住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2021年03月

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納骨堂には供花用の壺を6つ(3対)置いていますが、既に満杯になっていたので新たに2つ(1対)設置しました。もちろん萎れたものは抜いていつもきれいな花だけを残すようにしていますが、さすがに春の彼岸は気温が低いためかいつもよりも長くもちます。また、さすがに中日と連休になる今年は晴天だったこともあってお参りが多かったですね。もっとも、この2日間は法務が続いていたので本堂へのお参りはその《隙間》を狙ってのことになり、お参りの方々には申し訳なかったことです。当寺を不含めて多くの寺院が鳥取大火災のために墓地の強制移転にかかって円護寺墓地に移転しているので境内に墓地がほとんどありません。だからこそ、せめて納骨堂に安置しておられる方は本堂にもお参りしていただきたいですからね。
昨日の午後から雨模様。これでは折角開き始めた桜も身をすくめているかもしれませんね。
(写真は、本堂裏の墓地で満開に咲いている八重の白椿です)

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鳥取にも開花宣言が出ましたが、やはり「例年よりも早い」とのこと。昨日は円護寺墓地にある県外のご門徒のお墓に供花をしてお参りしてきましたが、駐車場の桜が咲いていました。別の木では開花寸前のものも見られましたが、桜を見ると日本人の血が騒ぐのか、どうしてもウキウキしてきます。『桜のなかりせば 春の心はのどけからまし』という和歌ではそのような日本人の気持ちを逆説的に詠っていますが、「パッと咲いてパッと散る」潔さを《武士道》に喩えたのは まだいいとしても、戦時中はそれを《死地に臨む》兵士に求めたこともありました。そのことは『聞け わだつみの声』にも載っていますが、やはり桜に似合うものは何と言っても(花見・酒・ご馳走)ですよね。今年の春も「花の下で宴会」はダメですが・・・。
ところで、先日は薬(降圧剤)の処方箋を貰いに病院に行きましたが、医師に「ワクチンの接種会場について何か連絡がありましたか」と聞くと「何の連絡もなくて、私でもまだ接種していないくらいですよ」とのこと。こんなことで「4月12日から65歳以上の者へ接種開始」が本当に出来るのでしょうかねぇ。

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昨日はとうとう首都圏も緊急事態宣言を解除しましたが、罹患者数は増加傾向。しかも、政府からの感染対策の指針は従来とほとんど変更なく、要は「出来ることはしますが、最後は国民にお願いします」的なもの。大体に「出来ることはします」という内容はもっと早くからしておくべきものばかりであり、「今更何をわざわざ・・・」という感です。
そもそも今回の国会討論を聞いていても「いかに国民を馬鹿にしているか」が伝わってきます。総務大臣の「『記憶にない』と言っておけ」という言葉がその好例であり、閣僚と官僚の間に『伝家の宝刀』として数年前から伝わっているものが《嘘》と《ごまかし》であり、いざ困ると《記憶にない》という逃げ、そして最後には《資料の破棄》と《改ざん》であることが『赤木ファイル』に対する政府の態度でも伝わってきます。まぁ、何かあって謝罪する時でも下を向いて資料に書かれたものを読むだけであり、相手を見て自分の言葉で伝えるということがまったく出来ない政治家ばかりですから、国民に何も伝わってこないばかりか舌禍が絶えないのも無理からぬことですよね。これでは小学生の方がよっぽどまともですよ、本当に。
(写真は暗いですが、本堂の彼岸のお飾りです)

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今日の専門家会議で4都府県の解除が決まるでしょうが、東京は昨日406名の罹患者でした。これで本当にokなのか心配でまぁ、菅総理としては経済問題と共に来週から始まる聖火リレーにつなげたいのでしょうね。
ところで、聖火リレーと言えば第1走者の川添さん(元なでしこのサッカー選手)が辞退して澤さんが走るとのことですが、肝心なオリ・パラの開閉式の総括だった佐々木氏がまた(森前会長のように)舌禍で辞退しました。安倍元総理が前回の閉会式でマリオになって旗を受け取ったことから「じゃあ今度は『オリン《ピッグ》』とかけて豚にしよう」と、女性芸人の渡辺直美さんを豚に変身させる案を出したところが猛反対(当然です!)。もともとこの総括は野村萬斎氏を中心にしていたのですが、大会が延期になり規模も縮小したので新たに佐々木氏に依頼したもの。その佐々木総括が辞退とはまったく「踏んだり蹴ったり」で、これで無事に開催できるのか疑問です。会場の東京も「陽性者数から見ても、変異ウィルスの患者が26名という報告は絶対に信じられない。絶対に検査数を絞ってごまかしている」と言われているし、ボランティアの1/3が辞退したという宮城県のニュースや一般・知名人を問わず聖火リレー走者が次々と辞退を告げているニュースも出ている中で、『原発事故からの復興』をテーマにしたオリ・パラが未だに《復興》が進んでいない福島からスタートとは、本当に《お笑いぐさ》です。

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菅総理がワクチンを打ったとのニュースが昨日ありましたが、これは自分がアメリカ訪問に(2度目を)間に合わせるため。世間では0.3%しか進んでいないのに好きなときに打てるのは、やはり《上級国民》なのでしようね。
ところで、その外交における随行員は総勢80~90名とのこと。一体、随行員にはどんな仕事があって90名もの人数になるのでしょうか。その内訳が知りたいものです。
先日は組織委員会が「オリ・パラにやってくる外国の要人の随行は8名程度にしてほしい」という要望を出したはずですが、それに対して10倍の人数を《引き連れて》行く菅総理の姿はまるで《大名行列》そのものです。江戸時代の大名行列は国(=お家)の権威を見せつけるためのものであり、それを2年に一度の参勤交代として各班に命じたのは、幕府における各班の財政を差し押さえるためであったと言われています。そんな《大名行列》的な数の随行員を考えると、「自分の生い立ちを誇示しつつ『気に入らない者は切り捨てる』菅総理は、まるで秀吉そっくり」と書いた去年の『独り言』を思い出します。某政治評論家が他人の忠言に耳を貸さず、自分の思いつきで実行に移す総理のことを「菅氏には菅氏がいない」と言いましたが、この随行員の数も秀吉のように自分の権威を見せつけたいがためのものなら、本当に【税金の無駄遣い】だと思いますよ。

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