住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2021年07月

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7月も今日までです。オリンピックとデルタ株で右往左往の1ケ月でしたが、TVもラジオも新聞も、「日本がメダルを◯◯個取った」という報道ばかり。世界一とか世界上位の選手が次々と敗退する中を若手が頑張っている結果ですが、世界の中にはコロナ禍で参加できなかったり体調の維持に難しいという選手もいるとのことから、オーストラリアではメダルの数を言わないことにしたそうです。「スポーツの祭典」であり「アスリート同士が持てる力の限り戦う」ことを目指したオリンピックでメダルの獲得数を競う方がそもそも間違っている以上この決定には大賛成で、どこかの総理も《次の政権を得るための道具》としないで見習うべきです。
そういえば、「安全安心の大会」を約束したはずの今回のオリンピックですが、首都圏だけでなく鳥取でさえもデルタ株による陽性者の拡大でパニック寸前ですが、それでも中止は考えていないという大会。そんな《無観客》の会場の寂しさを紛らわそうというのか、女子ホッケー会場ではゴキブリが観戦(?)していたとか・・・。とことん「呪われた大会」なのでしょうかねぇ。

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ここ1週間程前から出てきた右膝の痛み。寺報の原稿やいろいろな書類を作るために机に向かって事務仕事をしていましたが、1時間半ほどすると急に膝頭に痛みが発生。曲げても伸ばしても痛いし、椅子から降りて屈伸をしようとしても、まず膝が痛くて伸ばせない。それから後は何かをしようと中腰になっても痛みが。この痛みは《常に》ではないので少し安心ですが、来客で急に立ち上がった時などは痛みで膝が伸びないということもあって困り、遂に病院へ。結局は(多分そうだと思っていましたが)「歳とともに筋力が・・・」という診断。医師の言葉に従って昨夜は《足の筋力を高める運動》というものをしてみましたが15回程度でダウンしそうになり、「こんなに筋力が落ちているのか」とWショック。教員時代には体育祭で生徒と一緒に3000m走ったり部活動で一緒にラケットを振ったりしていても何ともなかったがこれですから、やはり退職後の《運動不足》のツケなのでしょうね。しかし、そう考えると教員って仕事は思った以上に重労働だったのだなぁ。
(紫陽花の向こうではプーさんが・・・。窓辺で暑くないかなぁ)

連日の3000人超となった東京を合わせた1都3県で全体の70%近くの陽性者を占めるですが、それよりも鳥取県東部に発令された『デルタ株感染厳重警戒宣言』の方が深刻です。何しろ鳥取県は全国一感染者が少ない県としてその《押さえ込み》という対処法も注目されていたのですから。そのこともあって、「今年はお参りをする」と寺報にも書いていた盆参りを急遽《中止》とせざるを得ません。そのために一昨日から今朝にかけてその連絡文書の作成と発送準備で大わらわです。特に一昨日などは文書作成で夜中の1時半頃までかかりましたから・・・。
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ところで、過日この欄に書いていた塀の全撤去と改修工事の日(8月2日)も決まり、昨日は近所の家々に交通事情の報告も兼ねて業者と一緒に挨拶に回りました。中には「報告が遅い」と怒鳴られたお宅もありましたがとりあえず快諾いただき、次は工事に取りかかる直前に塀の側にある2基のお墓の移動(基礎造りで引っかかる位置のため)の読経です。2ケ月かかる大工事ですが、《世界遺産》ほどではないにしてもお寺とご門徒の大切な《宝》ですから、今後100年も200年も残るしっかりした立派な塀にしたいものです。昨日も写真を載せましたが、山門から続いているこの外観も見納めになります。

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道路沿いの塀の瓦を取り除いてからしばらく経ちましたが、最初の予定よりも3週間遅れで8月2日から塀の全撤去と改修工事に取りかかることになりました。最初からあったコンクリート製の塀に上塗りして新たに瓦を乗せた(写真は瓦を下ろした姿)のが昭和61年ですから、土台だけでも70年以上、現在の形になってからでも35年は経っています。今回の改修工事にかかる費用も予想していた以上にかかります(ただし、総代会でも寄付は募らないことになりました)が、この工事は「最低でも100年はもつもの」という考えの元に全面改修するものですから、工事期間も基礎からやり直しとなるので2ケ月間になり、その間の道路は朝から夕方まで車両通行止めになります。何かと迷惑をおかけしますが、寺院の宝であるとともにご門徒の宝でもあるものを造り上げる工事ですので、ご理解ください。
(この塀を全撤去すると、植木にも移植や根を切る等の多大な影響が出るとのこと。心配です)

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昨日はノウゼンカズラの蕾が全くついていなかったことを書きましたが、今年は草花にとって本当にいろいろなことがあります。何年の前に1度咲いたことのあったノカンゾウが今年も咲いた(正しくは「咲いていた」)のです。ただ、枯れ果てた姿でそのことに気づいたのですが・・・。これが本当の『後の祭』なのでしょう。いつも見ていたのにどうして今回は気づかなかったのか不思議ですが、結局は《暑さ負け》で除草で外に出る時間が減ったためなのでしょう。折角ホームセンターで除草剤を購入したのもそのままですしね。ただ、そんな猛暑をものともしないでヤブ蚊は元気です。玄関戸を開けっ放しにして来客と話しているとすぐに近寄ってきますので、今朝は火鉢に蚊取り線香を入れて玄関先に出しておきました。これで少しは効いてくれるといいのですが・・・。

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