住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2022年10月

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昨日の韓国での事故は満員電車並みの混雑が原因とのこと。私も京都で満員のバスに乗ったことは何度かありますが、満員電車の混雑振りはそんなものとは比べものにならないとよく言われます。いくら満員とは言ってもバスの場合にはわずかでも隙間を作ってくれたり、一度外に出てから乗り直す乗客もいるためになんとか降り口まで行くことが出来ます。しかし、満員電車では全くと言っていいほど身動きが出来ないものであり、一度降りて乗り直すなどはとても出来ません。そんな状態の中では誰かが態勢を崩しても起き上がることも出来ないのですが、今回の韓国はそれよりも多い人で埋め尽くされた状態だったようですから、下敷きになった人を引っ張り出すことすら出来なかったとのこと。
人の力ではどうしようもないものもこの世には確かにありますが、観光バスの事故や人の列に車が飛び込むなどの悲しい出来事は《一瞬の心の緩み》が引き起こしたものであることが多いのも事実です。今回の韓国の事故がそのどちらに原因があるのかは断言できませんが、今回のことは絶対に「他山の石」としていかないといけないのではないでしょうか。特にかつて花火見物の人並みが崩れて被害者を出したという悲しい出来事を経験している日本とともに、セオル号の沈没にって大勢の高校生を亡くしたという辛い経験を持つ韓国なのですから・・・。(写真ですが、せめてもの供花の気持ちとして)

昨日は「桜土手の秋」を書きましたが、目を西側に転ずると別の様子が映ります。いつ、誰が採るのか分かりませんが、下記の実が鈴なりなのです。以前にもこの柿のことは書きましたが、本当に《鈴なり》と言ってもいいほどの状態です。でも、今までそれを採っている人を見たことがないのですよね。
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そう言えば、先日の新聞(投稿欄)に庭の柿の思い出を書いたものが載っていました。「今は枝切り鋏で採るが、その時の父親は竹の先を割った棹で枝を挟んで採っていた」ということから始まって「そんなことを思い出しながら今回久しぶりに採り、皮を剥いてから熱湯で消毒して吊し柿にした」という内容でしたが、私も子どもの頃に親戚で柿の実を採った(木登りが苦手だったので、下で受け取るだけ)時には《竹の先を割った棹》だったという懐かしい記憶が・・・。とにかくあの頃は何をするにしても道具はいつも手作りで、蝉取りにしても網ではなくて女郎蜘蛛の糸を絡めた針金を竹の先につけたものでした。また、竹馬は亡父が作ってくれましたが、小学校の高学年や中学生になると雪の下から取ってきた竹の花立てを割って七輪の熱で曲げて自分で橇に取り付けたりしました。たこ揚げのたこも半紙と竹ひごを使って自作していたように、本当に何もかも手作りの時代でしたね、あの頃は。ただ、皆が遊んでいたゲンジー(メクーンコのこと)やラムネ(ビータ玉のこと)等は小遣いがなく買えず、仲間入り出来なかったのは辛い思い出ですが・・・。

「山登りをする人には2種類あり、まっすぐに頂上を目指して登る人と足下の草花を見ながらゆっくりと登る人とがある」ということが本に書いてありました。高校時代にあった5時間目のホームルームにクラスの皆で校舎の裏にたたずむ久松山(鳥取城のあった山)の頂上を目指して登って次の授業に間に合うように下山したという、今から考えれば随分無茶なことをした経験があります(10代の元気な時だから可能だった?)が、これなどはどちらかと言えば後者でしょうね。
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今朝の新聞には智頭にある芦津渓谷の写真が載っており、池の向こうに見える森が黄色に色付いて秋本番を示していました。昨日は境内に咲いた赤色の秋明菊の写真を撮りましたが、目を袋川の土手に向けると桜も赤く色き始めていました。境内の公孫樹はまだ緑々としてしますが、これが黄色く色付くのもそんなに遠いことではないでしょうね。

10月もそろそろ終わりを迎える頃となりました。前月は掲示板を書くのがギリキリになって大慌てしたので今月(11月分)は早々に書いておき、朝方に掲示して写真も撮っておきました。何事も《早め早め》にするのが一番ですが、残念ながら次年度の秋のグランドゴルフ大会と念仏奉仕団体旅行に関してだけは予約出来る時が限られるので、印刷の締め切り日からカレンダーには記載不能です。そのために製本が出来てからシールを張りつけるので大変です。
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ところで、ここ数日は暖かい日が続いていますので、境内の秋明菊もホッとしているようです。去年までは白色しかなくて寂しかったのですが、何故か今年は赤色の花が公孫樹の下で(小さい株ですが)咲いています。どこかから種が飛んできたとしか思えませんが、2色そろったので嬉しいことです。

昨日は予定通りにメダカのチビ助を移動。同時に容器の水を入れ替えておいたので、今朝はのんびり泳いでいる姿を見ながら着替えました。次は隣に置いている大人(?)のメダカの方も綺麗にしてやりたいものですが、窓辺に容器を2つ置いたので、今まであった植木鉢は書斎の窓辺に移転。また玄関にはご門徒から戴いたシンピジュウムの鉢植えが2つあるので、これも置き場所を考えてやらないといけないでしょうね。
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花と言えば隣の公園に可愛い花が咲いていましたが、数ケ月前に火事があったその裏通りの家は綺麗にリフォームされました。しかし、前の住人が植えていた入口横の紫蘭が昨日通ったらなくなって小さな花壇になっていました。ここの紫蘭の葉は大きく育っていたおり、切って活けたいと思っていたので残念ですが、「早くにほしいと言っておけばよかった」と後悔しても今更『後の祭り』ですね。

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