住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2020年12月

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昨日の午前中に実施した当寺の仏教婦人会研修会には、足下の悪い中にも15人近い方が来られました。今回のテーマは『見真』額について。《大師号》の意味から始めてそれを賜った高僧の代表数名を挙げ、その後に顕如上人の時代の信長との戦いから秀吉と家康の時代と東西本願寺の成立に進み、江戸末期の大政奉還と『見真大師』の勅賜との関係から『見真』額の取り外しという動きまでを30分程度で解説しました。駆け足の解説でしたから、果たしてどの程度伝わったか不明ですが・・・。
ところで、昨日の午前中に降っていたのは水分の多い霙交じりの雪でしたが、午後からはぼたん雪。「このまま降り続ければ、積もるかもしれないなぁ」と思っていましたが、予想通りに今朝は20㎝ほどの積雪です。2年間働いていなかった除雪機がやっと「仕事だ!」と張り切ったのか、なんとか活動してくれました。それでもやはり水分が多いせいか吹き飛ばすはずの雪が筒に詰まったりしましたが、参道だけは道を作りました。あとは駐車場。特に明日の宅参りのために除雪しないといけないのは(軽が出せないので)第3Pですが、それよりも問題なのは「相手宅前に駐車できるかどうか」です。なにしろ、雪が積もると轍の所だけになって道路駐車は不可能になりますからね。

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今朝の積雪状況は5㎝の上に何分にも水気が多いので、除雪機は稼働できません。除雪機と言えば勢いよく吹き飛ばす情景を連想しますが、これはあくまでも《パウダースノー》と言われるような水分の少ない雪ですので、今朝のように水分が多いと吹き出し口に詰まってしまうので、[使用不可]となるわけです。そのため、慌てて倉庫からスコップを取り出して《人力》による参道の除雪。「いや~、朝からいい運動です」と言って疲れをごまかしていますが、今日は午前中に今年最後の当寺の仏教婦人会研修会があり、午後からはご法事。そんなこんなで、やはり今日もなかなか休憩できません。《前期高齢者》には少し厳しい今朝の積雪です。
ところで、公孫樹は黄葉が大分残り少なくなりましたが、下の方にはもう少し残っています。夕べは散っていた葉をそのままにしていたので、雪かきをすると下から何枚も出てきました。雪で隠されたままならどうも思わないのでしょうが、やはり雪の下から落ち葉が出てくると「早く掃き集めておくべきだったなぁ」と反省することしきりです。

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夕べは早くから空模様が暗くなり、気温も下がってきました。そのせいではないでしょうが、靴下をはいていても指先が冷たいまま。結局、布団の中に(今冬初めて)ホッカイロを入れて寝ることにしました。
ところで、子供の頃は冬の暖房の定番だった《やぐらこたつ》に夜具をかけたり、湯たんぽや《やまとこたつ》を足下に置いて寝ていましたよね。もっとも、今もまだホームセンターに行けば《豆炭》や《練炭》も売っていますが、その頃はこたつの燃料として当たり前であった《たどん》などは物も知らなければ言葉も通じなくなっている昨今ですから、こんなことを書いても「??」かもしれません。寂しいことですが・・・。
そう言えば、最近は「子供達に、公衆電話の使い方を教える」ことが必要事項に入っているそうです。我々の年代から考えると馬鹿馬鹿しいことのように思えますが、スマホが手元にあるのが当然の世の中では公衆電話の使い方も知らず、まして「ダイヤルを回してかける」ということも当然に知っているはずもありません。(買い物でもピッで済ますことが出来る現在では、普段から小銭を持っていることもありませんしね)そう言えば、笑い話ではありませんtが、ダイヤルの中に指を入れてプッシュしようとした若者がいたそうです。それも今から20年ほど昔のことですから、公衆電話のことを今の子供達が知らないのも当然かもしれませんね。そんな子供達に《タドン》や《掘りこたつ》や《やぐらこたつ》《蚊帳》などの話をすると、本当に《化石扱い》されそうです。

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今朝はどんよりと曇っていて、明日からの降雪を予感させる雰囲気です。境内は相変わらず掃いても掃いても公孫樹の絨毯ですが、これが雪に埋もれたら掃き取るのが遅れてまた大変でしょうね。でも掃き集めようという気にはなかなかならず、それはそれで困ったものですが・・・。昨日はご法事の空き時間を使って表から裏まで被写体を探して回りました。おかげで椿や万両や紅葉したドウダンツツジ等を写真に撮ってきましたので、しばらくはこの欄に使えそうです。ということで、今日の写真は倉庫から引っ張り出した除雪機です。
ところで、今日は12月12日。『忠臣蔵』の討ち入りは12月14日ということですが、当寺では10年程前から《男の料理教室》というものを始めました。最初は料理の得意な方達が作った料理を楽しんで食べるものでしたが、ある年にやった《そば打ち》が面白くなって、それ以来ずっと《そば打ち》になりました。しかも「どうせやるなら、討ち入りの日にやろう」ということで毎年討ち入りに近い土曜日に決まり、実は今日がその日でした。ただ今年はご多分に漏れずコロナの影響で包丁やまな板などの借り出しが出来ず、急遽中止になりました。残念ですが、恨むのはすべて《コロナ禍》。せめて来年は実施できることを祈ります。
なお、来年の『念仏奉仕団』については、本山も聞法会館(宿泊)も予約完了です。(ただし、あくまでも「コロナが収まっている」ことが条件ですがね)

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いよいよ来週から冷え込むとの予報が出ていますので、昨日は8時過ぎに倉庫からタイヤを出してスタンドへ交換に行きました。それでも既に2台来ており、私の車は30分程度で交換してもらいましたが、後ろでも2台が作業中。やはり「雪の姿を見てから行くと混雑するのから」と考えて交換に来たのでしょう。結局、思うことは一緒ですね。
私はついでに除雪機の燃料も購入し、戻るとすぐに除雪機を稼働できるように作業開始。外したバッテリーの設置からスタートですがカバーを止めるネジが錆ついていて動かないとか、とにかくいろいろ手間がかかりました。バッテリーも半年間放っていたために放電していてプルコードを引っ張らないと動かないし、やっと稼働してもしばらくは排気ガスでくさいし・・・。それでも倉庫から本堂前まで移動させておきましたので、これでいつでも稼働可能です。もっとも、昨冬はちゃんと点検もしてもらって準備していたのに稼働はゼロでしたので、今冬はどうなるか心配ですが・・・。雪が降ると境内と駐車場の除雪には気を使いますが、それでも降らないと困る人もいますから、「痛し痒し」なんですけれどね。

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