住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2021年03月

桜1660
昨日は一挙に20名という陽性感患者で倉吉にクラスター発生し、しかも半分が変異株とのこと。《鳥取方式》は「とにかく接触者を明らかにして押さえ込む」というものでそれなりに成果を上げていますからパニックにはなっていませんが、寺院は不特定多数の人たちが集まってくる場ですから、鳥取といえどものんびりしてはおられません。そうは言ってもなにしろ相手は目に見えないものですから不安はつきまといますが、鳥取の20倍近い陽性者が発生している東京で、しかも23名も集まって真夜中まで平気でドンチャン騒ぎをしていた厚労省の人たちには《不安》という感情は皆無なのでしょうね。
水遊び1659
ところで、ここ数日の上天気で桜も満開になり、桜土手では花見客も大勢出ていますが、土手を見るとカヤックのような舟が数隻とそれを囲んだ数人の人たちもいました。もしかすると、半世紀以上昔の袋川を懐かしんで河口から上ってきた人たちかもしれませんね。その頃は水量も多かったらしいですから・・・。

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鳥取の陽性患者が昨日1日だけで9人(6日間で11人)発生しただけでなく、その中の5人は変異株の疑いがあるとのこと。患者数は全国一少ない鳥取ですが、平井知事は《第4波の入り口》と明言しています。
ところで、黒椿が咲いている納骨堂横の草取りを2日かけて終えたので昨日は夕食後にのんびりとBSーTBSの報道番組を見ていましたが、その中で政府が発表しているワクチン接種の計画表について「2週間後には高齢者の接種が始まることになっているが、未だに肝心の医療従事者にさえワクチンが1本も届いていない所がある。これで本当に予定通りいけるのか」との報告がありました。これには驚くとともにあきれて開いた口がふさがりません。全国一患者の少ない鳥取でさえ変異株が発生している中で「地域を絞ってGo to トラベルを再開する」ということも決定しています。半年前に「1億本のワクチンを確保している」と総理は胸を張って言っていましたが、《確保》と《届く》とはまったく別のものです。「いつ、何本のワクチンが、どこに届くか」という具体的な発表あってこそ自治体も計画が立てられるのであり、そうでなければ《1億本のワクチン》もただの『絵に描いた餅』でしかないということが分かっていないのではないでしょうか?

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今朝は快晴で、窓をガタガタ鳴らしながら吹きつけていた夕べの大風は夢だったのかと思えるほどです。もっとも、今日はそんな気分に水を差すかのように、中国から余計なものが飛んでくるとか・・・。それはタクラマカン砂漠から風に乗ってやってくる黄砂です。せっかく「窓を開けて換気を」と思っていたのにとても窓を開けることが出来ませんし、向拝もザラザラになります。《コロナ》と《黄砂》は偶然にも「こ」で始まりますが、これが同時にやってくるのだけはお断りしたいものです。鳥取は全国で最も少ない陽性患者数ですが、去年の今頃は岩手県と《陽性患者0名》を競って(?)いたことが夢ではないかと思われることです。緊急事態宣言が解除された大阪や兵庫だけでなく4都府県も解除したとたんに陽性患者の増加が連日のように報告されて《第4波》の到来ではないかと語られていますが、寺田寅彦の言葉を引用して災害に対する為政者の心構えを説いている今日の新聞記事を是非とも読ませたいものです。
境内にある牡丹の中で4ヶ所の苗が蕾を持ち始めました。来月には開くことでしょう。咲いてから散るまでの間が短いのが残念ですが、楽しみです。

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今朝は荒れて空気も冷たく感じます。昨日は納骨堂前の植え込みに生えている草を抜き、少しすっきりしました。ただし、途中で腰が痛くなったので、奧の方はそのままにして「残りはまた明日」と考えていていましたが、この荒れではとても無理です。ここ数日の仕事として一昨日は玄関先に飾っていた雛人形を片付けて代わりに庭に咲いている木瓜を飾り、昨日は本堂のストーブの灯油を抜いて倉庫にしまうまで外陣の隅に仮置き。もっとも、この寒さで「少し早かったかなぁ」と反省していますが・・・。(窓辺ではデンドロが鉢の外まで根を伸ばしています)
昨日はさわやかな風に吹かれながら寺の前の川では青い鯉のぼりが泳いでいました。《青い鯉のぼり》は10年前の東日本大震災で犠牲になった子ども達へのメッセージとして数年前からこの時期に泳がせているものですが、本来ならばこの鯉のように元気に走り回っている子ども時代を終えていい《青年》になっていたはずです。沖縄で行われている辺野古の埋め立てに太平洋戦争で亡くなった人たちの遺骨が眠っているガマの土を使うという計画があるそうですが、そんな彼らや大震災で命を奪われた子ども達にとって、今回の聖火リレーはどのように映っているのでしょうね。

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桜土手では雪洞に灯火が点き、枝の桜を浮かび上がらせています。昼間とは少し違って見えるのは何故でしょうか。もう何年も前になりますが、総代会で「大晦日の夜に遊歩道に松明を設置し、隣の公園で餅つきをしたらどうか」という案が出されたことがありました。その時は皆が乗り気でしたが、消防庁や市民課の許可を取るのが困難ということで結局は《企画倒れ》に終わりました。今から考えるとまわりが随分と乗り気になっていたもので、やはり年齢とは関係なしに皆が若かったのですね。当時は寺報だけでなく勉強会を開いたり「男の料理教室」と銘打って活動したりといろいろなことに挑戦していた時期でしたからでしょうが、現在でも形こそは違ってもいろいろと継続しています。たとえば「料理教室」は「蕎麦打ち」になり、勉強会も対象を仏教婦人会に絞っていますが毎月実施しています。ただ一つ以前と違ってきたのは、私が歳をとってきたということでしょうか。なにしろ、今年で《前期高齢者》の半ばですからね。頭と身体が一致しなくなってきているのも事実ですし、時々「何を探していたっけ?」ということもあります。だからこそ「運転には意識を保って《踏み間違い》をしないように」と心がけていますが、ね。

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