住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2020年11月

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11月の月末です。あいかわらず毎日バタバタした時間を過ごしていますが、特に今朝は1ケ月の《区切り》なので余計に慌ただしい気持ちでいます。別に何をしているわけではないのですがねぇ。
昨日の朝に掃き集めていた公孫樹が午後の雨でまた《濡れ落ち葉》になり、参道に張り付き気味になっているのを見て気にはなっているのですが、月末の今日は今年最後の寺報の原稿や今月分の会計決算等に引っ張られて朝から走り回っているように自分でも感じています。掲示板は昨日のうちに取り替えていたので仕事は一つ片付いているのですが、それでも右を見ると寺報の打ち込みが途中になっているPCに目がとまり、左を見ると毎月の日程を記載している手帳が目にとまったり(今日の予定の再確認)と、我ながら「心ここにあらず」です。こんなことではいけないことはよく分かっているのですが、「これは住職の仕事」と自分で線引きをしているので、自分が自分を縛って「精神的に囚われている」のかもしれません。それもこれも自分の性格がなせることなのでしょうが・・・。まったく、性格って直せないものなのでしょうかねぇ。
(今日の写真は、山門横に咲いている薄ピンクのツバキにしました)

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「ラストサムライ」ではなく「西向く侍」ですが、我々の年代ではすぐにピンと来ます。そう、12ケ月の中で31日までない月のことですが、もともとは陰暦(月の満ち欠けで計算)ですから元来《1ケ月》は30日であり、その日を「みそか」と呼んでいました。だから1年の最後は《大晦日ーおおみそか》なのですが、それが太陽の公転から計算される太陽暦になってから現在の日数になり、《大晦日》という言葉だけが今に至るまで残っているのです。また、この「西向く侍」の中の《侍》とは11月のことです。11を漢数字で書くと「十一(士)」になるからですが、その11月も明日で終わり。今年も残すところ1ケ月となりましたが、10年前の冬は豪雪で正月早々に国道が大渋滞となって車が動けなくなった年でした。昨日の『独り言』ではありませんが、「今年はラニーニャ現象が起こりやすいので、冬は寒い」とのこと。2年間も積雪がなかったのですから、せめて今年は豪雪になってコロナ菌を死滅させてほしいものです。(写真は、今朝掃き集めた公孫樹の葉です)
ところで、コロナ菌と言えば、連日の陽性患者数記録更新です。この中でオリンピック開催を強く宣言している菅さんですが、昨日の新聞によると、やはりオリンピックにあわせて祝日の移動が決まったそうです。『スポーツの日(旧体育の日)』『海の日』『山の日』の3つが7月や8月に移動するとのことですが、もう既に業者によってカレンダーや日記帳、システム手帳などは印刷されて店頭に並んでいるものあります。肝心な問題に対しては質問も何も無視しつつ、とってつけたようにコロコロと変わる政策。本当にいい加減にうんざりですね。

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昨日は今年最後の寺報の原稿作成に取りかかり、やっと半分が完成。しかし肝心の法話の方が手つかずで、いつもは出だしさえ思いつけばなんとかなるのですが、今回はそれさえも全く思い浮かんできません。何かモヤモヤしたものはあるのですがそれが何かつかむことも出来ず、結局諦めました。と言っても、なんとかして12月の中頃には発行したいものです。寺報の発行は年に5回ですが、これには[原稿→校正→印刷→封筒詰め→郵便発送と宅配の依頼]という行程があります。しかも発送するには住所記入が必要です。30年近く前は手書きでしたが、現在はPCという有り難い機械があってそれでプリントアウト出来るので助かっています。ただ、現在使っているプリンターは封筒の吸い込みが不良でいつも詰まってしまうので、今年の後半からはシールを利用していますが・・・。
この寺報を始めてから既に40年になります。発行を伝えた時に亡母から言われた「全部が読んでくれることを期待せず、半分が読んでくれればよしと思え」との言葉を胸に刻みながら、やっと199号まで来ました。最初の頃は「内容が堅くて分からないい」と言われたことがありましたし、今でも「何を書けばいいのか」と悩むこともしばしばです。以前には次号の発行まで間があるのに原稿が出来上がっているということもあったのですが、やはり気力と体力(脳の力)が衰えてきているのでしょうか?
(今日の写真は、松の下に生えている山吹の実にしました)

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今朝はいつもより早く起き出し、一仕事を終えてから取りかかったのが12月の掲示板の言葉を書くことと寺報の原稿作り。掲示板の方はすぐに書き終えたのですが、寺報の方はなかなか頭が回らなくて途中で休憩に。お茶を飲んでホッとした途端に「あっ、『独り言』がまだだった!」と・・・。10時前の今になって、やっとこの欄に取りかかっています。
今日の新聞に面白い投稿がありました。なんと、カメムシに対する手紙です。「ここ数年は『カメムシが多いから、大雪になる』と言われながらも結局は積雪0に終わったので、少ない今年は逆に大雪では?」との内容。そこまでは「そういう考えもあるか」と思って読んだのですが、最後に書かれた追伸に思わずニヤリとしました。「『ガムテープにくっつけられるから、あまり出歩かないように』の一言は、まさにコロナ禍で恐れおののいている私たちに対して《自粛》を訴えているどこかの総理みたいだなぁ」と感じたからです。まぁ、「自助・共助・公助」と言って《自己責任》を第一にしている人の《自粛》依頼した言葉ですから、カメムシと国民とを同じに捉えてしまった私の気持ちも無理からぬことでしょうが・・・。
しかし、本当に今冬はカメムシの姿をあまり見かけないですね。何の気なしに洗濯物をたたんであの独特の匂いに閉口することもないですし、ね。

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今朝の新聞には《桜》問題に対する安倍前総理の答弁が「嘘の塊」として紛糾した国会のことが大々的に取り上げられていますが、同じ新聞の2面には昨日のコロナの感染者数が載っています。結果は、「徳島を除いた47都道府県すべてに新規感染者が発生」とのこと。それまではいつも4~5県が未発生だったのに、です。しかも、コロナによる死亡者が出ていないのは48都府県中の4県のみという悲惨な現状です。これでも「Go to ~の影響はない」と胸を張って断言する人の心中は、まったく分かりません。
ところで、今日の新聞(スポーツ欄)にはSBの優勝が大きく扱われていますが、サッカー界の至宝とも《神の子》とも言われていたマラドーナ氏の死は載っていません。サッカー選手と言えば今では《メッシ》という名前がすぐに出ますが、我々の年代にはアルゼンチンの《マラドーナ》やブラジルの《ペレ》の名前がすぐに浮かんでくるほどの大選手で、日本サッカー界が世界を狙う度に大きな壁となって立ちはだかった人でもあり、また目標でもあった偉大な選手。「晩年は薬物中毒になっていた」との報道もありましたが、残念です。また、『巨人の星』『エースをねらえ』『スラムダンク』『シュート』等々その時代を代表するスポーツ漫画とともに趣味の世界を漫画という形で表した多くの人たちがいますが、その中で子供達に釣りブームを引き起こしたと言われている漫画家の矢口高雄氏(『釣りキチ三平』の作者)の訃報も今朝の新聞に載っていました。マラドーナ氏とともに矢口氏へも哀悼の意を表します。

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