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数日前の春一番にせいか昨日は気温も高く、昨日のニュースでは半袖の人や日傘を差している人の映像が流れていましたが、打って変わって今朝の風は冷たく、蕾のふくらみかけたボケの枝と赤い椿を玄関に飾ろうと思って取りに出ましたが、わずか数分で冷え切ってしまいました。こんな陽気のことを『三寒四温』と言いますが、今朝は『三寒四温』どころか『五寒二温』とでも言いたいほどの寒さです。昨日はあまりにも暖かかったのでアマリリスの球根を土に戻してやろうかと考えていたのですが、それもストップ。やはり3月になるまでは無理のようです。
ところで、10日ごとに本山が発行している『本願寺新報』ですが、今回の法話には故・松下幸之助氏の言葉が引用されていました。「塩のからさ、砂糖の甘さは学問では理解出来ない。だが、なめてみればすぐ分かる」というもので、《経験》することの大切さを伝えようとしている内容です。
大家族だった当時は年上の者が年下の者(赤ん坊も含めて)の面倒を見ることは当り前のことであるとともに、《誰でもが年を取る》ということやそんな人たちとの《別れ》が来ることも知っていました。同じ『新報』の記事の中には山陰教区の若手僧侶達が参拝者の意見・感想も含めて現在の葬儀における変化や正しいあり方等を話し合ったという記事も載っていましたが、そこでは「《核家族》になったことともにあまりにも《自己中心》になった私たちにとって、《他者》との触れあいの激減した現状が葬儀を《無意味》なものに変えてしまった」というようなことが述べられています。これも結局は経験するがなくなったから、その重要性が伝わらなくなったせいかもしれませんね。
向拝の鉢植えではチューリップの芽がやっと出てきました。これから先の変化を写真で残したいものです。