住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2022年01月

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とうとう1月も今日で終わります。塀の近くには風で落ちた八朔がいくもありますが、そんな昨日は掲示板の言葉を取り替えてからHP用に写真も撮りました。また、午後からは庫裡の居間に置いている手あぶりの火鉢(来客の加湿用にヤカンを置いている)用に亡母が残していた炭を適当な長さに切って準備しましたが、連日の寒さでいくら準備していてもすぐになくなるので大変です。この炭はもともと茶道の炉で使うもので、太さはまちまちですが長さは40㎝程度です。しかも焼き鳥などで使っている備長炭とは違って柔らかく、切るのにそれほど苦労はしません。でも《柔らかい》ということは《燃え尽きるのも早い》ということになるので、取り置くのをちょっと忘れると次の日の分が足りなくなりますがね。
ところで、お寺に来られた人も「室内に火鉢があるとなんとなく暖かさを感ずる」と言われますが、そう言えば、子どもの頃(65年くらい前)は広い本堂でも大火鉢(4つ)と座布団だけで父がご法事を勤めていた記憶が・・・。さすがに現在は当寺の本堂にもエアコン4機と業務用ストーブがありますが、その頃の人達はきっと「冬は寒いのが当然」と思って過ごしていたのでしょうね。しかし、今でも火鉢の火を見ると、父が火箸で伸ばしながらかき餅を焼いてくれたのを思い出すことです。(ついでに、蜜柑を焼いて食べたことも・・・)

変異株オミクロンによって右往左往しているうちにもう明日で1月が終わります。つくづくと『光陰矢のごとし』を実感する昨今ですが、2月はどうなるのでしょうかねぇ。我々夫婦も既に第3回接種の予約を入れておきましたが、それまでまだ3週間あるので、オミクロンに罹らないことを祈るばかりです。
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天気予報によると今夜は「雨時々雪」とのことですが、今朝のラジオで「『月が黄色く見えてくると春が近い』と母から聞いたことがある」という聴視者からのメールが読まれていました。これはどうも俗説のようですが、確かに《白》と《黄》とでは受け取る側のイメージも違いますよね。3日前のこの欄には玄関先に1輪活けているピンクの椿の写真を載せていましたが、確かに白玉椿のキリッとした感じとは違う暖かさを感じます。今日は裏庭に咲いている赤色の椿にしましたが、残念ながら少し開花から時間が経って色があせているのが残念ですので、次はピンクのウラク椿を載せましょうか。

昨日の新聞に『サラリーマン川柳』の優秀作品が載っていました。川柳は俳句と違って世相の皮肉や自虐的なものもあり、中には「そうそう、自分にもあった」とか「そうだよなぁ」とクスッと笑った賛同したり出来る文芸作品ですが、中には考えさせられるものもあります。このような川柳を生活の中に入れて楽しんでいる所が鹿野町で、そこでは小学生達も作品を作り、いいものは町中に飾ったりしています。私の高三の時は49名(男13、女36)という「一番少ないクラス」(しかも、文系クラスなのに何故か担任の教科は物理)でしたが、その時の同級生が今はこの鹿野で川柳の指導者なっているのですが・・・。
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ところで、ご門徒の中にはいろいろな趣味を持った方が多くおられますが、その中に川柳を趣味にしておられた方がありました。後に奥様から《追悼集》を戴いたことがあり、その中の作品を一口法話の中で使わせていただいたこともありましたが、もう20年も前のことなのに今でもその作品を覚えています。 ~「父の矢は 決して的を 射抜かない」「逃げ道を 作って叱る 母の愛」~
結局、親の子に対する愛情は父も母も変わらないということなのですよね。

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今日は私の誕生日。去年は「前期高齢者も半分過ぎました」と言っていたので、今年は74歳ということ。母が72歳、父が78歳で往生したことを考えれば「もうそんな歳になったのか」と感慨深いものもありますが、それとともに自分の年齢にあわせた《体力》も実感することです。墓参りで坂道を上った時などは特に・・・。以前はなんとも感じていなかった上り道ですが、そう言えば亡き父も「キツイ」と言っていたっけ。
昨日はやっと市から3回目の接種案内が来ました。ただし《6ケ月前倒し》でも《7ケ前倒し》でもなく、ちゃんと《前回から8ヶ月以降》との指定があります。「これでは《早期接種》を指示していることにはならないなぁ」とは思っていますが、とりあえず無事に申し込みできるか(しかも、同一の種類で)が肝心です。

昨日は158人の新規陽性者(特に西部)で平井知事も「感染爆発寸前」と報告していますが、最後の頼みの綱である3回目接種も1.2%しかなされていない実情に、岸田総理は「1回目2回目が遅かったから」との答弁で、まるで「責任は自分にはない」と言っているようです。「先手先手で動いている」と胸を張って言えるのは、どんな実績があってのことなのでしょうかねぇ。
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ところで、昨日は因幡組の総代役員会が当寺を会場にして持たれ、「昨年の9月に予定していた門信徒研修会がデルタ株のために2月16日に延期になったが、今度はオミクロン株の急激な拡大もあり、どうするか」との話し合いがありました。結局「中止せざるを得ない」との結論に至ったとのことで当寺から各寺にFaxを流しました。この2年間はコロナ禍のために臨時休校(休園)になった小中学校や保育施設等が数多くありますが、その間に失われた《教育》の機会はどうすれば取り戻せるのでしょうか。今年の大学入試一次試験は例年よりも成績が低かった教化も多くあるとのことです。相手の様子を確認しながら進めることが出来る《対面》での授業や研修会が1日も早く戻ってくることを願わずにはいられません。

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