住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

昨日は西側の塀(ブロック塀)を撤去した所にフェンスを建てるための土台作りで、型枠に生コンを入れました。この型枠の取り外しは明日以降になるとのことで、今日の作業は道路側の型枠組みだそうです。全体の完成予定は9月下旬とのことですが、少しずつ新しい塀の姿が現れてくるのを見るのも楽しみです。
IMG_1863
ところで、ここ数日の蒸し暑さで本堂の供花がすっかりダウン気味。そこで昨日は生け替えましたが、紫陽花の葉がまるで緑の花を咲かせているように見えてきれいでしたので、今回はそれを使って緑一色にして見ました。色花もきれいですが、たまにはこんな活け方もいいのではないでしょうかねぇ。(自画自賛ですが・・・)

IMG_1855
昨日は朝から蒸し暑く、おそらく台風12号(今は熱低)のせいと思いますが、ちょっと外に出ただけでムッとして体がベタつくほど。さすがに我慢できなくてエアコンをつけましたが、ビックリ。なんと「湿度90%」の表示が出ていました。結局そのまま夕方まで作動したままになりましたが、子どもの頃はどんなに暑くても夜になると蚊帳の中で窓を開け放したまま寝ることが出来ましたし、高校時代には1年中詰め襟の学生服で通した猛者もいました。また、日中はどんなに暑くても、木陰に入ったりそっと吹いてくる風にホッと癒されていましたが、そんな時間を過ごしたきた《前期高齢者》にとって、処暑でありながらも異常に蒸し暑かった昨日のような天候はさすがに身にこたえました。これもやはり《体力の衰え》が原因なのでしょうか?
IMG_1860
(写真は、雨で元気な裏庭の草とそれを除草した後の情景です)

IMG_1856
世間で何かとかまびすしいのは新型コロナ禍とそれに関係した自粛要請、それに横浜市長選の行方でしたが、鳥取市に出されていた飲食店への時短要請も昨日(22日)をもってとりあえず終わり、横浜の方も結果が出ました。菅総理が必死になって(?)応援していた人が落選し、元教授であった人が当選。この人は教授時代にコロナの研究をしていたそうで、支援者も《唯一のコロナの専門家》として『カジノよりもコロナ』を打ち出しての応援をしたとのこと。結局は政府の新型コロナに対する政策が「安全安心のオリンピック」ならぬ「危険不安のコロナ」という市民の不安感に勝てなかったということでしょう。
菅総理は第5波の対策の時に「目先の問題を解決するために・・・」と言いましたが、一国を預かる総理としては《目先》の問題ではなくて常に《最悪を見越した》問題に対する対策を検討すべきなのに、それが出来ていなかったことへの市民からの成績判定だということなのでしょうね。

塀の改修工事の方は順調に進み、昨日は基礎部分になる鉄芯を組み、同時進行で西側にあるブロック塀を撤去しました。このブロック塀の方は解体業者から「まだ10年は持つよ」と言われましたが、地震も多発している現在でもあり、「《後手後手》にまわるよりも、最悪の場合を考えて先手先手に動くのが1番」と総代も了承済みです。
IMG_1862
ところで、旧い塀の方は今回解体して分かったのですが、ただ20㎝ほど掘った所にコンクリを流して建てただけの簡単な構造で鉄芯も細く、業者も「よくこれで持ったなぁ」と驚くぼどでした。
IMG_1861
おそらく35年前に山門と同時に建てた塀が頑丈(業者も解体に苦労したほど)で、「それがしっかりと支えていたからだろう」とのことでしたが、今度はしっかりとした基礎と太い鉄芯をした上で新築するので、少々の揺れではビクともしない塀になります。多分私の《最後の大仕事》になることでしょうから、心残りのないものにしたいものです。

IMG_1858
IMG_1859
法話にはいつも苦労します。特にお通夜の時の法話では、出来るだけその方の思い出になるようなものを込めながら話をするように心がけていますが、「25歳で継職してからこの歳(73歳)までその人のことをどれだけ知ってきたのか」と考えると、いつも悩みます。普段から何かにつけて話をしているとなんとなく伝わってくるものもありますが、先代となるとどんな仕事に就いていたのかさえ知らなかったということもあります。それに「誰とでも十分に話をしている」ということもありませんし、特に女性については坊守の方がよく知っていることも多く、時には「へぇ~、そうなのか」ということもあります。それでも機会があればいろいろと話をして情報(?)を得るように努めていますが、お盆参りが中止になった去年と今年はそれも出来ていません。勿論「1年や2年ではそんなに変わるはずはない」とも思いますが、時には「え~、(子どもさんは)もうそんな歳になられたのですか」ということもしばしば。自分ではそんなに時間が経ったとは思っていなかったので、ビックリということも、なぜか最近ではよくあることです。やはりこれも《歳》のなせる業なのですかねぇ。
(今夏最後の胡瓜を収穫て美味しく戴きましたが、この花はもう育たないので、残念ながら苗を抜いてしまいました)

昨日は小雨の中を基礎部分にバラスと捨てコンを入れ、今日と明日にかけて基礎の鉄芯と型枠をするそうですので、本格的に形成に入るのは来週から。今日から気温も上がるとのことですが、雨だけはえんりょしたいものです。写真は基礎部分になる場所を掘った時のもので、この溝が数10mも続いています。
IMG_1857
しかし、数日間かけて塀のコンクリを壊すのに使ったドリルのせいですっかり向拝も真っ白。そのために一昨日は向拝に水をかけて洗い流し、昨日は雑巾を使って水拭きしました。いつもは立ったまま拭くことのできるものを使っていますが、昨日は膝をついた形でゴシゴシと雑巾がけ。普段でも雑巾がけをさぼっているわけではないのですが、さすがに昨日の雑巾がけは息が切れました。体力の低下なのか歳かは分かりませんがね。

IMG_1849
本当によく降りますね。まさに《秋の長雨》ですが、このままでは作物に日照時間不足などの被害が起きるのではないかと心配になります。名産の梨にしてもちょうど収穫前の時期ですし、葉物にしても長雨が続けば根腐れになる可能性もありますしね。我が家でも植え替えした胡蝶蘭の数鉢が根腐れを起こしてダメになりましたし・・・。週間天気予報によるとこの1週間は「雲時々雨」とのことで、今日辺りから気温も30度超になっていました。今朝のようなこの肌寒い気温は人間にとってはうれしいものですが、厳しい猛暑(日本最高温度39.2度の日も・・・)と線状降水帯による豪雨の繰り返しなどが起こっている今夏は、「自然破壊する人間に対しての逆襲」ではないかと思われることです。

IMG_1853
昨日は小雨降る中を残った山門横のコンクリート撤去と基礎になる部分に捨てコンを入れる溝を掘り、同時進行で花ザクロを納骨堂の横から別の場所に移しました。当寺の墓の横にも(何年も実がなりませんが)ザクロの木があり、今回の花ザクロはその近くに移植。実がなるものは真っ赤な一重の花で花ザクロはオレンジ色の八重ですから、両方に花が咲いた時に比較するのが楽しみです。
また、昨日は西側の道路沿いにあるブロック塀も撤去に取りかかりました。近年は地震の時に古くなった塀の倒壊事故もあり、当寺のブロック塀はそんなに古いものではないものの「やはりこちらも撤去した方がいい」ということで、ここもフェンスに取り替えることにしたわけです。昨日はまだ5列しか撤去出来ていませんが、タマノカンザシが開く頃にはどこまで出来ていることでしょうかねぇ。
今日も雨模様。そして木曜日からは30度超の残暑がやってくるとのこと。業者の人たち、そして警備員さん、大変ですがよろしくお願いします。

本堂と納骨堂の片付けを少しずつしていますが、今年は盆中が雨のために気温が下がっていましたので、供花がいつもより元気です。しかし、壺の中は《密》状態である上に輪ゴムや紐で縛ったまま供えられると花も息苦しいのか、そんな花は元気がありません。今年も状態を確認しながら残すものとそうでないものとを選別しましたが、やはりきつく縛ってある花の方が萎れ気味になっています。そんな花たちを見ていると、出来たら縛ってあるゴムや紐は取ってから活けてあげてほしいと強く願うことです。 
IMG_1852
ところで、盆の間は休んでいた工事が昨日からまた始まりました。写真はその時の撤去作業でほこりをかぶって白くなっていた秋明菊(切り取って花瓶に活けたが、ダメでした)です。昨日は山門西側だけ残っていたコンクリート塀を全撤去する予定でしたが、あまりにも頑丈のためにまだ少し土台部分が残っています。ただ、同時進行していた基礎部分の掘り下げはなんとか終わったようですので、今日はそこから出たガラの撤去と植栽の移植に移ル予定ですが、掘り下げの時にサルスベリや泰山木や花ザクロの根を相当に切り取っているので、移植しないで完成後に植える予定のものが心配です。特に木曜日頃からまた30度超の夏日になるとの予報も出ていますし、「人間にも厳しい気温の中で大地から取り出した木が無事にもつのか」と思うと・・・。

「やっと」と言うか「もう」と言うかは別として、今年もお盆が終わりました。盆に入る前に《立秋》二なり、暦の上では秋。ここ数日は雨のお蔭か気温も10度下がって昨日の早朝は虫の音も聞こえたほどでしたが、やはり残暑は厳しくてすぐに蝉の声に変わりました。もうしばらくはマスクと《自粛》による我慢の生活が続くのでしょうが、政府もかけ声はいい加減に止めて、本気で国民の不満と心配に相対してほしいものです。
IMG_1854
ところで、盆前にこの欄に使う被写体を探して周りを歩きましたが、隣の公園にあるニシキウツギに花が咲いているのを見つけました。この花は初夏に咲くものなので驚いて写真を撮りましたが、満開の時の艶やかさと違って、ひっそりと咲くウツギも愛らしいものですね。

↑このページのトップヘ