住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2022年08月

秋風が心地よく・・・とはいえ、やはりまだまだ供花にとっては厳しい暑さです。今朝もどことなく湿った空気が肌にまとわりつくようで、納骨堂の供花もグッタリ。今日は花市に供花を買いに行く予定ですが、店の開く時間までくたびれた花をお供えするわけにもいかず、かといって堂の前に咲いていた桔梗も今朝は萎んでいるし、
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結局堂の裏に最後まで残っていた紫陽花と何故か1本だけ伸びていた鶏頭を切って供えました。
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この分では《残暑見舞い》という言葉は当分の間必要なようですね。

県の新型コロナ拡大に対する予防に対して補助する制度は寺院にも運用されることを知ったのが2日前。当寺ではコロナ禍拡大を予想して予防のために既に2年前から各種の除菌機器を設置していますが、《年度》のために補助金申請は無効です。もっと早く知りたかったですね。
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ところで、ご門徒からいただいていた紫陽花(「ひな祭り」という名前とか)の鉢植えをやっと剪定しましたが、切り落とした小枝をプランターに挿しておきました。上手く根付けば来年は株が増やせるのですが、あいにくと《挿し木》は下手。バラも紫陽花も今まで何度となく挑戦したのですが、ことごとく失敗。せめて今回は何とか成功したいものです。

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(これが昨日書いた宗旦木槿の写真です)
ところで、いよいよ夏休みが終わって2学期が始まりますが、学校関係者が心配しているのが冷房生活に慣れた身体の高気温に対する適応能力です。あの猛暑続きにおけるコロナ対策で「命を守るために、エアコンの適宜活用を」と言い続けたまではいいとしても、新学期の開始はそのまま猛暑の中での体育やエアコンのあまり効かない教室での授業の開始。つまり、今まで体温調整を冷房に合わせてきた身体が直ちに猛暑に対応できるのか、ということです。確かに人間には《適応能力》が備わっていますが、「昔と違って今の子ども達は真夏の太陽の下で外を駆け回って遊ぶということをしなくなったことから、その能力に陰りが生じている」と言われるいる上にコロナ禍で外出を制限されて仲間と集まってわいわい騒ぐことが出来なかったのですから、関係者にとっては不安材料が増えたことになります。まぁ、太陽の下を蝶や蜻蛉を追ってあちこち駆け回り、喉が渇けば草陰を流れている山水を飲んで癒すという《原始生活》を当たり前のように過ごしていた我々の子ども時代を、近くに自販機があっていくらでも水が手に入る時代に育っている子ども達に当てはめる方が異常かもしれないですね。

実にユニークな名前の《さるすべり》。樹皮がないので「猿でも滑って登れない」ということのようですが、それはそれとして今まで3種類の花を見ました。当寺にあるのはピンクで隣の公園には白色、そして他にも赤色の花があります。他にもあるかもしれませんが、この花を漢字で書くと《百日紅》であり、その名のごとく7月から今に至ってもまだ花が咲いています。
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そんな中に、参道からはドウダンツツジの陰になって見えませんが、宗旦木槿が2輪咲いていました。もともとこの木は裏に大きく枝を伸ばして咲いていたものですが、離れを改築した時にいつの間にか絶えてしまったので、わずかに残っていた1本の幼木を移植していたものです。植えた場所は栄養分が殆どない真砂土でもあったので果たして育つかどうか心配していたものがやっと10年経って咲いたのですが、気がついた時はもう萎む寸前。そのために写真を撮る時間がチャンスがなくてここに載せることが出来ないのが残念です。
当寺にはかつて3種類(宗旦、真っ白、青紫、ビンク)の木槿とピンクの芙蓉が咲き誇っていた頃がありました。そして、その他にも紫式部や十二単等の植物とともに二階に届きそうなほどに育ったピンクの山茶花や10数種類にも及ぶ椿たちが咲き誇っていました(20年以上も前のことです)が、今では狭い土地に密集したためか殆どが絶えています。それらを思い出すと、何か懐かしいとともに寂しい気持ちにもなることです。

やはりと言うか、岸田政権には国葬を断念する気配が全くありません。しかし、それほどに国葬が正しいと思っているなら、臨時国会の開催を無視せずに堂々と開いて正当性を説けばいいだけのこと。それが出来ないからこそ「しないのは馬鹿だ」と反対論を揶揄するだけになっているのでは?しかも、「かかる費用は2億6千万円」と言いながら付け足しのように小声で「警護の費用は含まれていない」と言うのは、まるで気づかないほどの小文字で書いた《但し書き》のある契約書を作って、「ちゃんと契約書にも書いてある」とすごむどこかの業者にそっくりです。その費用も「自分のものを使って何が悪い」と言っている用ですが、元はすべて国民の汗と涙の結晶なんですよ。おまけに、あなたたちが条件の一つに挙げている「歴代最長の就任期間」にしても、裏を返せば規定にある総理の就任期間(最長期)を自分たちに都合のいいように勝手に変更しただけのことでしょう?
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今回の岸田総理の「国民の意向については、終わった後の様子で見るより他にない」という言葉には「オリンピックでもそうだったし、どうせ次の衆議院選挙でも自民党の圧勝だから・・・」という傲慢な態度が透けて見えますが、どうせなら「やらない方が馬鹿だ」と言った二階さんの発言の方が、馬鹿げていてもある意味《正直》に見えるのはどうしてでしょうねぇ。

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