住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2022年05月

この暑さは供花にも直撃します。納骨堂法要の時にお供えされた花もこの暑さでダウンしていますので、今朝早くから選別して状態のいいものは生け直し、萎れた花は泰山木の落ち葉と一緒にまとめて袋に入れました。しかし、今日は最低気温が17度(最高気温が28度)とのことなので外で動くにはいい気持ちですが、一仕事を終えて家に入った途端に(風がないので)汗が出そうになります。
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そして、納骨堂の横では昨日は蕾だったテッセンも今朝は見事に開花して真っ白な花を咲かせていますが、鉢植えの紫陽花はグッタリ。
早く一雨ほしいものですが、《梅雨入り》だけはうっとうしいので勘弁してほしいものですね。

さすがにこ数日は5月らしからぬ高温が続き、境内の植木もグッタリしています。今までは容器にたまった雨をやる程度でしたが全く降らないのでそれも出来ず、とうとう昨日は鉢植えたけでしたが散水してやりました。ついでに胡瓜にも・・・。今日の予報では最高気温がなんと29度ということですので、いよいよ境内の木々にも散水してやらないと文句が出てきそうです。
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数日前から調子が悪くなっていた納骨堂のアルコール噴霧器を新しいものに交換するため、昨日の午前中にホームセンターに行ってきました。ついでにメダカ用の水草を探しに前にあるガーデン専門に行き、ホテイソウを購入しました。先日の納骨堂法要の時に「たくさん生まれたから、持ってきてあげる」と言われたので、これでメダカを入れる睡蓮鉢に水を張って準備万端です。
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境内の2つの火鉢では去年入れたメダカが今でも3匹ずつ泳いでいますが、「睡蓮の葉が多くて、陽光が中まで届かない」と言われたのでこれも少しさばいてやりました。

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長年親しまれてきた『鳥取大丸』という名前が9月から元々の『丸由百貨店』に戻ります。これは商標権に関するライセンス契約が切れるからですが、この大丸(子どもの時にはいい思い出も辛い思い出もある)は学生時代に何度となくアルバイトをした場所でもあり、つくづくと《時の流れ》というものを考えさせられます。
実は市内には大丸以外にもうひとつ百貨店がありました。末広交差点にあったデパートで現在は物産展が入っている建物ですが、屋上にあった飛行機のメゴーラゥンドは下からでも回転しているところがよく見えたもので、そこも子どもにとってはまさに《夢の国》でした。しかし、それもなくなり、《市内唯一の百貨店》として頑張ってきたものがたとえ名前だけとしても消えるのは、やはり寂しいです。時々は「大丸で~」と言うことがあるでしょうが、それも長年の間に生活に染み込んだせいでしょうね。都会の人が鳥取に来て「列車」でなく「電車」と言うように・・・。

昨日の納骨堂合同法要には16名の方がお参りくださり、一緒に本堂と納骨堂に読経と献花香をしていただきました。去年よりも少しだけ空席が目立ちましたが、それでも有り難いことです。終わってから境内のメダカ(火鉢の中)に稚魚がいないことを話すと「睡蓮の葉が多すぎて、中まで陽光が届かないせい」と言われましたので、今朝は葉の剪定(?)をしました。すると、なんと!蕾が1つ葉に隠れていましたよ。きっと数日経たないうちに開くことでしょう。この写真はまた開花してから載せたいと思っていますが、今からウキウキ気分です。
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遊歩道の露草も既に盛りを過ぎ、境内の君子蘭の花もそろそろ終わりです。いよいよ夏本番に突入する空気が満ちてきたようです。本心は、暑いのは嫌ですけれどね。

今日はリンドバーグが大西洋単独横断飛行に、そして一時絶滅していた朱鷺の人工孵化に成功した日ですが、親鸞聖人の誕生された日でもあります。そのために本山では降誕会法要が執り行われますが、当寺ではこの日から最も近い土曜日に納骨堂に安置してある方々の合同法要を勤めることになっています。この納骨堂『しうんざん廟』の遺骨安置は地下1階と2階ですが、お参りの時には雨に濡れないようにと六角堂を模した建物の中ですることになっています。これを建立したのが平成16年ですからもう20年近くになりますが、今年の合同法要は偶然にも降誕会と同じ日である今日になりました。その時にはお参りの方々と一緒に心を込めて合掌したいものです。
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ところで、岩美町にある池のカキツバタの群生は天然記念物にもなっていますが、当寺にも境内に3寸アヤメが青色の花を咲かせています。なにしろ松の木の陰ですから気づかないこともありますし、湿地ではないので《群生》とはなっていませんが、参道側では紫蘭や都忘れが堂々(?)と紫色の花を見せているのに対して木の陰でひっそりと咲いている3寸アヤメも見ていて可愛いものですね。

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