住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

数日ぶりにノートパソコンから事務室のデスクトップPCに戻りました。やはり何でも使い慣れたものは楽ですね。ノートの時は文字(日本語)入力に設定し直すのが一苦労でしたが、今は設定済みなので早朝から苦労しなくてすみます。
ところで、一昨日に「胡瓜の花が付いているので、実がなるのが楽しみ」と書いていました。というのも、子どもの頃は境内に枇杷やグミの木があり、その経験から花が咲いた後で(受粉して)実がなるものだと思っていましたし、梨の交配作業(受粉)でもそうでしたから、てっきり胡瓜も同じだと思っていたのです。しかし、今の様子は「花の下に実が付いている!」ということは、今まで蕾の膨らみだと思っていたものは胡瓜の赤ん坊が入っているものだったということですよね。「そんなことも知らなかったのか」と馬鹿にされそうですが、本当に新しい発見でした。いや~、やっぱり「人間、死ぬまで勉強」ですね。
(2日前は5㎝程度でしたが、今朝は10㎝ほどになっています。成長が早いのですね)

過日、卒業生から電話があって「訪ねてもいいか」とのこと。教え子からの突然の電話ですから「何か悩み事が出来たのか」と思ってOKしたのですが、やって来たのは女性2人(1人が卒業生)で、突然に某宗派の話を初めました。ここは寺院だと分かっていてのことですからあきれましたが、あまりにも一方的に自分の宗教を持ち上げて他宗を誹謗するだけの内容。親鸞聖人は「他宗を誹謗してはならない。ただ阿弥陀仏の本願を信ずるだけでいい」と説かれていますし、私もそれを根底においた上で浄土真宗の教義を説きましたが、当然に《聞く耳持たず》。最後には「そんな考えでは地獄に落ちますよ」とまで言わたので、いくら相手が教え子でもさすがにカチンときて「私は親鸞聖人の教えを信じているし、その上で門徒の人達にもご法義を伝えようとしている。そんな私の中に土足で踏み込んでほしくない」と強く言って「あなたの話はもう聞きたくない。お帰り下さい」と言明しました。「腹を立てるのは大人げない」と言われるかもしれませんが、どんなことでも人が大切にしているものを一方的に誹謗・中傷されると我慢できないものですよね。
最近はSNS等で確認もせずに他人を誹謗する書き込みが多いですが、「一方的に人の心を傷つける」ことがどれほど辛いか、よく考えてほしいものです。(雨の止み間に飛んできたトンボを写真に撮りました)

いつもなら事務室のデスクトップで打ち込む『独り言』ですが、ここ数日は応接室にノートパソコンを持ち込んで打ち込んでいます。ここは玄関の横ですから扇風機をかけると外からの風を直接呼び込んでくることになり、少しは気温も下がる気がします。それに、来客があってもすぐに対応できますしね。
いよいよ《見切り発車》のキャンペーンが始まりますが、寺院は職業文類で言えば《サービス業》のために連休は逆に多忙になり、今回も連日のお参りがあります。コロナ禍で外出や移動が自粛されている中での法務ですからお参りされる方も「家族だけ」というところが多くなりましたが、それでも亡き人への思いとともに如来の本願に向かう機会を持っていただけることはありがたいことです。外出時は別としてさすがに読経の時にマスクをつけると呼吸が出来なくなるのでマスクなしで勤めさせていただいておりますが、入り口にアルコール液を置いたり出来るだけ椅子の間隔や説教卓からの距離も取るようにしていますので、それなりに寺院も「感染防止の努力をした上での伝道活動」をしていることになりますかね。
キュウリの花が咲いていますが、実が食べられるのはいつになるのでしょうか?

「Go to キャンペーン」が始まります。しかし、この行事の条件として「多人数での若者の会食」や「高齢者の移動」には十分な自粛が要請されるなど本来の目的から大幅に逸脱しています。「夏休みに間に合わせるための前倒し」ということですが、大体に夏休みには家族旅行や県外で暮らしている人たちの帰省が主であり、そのためには当然に高齢者や若者達が多く移動することになります。それを「出来るだけ自粛してほしい」では、国民無視の「あらかじめ決められたことだから、なんとしてでも実行せねば」という意識しか見られないようですがね。境内の片隅ではホトトギスが密集して伸びていますが、とにかく町中がこれと似た状態になることだけはお断りです。
そういえば、この行事に反対してむつ市が「主要設備の連休期間閉館」という思い切った決定をしましたが、《経済の復興》と《コロナ拡大防止》という真反対のことに対してどのような態度を取るのか、各自治体の首長が試されるこの連休ですね。

昨日は数日ぶりに蒸し暑く感じた日でしたが、今日は一挙に5度も上がって35.5度だそうです。街中を見ても満開の木槿やノウゼンカヅラに続いてサルスベリやキョウチクトウが花を咲かせています。そのキョウチクトウは広島の県花になっていますが、原爆で何もなくなった町に最初に芽吹いて人々に生命の力を感じさせたからだそうです。キョウチクトウには白もありますが、やはり《キョウチクトウ》と言えば私には《赤》がイメージアップされるように、確かにあの真っ赤な色には生命の力強さを感じさせるものがありますよね。当寺にも以前はキョウチクトウの木があったのですが、移植したら耐えてしまったので今はありません。でも、私の記憶の中では毎年この時期になると鮮やかに咲いてきます。もっとも、盆参りの開始と重なって楽しむ心の余裕がありませんが・・・。

今年は早々から積雪がないばかりか春先から気温の高い日が続くなど不安の日々でしたが、まさか新型コロナのパンデミックに加えて九州を初めとした豪雨と洪水という自然災害に加えて総理主導による《勝手な》法改正や国会議員による贈賄等々、とても「まともとの国家」は思えない事例の連続です。
ところで、よく考えてみると40年前の今日はロシアオリンピックをボイコットした日であり、20年前はあの《2000年問題》て大騒ぎした日とともに今では幻ではなかったかと思える《2000円札》が発行された日でした。こう考えてみると、20年ごとに何か大きな問題が起こっているとも言えます。そして、今年はなんと言っても《コロナ》でしょうが、政府の《メンツ》と東京都知事との意地の張り合いが根底にあるのでは、未来の歴史書ては「コロナの一人勝ち」と書かれるかもしれませんね。と言うよりも、こんな日本に未来があるかな??
(4月の展示会で飾っていた蘭ですが、最後の花になりました)

今年は新型コロナの影響で各種の行事が中止になりましたが、県内でも先日には5人目の陽性患者が出ました。もともと盆参りは1日に数十軒もお参りしますので、家族の誰かが帰省されるお宅もあると思われる中でお参りをするとコロナを拡散させる恐れもあり、いろいろと悩んだ末に「当寺の盆参りは今年に限って中止」と決めました。年に一度のお参りを心待ちにしておられたお宅もあったかとは思いますが、なにとぞご了承下さい。
なお、今年が初盆に当たるお宅には出来るだけご希望の日時にお参りさせていただく所存ですが、なにしろ相手は目に見えないウィルスですから、今以上の対応をしても「それで十分」とは言ないものもあります。そこに《人間の脆弱さ》が知らされる昨今です。
(せっかく境内の植木も剪定してすっきりさせたのですがねぇ)

昨日行った《半年後の経過観察》もとりあえず無事に終わりましたが、次の《半年後》がまたありますので、今度は忘れないようにちゃんと来年用の日程に記載しておきました。その頃にはコロナが収まっていればいいのですがねぇ。
ところで、政府肝いりの『Go to  キャンペーン』ですが、結局「東京を外す」ことになりそうです。しかし、これはただ単に「東京在住の者が東京内外で宿泊する場合と県外の者が東京で宿泊する場合」であり、たとえば「県外者が東京で乗り換えしてから別の場所に行く」ことはOKとのこと。何かよく分からない結論です。しかも、東京と隣接して陽性者も連日数十名が発生している県であっても不安視している県(神奈川県等)もあれば積極的に受け入れようとしている県(千葉県)もあります。全体的に観光立県は受け入れに賛成であり、そうでない県や医療態勢に脆弱な所は不安視しているという全体像。正に「アクセルとブレーキを同時に操作する」とか「暖房と冷房を同時に作動させる」という表現が当てはまる今回の政府案ですが、その中身や対応策には《とってつけただけ》としか感じられないのはどうしてでしょうか。

昨日は病院から電話があって驚きました。私は前立腺癌に罹って放射線治療をしていましたが、1月21日をもってほぼ《無罪放免》になり、「次は半年後に・・・」という言葉をすっかり忘れていたのです。いつもは必ず日程ノートに記載するのですが、その時だけは(ホッとしていたせいか)書き記すのを忘れて診察に行かなかったのです。おまけに予定していた日は永代経法座の前日ということもある上に今回のコロナ騒動で寺院として計画していたすべての行事も中止になり、その連絡もあったりしてすっかり抜け落ちていたのです。でも、自分の健康問題ですから、「過日は鳥取でも5人目の陽性者が出たし、昨日の国会でも『Go to キャンペーン』問題で紛糾している現在、《ほぼ無罪放免》的な治療への事後診察が抜け落ちても仕方ない」と言っていいのでしょうかねぇ。何か《責任転嫁問題》のようにも思えますが・・・。

日曜日の夕方に鹿野町を車で通過しました。かちみ園の所の蓮は葉ばかり繁っている感じでしたが、そば道場の畑は満開でした。当寺にも蓮を植えた鉢がありますが、小さな葉が伸びるだけで蕾をつけることもありません。この時期の代表である蓮ですから鹿野ではゆっくりと鑑賞したかったのですが、急いでいたので素通り。当然に写真も撮っていませんので、いつかゆっくりと鑑賞したいものです。
ところで、鳥取でも新型コロナの陽性5人目が出て慌てていますが、豪雨による甚大な被害を被っている熊本ではもっと大変とのこと。県外から来てくれた保健関係の職員数名から陽性反応が出て、被災地ではその対応(濃厚接触者の検査や被災者の体調確認、徹底した消毒作業等)も加わってバタバタだとか。そして、球磨村の人達は被災とコロナに対する不安とがWパンチとなって心身ともにくたびれ果てているとのことです。安倍総理は被災地に出かけて黙祷したそうですが、以前に被災地の県関係者が「政府関係者が来ると対応に時間が取られるだけで邪魔」と言っていた新聞記事を思い出しました。中には県職員におぶさって水たまりを越えた議員もいましたし・・・。「顔を売るチャンス」と考えているような議員達では、《支援者の1人》という立場で名前を隠して温かい食事を振る舞っていたSMAPの中居さんのようにはなれないのでしょうね。

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