住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2022年01月

鳥取県の感染者数が111人!全国的にも初の6万人超ですが、その中で心配なのは「重症化しない若者は自己診断で自宅療養に入っていい」という専門家の報告。しかし、自己診断しようにも簡易キットが品薄で入手しにくいということもあるなど、まさに第5波の時の「軽症は自宅療養で」ということのために診療も受けられないまま死に至った人が多数発生したという事象の再発にならないか心配なのです。実際に「病院には連日人が並んでいる」ほどの急激な拡大のため、政府や専門家からは「対面しないでも診療できる」という《オンライン診療》を推奨していますが、それには患者側からすれば対話も触診もしてもらえない上に「病院側の設備を整える費用も含まれるため」に診察料が値上がりするという《患者無視》の診療になる可能性も含まれているとか・・・。
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こうなると「もう簡単には風邪もひけない」ということで、この蝋梅のように「とにかくじっと丸まっていよう」となりそうですね。

昨日の朝のラジオでは「福岡は例年より2~3日早く梅の便りが届いた」と放送されましたが、「福岡・梅」と聞けばすぐに太宰府を連想します。私も「東風吹かば~」で知られる太宰府天満宮には2度ほど行ったことがありますが、いつも蕾状態。もっとも、行った目的は梅ではなくて金印(博物館所蔵)を見るためなので、時期は考えていなかったので仕方ないですがね。
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しかし、そのニュースが気になって当寺の白梅を見に行きましたが、さすがにまだ蕾は小さくて堅いままでしたし、同派の寺院のHPでは蝋梅が開花していましたが、当寺のものはこれもまだ蕾状態。まぁこの欄に載せる写真がなくなっていたし今の時期は椿の花も殆どないのでその蕾を写真に撮ってきましたが、そう言えば、あれほど咲き誇っていたツワブキも今は綿毛状態でしたよ。まさに『栄枯盛衰』ですね。

昭和47年の今日はグァムのジャングルから27年振りに故国に戻ってこられた横井庄一さんの「恥ずかしながら~」という第一声が我々に届いた日です。帰国した時は歓迎されると同時に「なぜ1人だけ戻ったのか」という怒りの声が毎晩のように戦没兵士の家族からあったそうですが・・・。そして、その2年後に同じように戦地から帰国されたのが小野田寛郎氏でした。小野田氏の帰国した時の第一声が「天皇陛下バンザイ」で慌てた元上官が「任務を解く」と伝えたそうですが、ただ、その名声が利用されてあちこちから誘いの声がかかった横井さんのことを知った小野田氏は、折角戻った故国からブラジルに渡って農場主としての余生を送られたそうです。
しかし、何か特別のこと(金メダルも同じ)を為した人を招いてコメンティターにしたり「我が党の議員に」と秋波を送る人達が実際に多いことは否定しません。「27度のお湯を飲めばコロナにかからない」といった話もちょっと考えればすぐに「おかしい」と分かるはずなのに、「SNSで言ってた」と信じて拡散した多くの人がいた(今では笑い話ですんでいます)ことも同様で、《自分で考え、自分の力でやる》のではなくて《他人の褌で戦う》のが当たり前になっている人が多くなったのは、未曾有の事態に遭遇た経験から「日本の復興のためには~」という思いになって必死に頑張ってきた松下幸之助氏のような人がいないなったということかもしれませんね。実際に、たった1日でも100万円が貰えることに何の疑問も持たない政治《屋》があふれているのですから・・・。
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これほど積もった雪も今は溶けています。福岡では例年よりも早く《梅便り》が出たそうですが、季節は《春間近》なのでしょうかねぇ。

昨日の新規感染者は5万人を突破しましたが、48都道府県の中で実に39都道府県が最大想定数を超えたとのこと。その中でも特に多かったのが広島(4.4倍)と島根(3.5倍)ですが、第5波まで「1人でも陽性者が出れば、その周りを徹底的に調べて押さえ込む」という《鳥取方式》で全国的に知られた鳥取でさえも昨日は予想の倍の98人です。(特に心配なのが、西部の数の多さは勿論のこと今まで少なかった中部も急激に増えてきたということです)どうも新たなクラスターの発生ということのようですが、学校や福祉施設の関係者からも陽性者が出ているというのは、どうも全国的に共通しているもののようですね。このままでは飲食店への『まん防』の適用とともにまたあの悪評の《一斉休校》にまで及ぶのではないかと心配です。
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《専門家》達はコメンティターとして「オミクロンは重症化が低い」とか「あと2~3週間でピークが過ぎる」と楽観的に話していますが、そんな先のことよりも《眼下の敵》をなんとかしてほしいものです。死者も重症者も現に増えているのですから・・・。
(蛇足ながら、写真は《専門家》ではなくてミュージカル『美女と野獣』に出てくるカップの親子ですからね)

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本堂の供花を活け替えた時(水曜日)に千両の実を取り外して残しています。その中には小さな種が入っているので、それを蒔いておくと芽が出るだろうと思って毎年のように庭に蒔くのですが、殆どダメです。裏庭に育っている1本が唯一の成功例で、あとはどこに蒔いても全く芽が出ません。考えてみると、当寺で育っている場所は本堂と庫裡に挟まれた、俗に言う《日陰》的な場所です。どうも千両は日光が十分にあたる場所を嫌う性質があるのかもしれませんね。そう言えば、ご門徒のお宅で千両が育っているのも塀の側でしたし、そうでない場所のものは「葉が陽に焼けた」と言っておられたような・・・。当寺の万両は放っておいてもあちこちで新芽を出していますが、そんな万両に比べて千両は茎が細くて弱々しく見えますよね。
昔から『蒲柳の質』という言葉がありますが、この猫の置物のように高校時代には体重45㎏で今でも60㎏程度というスラリ(細すぎの間違い?)とした体型の私も千両と同じく『蒲柳の質』なのでしょうかねぇ。それにしては退職後にWだけ増え、ズボンが合わなくなって坊守に怒られていますが・・・。

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