住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2020年12月

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「大晦日から元旦にかけて大雪」との予報でしたが、今朝は15㎝程度。しかも重い!境内は除雪機であけましたが、本堂の屋根からずり落ちた雪が1mほどの高さに積み重なっていて、こればかりは手も足も出ません。しかし、子供の頃はこのずり落ちた雪も多くて2m位の高さになったので、それで滑り台を作ってスコップ(馬鹿げているというか怖い物知らずというか)に乗って滑っていたのを思い出しました。なんとなく胸の中に懐かしさがこみ上げてくる思い出ですね。とにかく参道を中心とした境内と山門前の雪を取り除いて来客に備えましたが、相変わらず市は遊歩道の除雪をしてくれませんので、歩行者は車道を歩くことになります。そのため、車が来たときの避難場所として山門前の除雪した所を使ってもらってもかまいません。「何事も世のため人のため」ですからね。
ところで、今日のことを『大晦日』と呼ぶのは、旧暦(太陰暦)に基づいているためです。もともと旧暦では1ケ月は30日であり、最後の30日を「3(み)10(そ)か」と呼んでいました。そこから1年の最後の日のことを「大みそか」と呼んでいたのです。蛇足ですが、季節は12ケ月を4分割して1月から3月を《春》としていますから、年賀状に「初春」と書くのはそのためですよ。

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今日から年始にかけて寒波の襲来が報告されていますが、朝から雨模様。これが半日後には雪になるのでしょうが、今度は水分の少ない粉雪になる可能性が大ですね。しかし、水分が少ないということは吹雪になる可能性も大きいということですから、傘は役に立たずフードが必要になります。大晦日の大雪というのは以前にもあり、あの時は市内の商業施設でやっていた真夜中の餅つきに子供と一緒に行ったものですが、あれからもう25年近く経つのですね。本当に時の経つのは早いものです。コロナの方は、早く《遠い昔》になってほしいものですが・・・。それにしても、《カウントアップ》状態である鳥取のコロナ禍は連日の発生でとうとう107名になりました。それでも「未だに死者が出ていない2県(島根と鳥取のみ)」ということですので、それだけは安心材料ですが。
昨日は1日かかって本堂と納骨堂から床の間と玄関まで花生け(本堂の荘厳も)を済ませ、お墓の掃除と供花も終えてやっと「正月を迎える準備」が半分すみました。今日は残っている会計処理(銀行も郵便局も今日が最後)をしてしまわないといけませんが、計算は出来ているので、開く時間になると猛ダッシュです。
(窓辺のデンドロが昨日開花しました。その写真も後日また載せますね)

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昨日はコロナ陽性患者が《カウントアップ》だと書きましたが、とうとう最後まで100名未満で頑張っていた鳥取も大台を超えてしまい、年末をすぐそばに控えていよいよ《緊急事態》になりつつあります。おまけに年末から年始にかけて大雪との予報が出ていますから、まさに『前門の狼、後門の虎』状態です。そんな中で頑張っておられる医療従事者には頭が下がりますが、そのような緊急事態の中で頑張っておられる人に対して「クラスターに関わった人の家族は診察しない」という院内ルールによって旭川医大では子供の診察を拒否(母親は陰性)したそうです。確かに医療関係者の過重労働は理解していますが、こんなルールはあってはならないことではないでしょうか。
年末年始を控えて慌ただしい中で陽性患者数がとうとう101名になった鳥取ですから、「何か体調の変化が起こった時に診察拒否を言い渡されたら」と一抹の不安が生まれます。特にお参りの人は年齢や居住地も多岐にわたるために《不特定多数》の枠に入りやすく、追跡調査も困難になる可能性がありますからね。幸いにして鳥取市ではクラスターが発生していないので、今のところパニックにはなっていませんが・・・。
とにかく「手洗い、消毒、マスク」を忘れないようにしましょう。(と言っている私自身も外出先から戻った時のうがいは・・・。冷や汗ものです)

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いよいよ新しい年までカウントダウンが始まりましたが、コロナの方は鳥取(西部)にもクラスターが発生してカウント《アップ》状態です。昨日は87名でしたが一挙に95名にまで上がり、大台まであと少し。「48都道府県内で唯一の100人未満」が消滅しそうで、気分も滅入りそうです。これが『鬼滅』なら「流行を追っている」と笑えますが、『気滅』では笑おうにも笑えませんよね。
ところで、残り日数が4日ですから元旦会の準備でバタバタしています。元旦会に必要な買い物(供花や供物、接待用の茶菓など)を済ませないと支出計算も出来ませんが、銀行は30日まで開いているので、なんとか今日中に出来ることは済ませておきたいものです。境内では掃き残していた公孫樹の落ち葉が雪の下から顔をのぞかしていて「早く掃いて」と言っているようですし、庫裡の障子も何枚か張り替えたいし・・・。あぁ、体が2つほしい!
(ヤブツバキが1輪だけ咲いていました)


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昨日は本山(参拝教化部)から来年度の念仏奉仕団についての受付承認の封書が届きました。12月6日~7日の日程ですが、受付時に11月の日程を申し込んだら「10月はすべて満員」とのこと。わずか20分ほどの間に1ケ月の日程がすべて埋まるとは思えませんが、そう言われれば仕方ないので改めて(苦労しながら)聞法会館の宿泊日程を変更しました。もっとも、当日の参加の是非についてはコロナ禍の様子によって急遽中止もありますが。
コロナ禍と言えば、東京の罹患者数が868名になった時、医療従事者から「1000名になるのも目の前だ」と言われましたが、その言葉から3日も経たないうちに昨日は969名の陽性患者が発生しました。明日から《Go to トラベル》の割引が中止になりますが、もっと早くから対応していればこんなことにはならなかったはずです。鳥取も連日のように陽性者が出ていおり、とうとう87名です。確かに100名を切っている唯一の県ですが、誰もが安心するどころか不安感で一杯です。
今日は全日本バドミントン大会の決勝戦がありますが、スマッシュを打った瞬間(時速200㎞程度)とネットを超える時ではスピードに極端な差があるバドミントンでは特に、一瞬の判断の遅れが勝敗につながります。シャトルを拾おうとして足を出した瞬間にアキレス腱を切った私の経験から《一瞬の判断の遅れ》の怖さを知ったからこそ、今回のコロナ禍に対する対応の遅さに多少の不安を抱いています。
(土から抜いて植木鉢に移したアマリリスが、花芽をつけています)

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