住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2021年03月

昨日の聖火リレーの放映を見ていて興ざめしました。辞任した人が多い中で重責を担って一斉に走り出した(なでしこ)の15名のランナーには悪いですが、ただ単に《見せるだけ》のチャラチャラした雰囲気しか感じられませんでした。しかも次の走者まではわずか4分間!これでは、今回の出発式は有名人を使っただけの《顔見世興行》であって《お祭り騒ぎ》を狙っただけのものとしか思えません。まったく誰がこんな企画をしたのでしょうかねぇ。おまけに、沿道では《密》を避けるために係員が配置されていましたが、配置が不備なのか係員のいない場所では混雑していたり、「声を出さないで拍手だけで」との応援だったり、走者に併せて一緒に沿道を走ろうとした人が止められたりと、「一緒に燃え上がりる雰囲気」はまったく見られません。おまけに、いくら国会があるとは言え国の代表である総理も出席していないし、オリ・パラと言いながら来賓の挨拶を手話通訳する人もいない(準備組織委員長もそのことを知らなかったとか・・・)という穴だらけの出発式。これではいくら「燃え上がりましょう」と言われてもしらけるだけではないでしょうか?
私は別にオリ・パラの中止派ではありませんが、鳥取市でも65歳以上の接種開始が5月後半になるとの報告(全員が完了するのはいつになることやら)がされている現在の状況では、「これで、本当に《安全》な大会が開けるのか?」との疑問と不安が増すばかりです。


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『ふるさと』の男の子の釣り竿をトーチにしたら、聖火リレーの走者に見える??

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いよいよ聖火リレーの開始ですが、昨日この欄で書いた澤穂希さんも「体調不良で辞退」とのこと。確か「感染対策としてランナーは2週間の準備期間を要する」はずだったのに、突発の選任は可能なのでしょうかねぇ。不思議です。福島在住で「復興五輪が消えて、福島が忘れられている」と言っている人も現にいるのですが・・・。
ところで、一番気になる今日の新聞報道は教職員の異動です。前回の県警関係もそうでしたが、今回の異動報道にも見知った名前が数人ありました。私も退職して今年で13年目になるので「あぁ、もうこの人も退職の歳になったのか」という思いは年々少なくなりますが、反対に教え子の名前が目立つようになりました。そんな報道を見ると、彼らが頑張っていた姿を思い出すとともに、「(自分自身)本当にやれていたのだろうか」とか「もっと(彼らのために)やれたのではなかっただろうか」という反省とも後悔ともとれる気持ちが生まれてきます。今でもうまくやれなかった授業風景などが何度も夢に出てきますから、多分いつまでもこの気持ちはなくならないでしょうね。

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今日は終業式とのこと。生徒にとってもコロナ禍で何かとバタついた1年間の一区切りでしょうが、教職員の一部にとっては人生の区切りになる時でもあります。式の前に教職員(講師も含めて)の転勤・退職の報告が生徒に向かってありますが、新学期の時の「今度来た先生はどんな人?」という生徒側の期待とは違い、特に出て行く職員には複雑な時間になります。私も36年間の教員生活で鳥工高と岩美高は2度勤務しました(退職後に講師として勤務したことを入れれば八頭高も含まれます)が、何度経験しても壇上で紹介される時は気恥ずかしかったものでしたね。教員は一般の会社と違って転勤も多く、《3・8》という言葉で表されるように(中には10年以上も同じ学校で勤めている人もいましたが)大体において3年か8年程度で転勤することが多かったですね。退職して13年目に入る私にとっても懐かしい思い出です。
ところで、今日は24日。ということは明日が聖火リレーの初日です。《原発事故からの復興》をテーマにしながら今もって復興していない福島からのスタートですが、辞退した人に代わって第1走者になっている澤穂希さんは複雑な気持ちで明日を迎えるのかもしれませんが、誰もがこの写真のチューリップのように《新しい明日》を夢見て独り立ちしていく日になればいいのですが・・・。

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プラスチックによる弊害をなくそうということで、小泉環境相がレジ袋と同様にコンビニのスプーンやストロー等の有料化を発案しました。確かにプラのストローを止めて《マイ・ストロー》を持ち歩く人が多くなった国もありますし、他の素材(竹やステンレス等)で作ったストローを安価で販売している国もあります。(日本でも飴で作ったストローを考案した人のことがテレビで放映されていましたが、これはすぐに溶けるという欠点が・・・)しかし、レジ袋にしても、それがなくなったので、ゴミ出し用としてビニール袋を大量に購入する人が増えているという報告もあり、これではレジ袋を有料化した意味がありません。小泉環境相は「ストローやスプーンを有料化にすれば、プラ被害は減ってくる」と単純に考えて発案したのでしょうが、《有料化》で一番困るのはコンビニの利用者ではなく、衛生上の問題でこの製品を大量に必要としている医療関係や介護施設なのです。私もかつてアキレス腱の断裂や白内障の手術で入院した経験があり、その時は(入院日数が長いわけではなかったので)割り箸を何膳か準備していましたが、入院(入所も含めて)している人のほとんどがそんなことを出来るわけではありませんから、そこではどうしても使い捨ての割り箸やスプーンが必需品になります。小泉環境相はそんな深いところまで考えて発案しているのでしょうかねぇ。(「その場」だけを楽しむのは、花見だけにしましょう)


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「暑さ寒さも彼岸まで」という彼岸も今日と明日の2日間で終わり、いよいよ春本番です。昨日は半日かかって会計報告用の資料の確認と訂正をしていました。なにしろ《年度》のために3月末までですから、突然の支出が生じたり預金の利子(数円程度ですが)の確認をしたりで何かと手こずりました。ただ、会計関係は当方で確認できても出来ないが行事予定です。中でも因幡組関係の行事となると定例組会が開かれないかぎり分かりませんし、当寺の総代会は毎年4月初旬ですから、昨年度のようにコロナ禍による中止等が生まれる可能性もあって、ますます『予定表』に記載できません。もっとも、あくまでも『予定』ですからそれで通すより他に仕方ありませんが・・・。(仕事の空きを利用して、八朔を収穫しました。今年はダンボールに1箱しか採れませんでした)
昨日の21日で4都府県も緊急事態宣言が解除になりましたが、今までのコロナと違う型のウィルスが東北・中国・四国・九州のそれぞれ一部の県を除いて日本中に蔓延しており、「神戸では55%を超える者がその新しい型のウィルスに罹患している」とのニュースも出てる現在、花見や卒業式・入学式等で大勢が集まる機会も増えていますので、今以上の注意が必要になります。当寺が発行している寺報は発送する時に何軒かのご門徒にも宅配をお願いしていますが、そのお礼も込めて毎年の総代会の時に婦人会や壮年会の役員等と合同で懇親会を持つことにしていますが、昨年に続いて今年もコロナ禍のために懇親会は中止としました。現状では仕方のないことですので、ご了承ください。

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