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もう何十年も前になりますが、恐竜が全盛を誇っていた白亜紀よりも3億年ほど昔(デボン紀)に生存していたシーラカンスが1938年に南アフリカで発見された時は《生きた化石》として大変なニュースになりました。その後は南アフリカやインドネシアでも数匹が発見されていますが、先日駿河湾の2100m超の深海で超大型のイワシが発見されました。それまでにも35㎝もの大型イワシが発見されて《セキトリイワシ》と名付けられていましたが、今回発見されたものは実に140㎝以上もあり、その大きさから《ヨコヅナイワシ》と命名されたそうです。普通に鰯と言えばどんなに大きくてもせいぜい15~20㎝程度だと思っていましたが、それが140㎝となるともう「魚偏」に「弱い」と書く《鰯》ではないでしょう。以前にも数十mにも成長する《ダイオウイカ》をTVで見たことがありましたし、そこから「巨大イカや巨大タコに船が襲われ、船員達を恐怖に陥れる」という内容の映画が作られましたが、月面に人間が立ったり月の裏側を見ることが出来る現代になってもまだ陸上で生活している人間にとって「海の底は今だに《未開の地》だ」と言われています。しかし、いくら《未開の地》であっても駿河湾は日本からそんなに離れている場所ではありません。そんな場所でこれほど巨大なイワシ(しかも新種)が発見されたという今回の発表は、なんとなく我々を『海底戦艦ノーチラス号』や『海底都市』等の小説に描かれている世界にまで連れて行ってくれそうな《夢》がありますよね。