住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2022年03月

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土手の桜が咲き始めましたが、収まりつつあったコロナの陽性者もBA2の登場で全国的に微増中です。「東京は前の週よりも減少」だった報告がここ数日は逆に増加に変わり、小池知事も総理に会いに行くなど頭を痛めているようです。
ところで、いよいよ明日から食料品や日用品の値上げラッシュですが、もう一つの大きなニュースが「明日から18歳成人」がスタートするというものです。しかし、飲酒・喫煙に関しては従来通り20歳からですから、「未成年への販売は禁止」という表現では矛盾するために「20歳以下への販売は禁止」となるそうです。ただ、その理由が相変わらず「身体的にまだ未熟」ということですが、そんな理由よりも気になるのが《保護者の監督責任》という規定です。それでいけば、本人は法律上《成人》でも「20歳になっていない者の飲酒・喫煙に対する保護者の監督責任」というものに触れるのですが、その規定が生きたままでもいいのですか?《男は18歳、女は16歳以上》で《親の承認があれば》という条件で認められていた結婚でさえ、明日からは親の承認なしに出来るのに、おかしなことになりませんか?

今日の最高気温は22度とのこと。もう春でなくて初夏になったのでしょうか?土手の桜がチラホラ咲いているので春だとは思うのですが。
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もっとも、本堂の裏にある桜桃は既に若葉が顔をのぞかせていますし、境内では何種類もの椿が満開ですがね。
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一昨日と昨日の2日間で納骨堂の屋根のモルタル修理も終わり、今日から足場の撤去に入るそうです。下からはよく分かりませんが、確かにモルタルの所はあの時と同じように真っ白に輝いています。勤務が終わって戻るたびに変わっていく工事の様子(地下6mまで掘っていく様子や穴の周りにコンクリの壁が出来ていく様子)やその上に六角堂を模した拝殿が出来ていく過程が今でも懐かしく思い出されますが、平成16年に完成した堂ですからもう16年目に入るということを考えると、本当に時の経つのは早いものだと実感することです。堂の中にある石田雲鶴氏揮毫の六字名号やそれが入っているご門徒の虎尾さんが手作りされた額縁、因久山焼きの焼香炉と区花を入れる花壺、そして入り口の上に掛かっている『倶会一処』(雲鶴氏揮毫)の言葉はこの先も長い時間を過ごしていくことでしょうが、「形あるものはいつか滅びる」との言葉でいくと、真っ先に滅びるのは《人間=私》の方かもしれませんね。

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フランスではマスクも《密》回避もフリーになっているそうですが、日本ではマスクなしでは店に入れません。郵便局に行きかけてうっかりマスクを忘れたことに気づき、慌てて家に戻ったことも何度かありますが、一体いつになったらマスクから解放されるのでしょうねぇ。読経の時には外しても法話の時にはマスク着用。しかし、読経は当然ですが、法話でも声の大きさは普通のおしゃべりとそれほど違わないのに呼吸の深さが違ってくるので、年を取った身にはマスク着用って厳しいのです。若い人には分からないでしょうがね。
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どれもこれもすべてコロナのせいですが、そういえば、志村けんさんがコロナで亡くなったのは2年前の今日でしたよね。あの時は「本当にコロナで人が死ぬのだ」という不安が日本中に広がったのですが、今では何となくダレた雰囲気になっています。空気が冷え冷えとしている今朝ですが、今週末には桜土手も見事な光景になるでしょう。そして、去年とは違って今年は「コロナ?関係ない」と言う人達でどんちゃん騒ぎになる??

久松山の標本木に数個の開花が見られ、鳥取にも開花宣言が出ました。数日中に寺前の桜土手も開花し、川の上で風を腹一杯に吸い込んで泳いでいる鯉(のぼり)と一緒に走り回る子ども達の姿が目に浮かぶようです。そして、写真はまだ少し堅い時のものですが、今日は居間に置いている2鉢のアマリリスも蕾の間から赤と白の色をのぞかせています。(開花したら、改めて写真を載せます)
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境内ではあちこちで白や赤やピンクの色だけでなく一重や八重の姿で椿が咲いていますし、いよいよ《春爛漫》です。もっとも、桃の花だけは金木犀と八朔の木に挟まれて身を縮めているようですがね。
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そんな中、今日から納骨堂の屋根の修理が始まります。と言っても大工事ではなく、剥離しているモルタルを塗りなおすだけですが・・・。それでも親鸞聖人が比叡山を下りてこもられた六角堂の姿をまねて造った六角の屋根ですし、そこを移動するだけでも簡単ではないということなのでしょうね。

昨日の《春の嵐》には驚きました。大風で列車の運行に支障が出たり建物に被害が出たりと大変な風でしたが、隣の公園でもソテツの枯れ葉が何本も吹き飛ばされていました。
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しかし、吹いたのは南風でしたから、ご法事の時にはエアコンを1台だけにしましたが、それで暑く感じたほどです。読経は内陣なので暖気は上になるほど強くなるし法衣も(シャツを含めると)全部で5枚になるので、さすがに昨日の春の陽気は辛かったですね。
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しかし、その風が収まった今朝は桜の蕾が一気に膨らんできたようなので、週末くらいには開花するかもしれませんね。1週間前には蕾だった当寺の桜桃も今ではすっかり満開ですからね。
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