昭和18年9月10日~追悼と記憶伝承の場に~
鳥取大震災という未曾有の災害があった日から80年経ちました。その時は戦時中ということもあって国からは詳細が発表されなかったとのことですが、忘れ去られようとしているその震災の記憶を後に残したいという気持ちと被災者の追悼から建立された記念碑が完成しました。
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しかし、この震災からわずか10年も経たない昭和27年に鳥取では今度は大火災も起こっています。同寺はその両方ともに罹災(全壊と全焼)し、加えて大火後の市による区画整理によって墓地の強制移転が行われたために境内地の約9割がなくなりました。さぞかし前住職と坊守(両親)も気落ちしたことと思いますが、それでもご門徒の方々のお力添えもあって何とか再興が出来、それに次の私たちの代で山門や納骨堂や駐車場等も造り上げて今に至っています。
今年は度重なる自然災害で甚大な被害を受けた家々も多かった異常な年となりましたが、「地震雷火事親父」の言葉どおりに、予測もつかない自然の脅威に対する人間の脆弱さがつくづくと思い知らされたことです。