昨日の仏婦研修会での新旧『仏婦綱領』の違いとその理由を含めた説明について、「新しいものには何が除かれているか」から入っていきました。仏教婦人会の目的は「み教えに生されている母として、子供達へ最も大事なものを伝え続ける」ことを大切にしていることが《仏教婦人会創立150周年》にあたっての23代総裁の言葉にもありますが、実は、古い綱領から除かれた語句はこの「母」と「子」なのです。
[ここ数年《人種差別》や《性差別》などが社会的な問題として追及されるようになり、そこから「生き方の多様性を 認めあえる社会」が求められるようになりました。古い綱領で当然のように使われていた『み法の母として』や『仏の子どもを育てます』等の言葉から「このままでは既婚女性(家庭婦人)を対象とした団体としてしか受け止められない」という考えから、「誰にでも受け入れられる綱領」を目指すことを目的として表現内容が変えられました。]というようなことを《婦人》と《夫人》の違いなども含めながら解説しましたが、実はこの仏婦会23代総裁の言葉を含めた資料は平成24年3月15日に行った当寺の仏婦研修会(『仏教婦人会と九條武子』)で使ったもので、PCには記録していなかったのですが、印刷物を残していたので助かりました。