住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2021年06月

2018-03-13 09.33.52
2009年の今日は突然の悲報が世界中を駆け巡った日です。《ムーンウォーク》と言えば誰でもすぐに「あぁ、あれか」というように、つま先立ちで歩いていると思わせながらなぜか後ろに下がっていくあの独特の歩調ですが、それが代名詞もなっているアメリカの人気歌手で《キング・オブ・ポップ》とも称されるマイケル・ジャクソンが心肺停止で発見された日です。M・ジャクソンについては「強度のうつ病で服用していた薬の処方を間違えた」として主治医が逮捕されて有罪判決を受けていますが、なぜか世界的に絶大な人気を博していた有名人の死には共通した部分が多く見られます。今回のマイケル・ジャクソンもそうですが、地下鉄が通過したときに吹き上げるマンホールの風でスカートが巻き上がるという有名なシーンがすぐに思い浮かぶマリリン・モンローも似たような死を迎えていますよね。つまり「うつ病などの精神的苦悩で麻薬を常用していた」ということと「突然死(確かモンローは浴室出発見された?)」というものです。
《麻薬》とひとくくりに称されるものは数多くの種類がありますが、その中から選択したものを治療薬として認めている国もあります。その一つがアメリカですが、治療薬として認められてすぐに手に入ることから大人だけでなく子どもにまで蔓延し、それが要因となった事件が多発しているそうです。要は「毒と薬は紙一重」ということなのでしょうが、その《紙一重》のラインを「自分の都合のいいように」勝手に変えれば、そこに起こるものは《悲劇》しかありませんよね。

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今朝5時のラジオで、脂肪分の接種と肥満についての実験を話していました。脂肪分の多い餌と普通の餌を与え続けたマウスの実験結果報告ですが、「脂肪分の多い餌を与え続けたマウスは皮下脂肪率が増えた」とのこと。その結果から「中高年になるほど食事に注意を払うべき」ということでしたが、確かに自分に当てはめても頷けます。教職の退職前と後とを比較すると運動量が圧倒的に減っている中で量的には減っていても同じような食事をしているせいか、たちまち腹囲(ウエスト)が2~3㎝増えましたからね。おかげで殆どのズボンがきつくなって・・・。当時は運動で脂肪を燃やしていたのでしょうが、その運動自体も意識していたわけでなくてただ《当たり前》のように動き回っていただけ。結局は「肉体的に若いからこそ動き回っても疲れを感ずることもなく、何をどれだけ食べても殆どがエネルギーに変わっていた」からなのでしょう。この実験で「自分では『まだ若い』と思っていても、歳を取るほど皮下脂肪はたまりやすくなる」ということを明らかにしたかったのでしょうが、そのことは既に《経験》で知っていたことです。ただ「言うは易く、行うは難し」なのですよねぇ。

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数年後から予定されていた『民間業者による英語能力検定』の利用が結局ボツになりました(理由は「地域による受験の不公平さ」と「公正な採点が不可能」ということ)が、そんなことはずっと前から分かっていたことで「何を今更」という感が拭えません。結局は「1度決めたことはなんとしても」という《自分中心》の意識に凝り固まっているのが原因なのでしょう。間近に迫ったオリンピックでも、国民には酒類の提供は禁止(やっと時間制限内で許可)しながら会場内では飲酒を認めるという組織委員会の態度(まぁ、スポンサーへ《いい顔》をしたいのでしょうが)も同様で、これにはさすがに猛反発が起こってしぶしぶその案を引っ込めたようですが、そもそもスポーツイベントにおいては会場内での飲酒を禁止しているのが殆ど(大相撲のように許可しているものもある)であり、酒を飲んで応援すれば、必死で戦っている選手達に対して大声を出したり酔っ払って卑劣なヤジを飛ばしたりすることも大いにありうることです。「日本人の観客はマスクをし、声を出さないで拍手で応援」と言っていることと真逆の対応になるものであり、本気で「国民の安全安心を守る」意識がないことが丸見えですよね。
そう言えば、IOCから「温かいものを食べたいから、ウーバーイーツが選手村へ入ることを許可せよ」との強い要請が出ていますが、万一これを組織委員会が許可したら日本の恥を世界に広めることになる、と分かっていますかねぇ。

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昨日は2度目の接種に行ってきました。ファイザーの副作用は2度目では30%超(3人に1人)ということなので心配しましたが、前回のように夜中に頭痛が起きることなく(ただ首筋か張っていますが)夜が明けました。前日も当日もお酒は飲まずに過ごしましたが、もともとそんなに強い方ではなくて缶ビール1本あればoKですから、昨夜はノンアルコールで・・・。まったく緊急事態宣言下の生活ですよね。
緊急事態宣言下と言えば、とうとう政府は《有観客》を打ち出しました。最初の「上限5000人」がいつの間にか「10000人」になっただけでなく、「開会式では《オリンピック貴族》を10000人も入れる《目くらまし》のために日本人も入れることにしたのだ」とか「日本人の観客は《当て馬》に使われている」と世間の声は非難囂々です。確かに加藤官房長官も「緊急事態宣言が出れば、無観客にする」とは言っていますが、「沿道が密になったなら、公道の聖火リレーは中止する」と大見得を切っていた組織委員会が一度たりともそうしなかったことを考えても、とても官房長の言葉は信用できるものではありませんよね。たとえそんな事態になっても最終判断をズルズルと伸ばして大会を続けるだろうということは、今までの事例を見ても明らかです。こんなに日本の政治家の言葉が信用できなくなったのは、一体いつからなのでしょうか。実に悲しいことです。

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今年は開花が早いと言われていますが、今朝台所から外に出た時に葉に囲まれていたので気づいていなかった1輪の花に目がとまりました。一重のクチナシです。すぐに花に顔を近づけましたが、やはり甘い香りがしました。去年も数輪咲いていましたが、今年は枝を剪定したためかなかなか蕾がつかず、「今年はダメかなぁ」と思っていた矢先でしたから、その意味ではうれしさとともに《懐かしい香り》に触れた思いです。ただし写真を撮るのを忘れていたので、この後でカメラを持って花の元に行きます。クチナシの花の写真はまた後日に
境内では紫陽花も終わりになり、残っているのは裏庭のアカパンサスくらいでしょうか。写真の黄色の薔薇も花の今は盛りを過ぎていますし、数年前にご門徒から戴いた《アンネのバラ》も去年の夏は弱っていましたが、とうとう枯れてしまいました。鉢植えの赤いバラはそれでもなんとか元気で蕾をつけましたが、「花の投げ捨て」の時期とはいえ日中との温度差が厳しく、どの花も生き残るのに必死のようです。我々も今日は2度目のワクチン接種です。副反応が出なければいいのですがねぇ。

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