴミ袋が濡れてしまい、そのまま置いておくと中までで大変なことになるので、焼却場に運びました。ついでに紙類も焼却してもらいましたが、何度通ってもやはり河原は少し遠く感じてしまいます。それでも軽自動車で運べる距離なので助かっていますが・・・。戻ると窓辺に置いているベコニアの鉢植えの手入れ。
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以前に花店から戴いたものを幅広の鉢に植え替えていたのですが、その後は花の色も悪いし葉にも元気がなくて心配していたので、その理由を知りたかったのです。その結果は根が全く生長していないことが分かりましたので、もう一度抜いて根元の土をほぐしてから新しい鉢に再移植。今度は鉢底に枯れ葉を入れてもう一度《花の土》を入れ直し、水もしっかりとやって今度は外に置いてやりました。側にある元気なベコニアを見習って、元気になってくれればいいのですがねぇ。

昨日から鳥取も雨ですが、それに加えて今朝は風で吹き飛ばされた木の葉があちこちにへばりついています。これが乾いた所ならそんなこともないでしょうが、完全に《濡れ落ち葉》状態です。そんな中に6日と7日は亡父母の命日なので、昨日はご葬儀があったために遅ればせながら今朝はお墓に献花香をしてきました。しかし、早いものであの時からもう40年経ちました。
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学校から戻ると意識不明のままで往生した母と、その翌年に病の床に就いて1年と1日後に追うように往生した父。看病と子育てで大変だった坊守と法務と教職に走り回っていた私達がなんとかご門徒方のご理解もあって力を合わせて乗り切ってきたこの40年は、考えように寄れば長いようで短いような時間でしたね。あの当時はなかった桜桃も大きく育ち、今では本堂裏で赤い実をつけて小鳥たちの宴会場になっていますが、両親の50回忌はまだ7年先。なんとかそれまで頑張っていたいものです。

長い間目を楽しませてくれていたアマリリスがとうとう萎んでしまったので、本堂裏の桜桃の木の下に球根を移植しました。これで夏の間に栄養を溜め込んで球根を太らせてくれたら、また来年も花を楽しめます。「来年のことを言ったら鬼が笑う」とも言いますが、猛暑が予想されている夏を控えている今、少しでも楽しみを持っていたいですからね。
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楽しみと言えば、今咲いているシャコサボテンとは別の鉢で新らしい葉が出始めました。前の鉢で花が終わった時に「葉を切り取ると、次の花が咲きやすくなる」と書いてあり、そのとおりにしたらしばらくすると新しい花が次々と咲いてきたので、今回の鉢植えもそれを楽しみにしているのです。漫画に出てくるアーニャではないですが、《ワクワク》です。

昨日は風が強くて納骨のお参りでは体を支えるのが大変でしたが、無事にお勤め出来ましたのでホッとしていました。
しかし、今朝早くに納骨堂の解錠に出たところが、玄関前に置いていた鉢植えの黄色の君子蘭が風で倒されており、なんとか元に戻しましたが、今度は堂前の石碑裏に置いている紫陽花の鉢も風に倒されていたので「山門横の椿の陰なら大丈夫だろう」と思って置き換えてやりましたが、時ならぬ《春の突風》に大慌てです。
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あれほど綺麗に咲いていたミズキも青葉になり、窓辺のアマリリスも最後の花が萎れ始めています。ここ数日の高気温と相まっていよいよ初夏突入なのでしょうね。

遊歩道も境内もツツジが真っ盛りです。今まで盛りだった牡丹は《冨貴》のイメージですが、ツツジの花には《冨貴》というイメージは感じられません。花言葉と言えばバラが直ぐに連想され、相手に贈る時の色が気になりますが、それと同様に大抵の花には花言葉があり、ツツジにも花言葉があります。
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ツツジの花言葉は「節度、慎み」ということで、《冨貴》というイメージが合わないのも納得です。しかし、このツツジにも色によって言葉が違い、赤はバラと同様に「恋の喜び」だそうです。そして白は「初恋」で、紫は「美しい人」だそうです。残念ながらピンクの花言葉は載っていませんでしたが・・・。
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今まで衝立前に飾っていた君子蘭も花が萎れてきたのでツヅジと三寸アヤメに取り替えましたが、白のツツジと濃紫のアヤメという組み合わせは、果たしてどうなるのでしょうかねぇ。

昨日この欄で書いた掲示板の紙は夕方に掲示板の足下(植木の陰)に折りたたんで捨ててあるのを見つけましたが、いたずらにしてはちょっとひどい(心が傷つく)行為です。しかし、こんな時は花を見るなどして心を落ち着けた方がいいですね。
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数日前に見つけたエビネランは今日もプランターの中で元気に咲いています。以前はこれ以外にも黄色の花をつけたものもあったのですが、それが絶えて1株だけ生き残っていた弱々しい苗を移植した今回のエビネ。本当は適当に湿気があって日陰になる場所に植えてやった方が元気に育つのでしょうが、なかなか適した場所がなくて鉢に植え替えてやったものなので、こうやって花をつけてくれたことが嬉しいですね。もっとも、次に備えて何かいい方法を考えてやらないといけないでしょうが・・・。

いよいよ始まったGWも本番で今週は25~28度という夏日が予想されるとのことですが、昨日は「我が目を疑う」ことがあって心が冷えました。なんと、当寺の掲示板に毎月違った言葉を書いて貼っている紙が盗まれたのです!納骨堂を解錠する時には山門の外にあるので気付かなかったのですが、お昼に山門をくぐった時に掲示板のガラス戸(雨風対策のため)が開いていて中の紙がなくなっているのにハッと!!
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当寺の掲示板は退職してからの15年間は毎月(それ以前も含めると30年近く)新しい言葉を書いて掲示していたのですが、「いい言葉が書いてありますね」と言われたことはあってもなくなるということはありませんでした。それが昨日はガラス戸を開けて盗られているのです!
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壊れていたガラス戸の角を接着剤を使って修理したり同じ言葉をもう一度書き換えたりして元に戻しましたが、20年以上前に鉢植えの《花泥棒》に遭ったことはあってもまさか掲示板の紙まで盗まれるとは思ってもいませんでした。本当に随分と世知辛い世の中になったものですね。

昨日のお昼過ぎに納骨堂裏の裏に草が伸びているのがいつも気になっていたので、少しだけのつもりが袋に一杯分ほど抜いていました。しかし、そのお蔭で発見したものがあります。去年の夏に松の木の下で弱っていた(土に栄養分がないため)エビネランを2本ほど抜いてプランターに移植していましたが、なんとそれに花が咲いていたのです。白と薄茶色の花弁ですが、もう絶えてしまったと思っていたので嬉しかったですね。
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エビネランがあった場所では今は紫蘭が咲いていますが、その群れの中でひっそりと咲いている三寸アヤメも株が減ってきているので、これも梅雨期になったらエビネと同じようにどこかに移植してやろうと思っています。今はとりあえず写真だけですか・・・。

いよいよ今年も長~い連休に入りました。3年間続いた自粛生活から解放されて国内外へ家族や恋人と一緒に旅行計画を立てている人も多いことでしょうが、その人達に楽しい日々を過ごさせるために頑張っている人達もいるということを忘れないでほしいものです。もっとも、長かったコロナ禍のせいで従業員を解雇せざるを得なかったところでは働き手不足が生まれ、事業を縮小したり中には休業せざるを得なかった旅館もあるとか・・・。
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楽しそうに旅行に出かける人もある反面、それを指をくわえて見ていなければならない人もある日本ですが、世界ではいつ飛んでくるかも分からないミサイルや砲弾とともに混乱に乗じた略奪を恐れながら日々を過ごしているスーダンやウクライナの人達もいます。そんな人達のこともメディアの報道姿勢は考えてほしいものですね。

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