住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2023年02月

よく考えれば2月も今日で終わり。いつもならまだ数日あるのでのんびりしていましたが、慌てて今朝早く掲示板を交換しました。言葉は書いていたのでそれほど慌てることはなかったのですが、28日しかなかったこともあってか(または歳のせいか)妙に時間が早く経った感がします。最近はご法事の後の法話でよく「まだともうの違い」を話していますが、私にとって今年は「もう」という気持ちがとても強く感じられています。75歳というのは、やはり厳しい年齢ですね。
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ところで、掲示板を交換していると遊歩道の枝にとまって雀が盛んにさえずっていました。そこにいたのは2羽だけでしたが、彼らも春の気配を感じているのか、まさに2羽だけでも「姦しい(かしましい)」という言葉が当てきまるほどでしたね。

昨日は本堂でのご法事の後で湖山池の方にあるご門徒のお仏壇とお墓にお参りしましたが、いつもお墓の側にある椿(藪椿だとは思いますが・・・)に目がとまります。どこのお墓にお参りしても今の時期は満開の梅や椿に目が引きつけられてそれが楽しみにもなっていますが、そんな中に最近目立つのはうっそうと茂った竹の群落です。昨日のお参りの時も(4~5㎝程度の太さなので真竹だとは思いますが)通路を挟んだ空き地に竹がはびこっていました。なお、お参りが主なのでその写真を撮っていませんから、代わりに今日は当寺の白梅の写真にします。
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しかし、昔から「地震の時は竹藪に逃げろ」と言われるほど根が縦横に張ってしっかりした地面を作る竹ですが、直ぐに成長する竹は人の手が入らなくなったら逆に邪魔者になってしまうこともあります。近年の山では管理する人が減って倒木や折れ朽ちた竹で足を踏み入れることも困難になった所が増えていると聞きますが、昨日の真竹を見て50年近い昔にあった《父と子の工作》で小学生の息子と一緒に作った紙鉄砲を懐かしく思い出したことです。そう言えば、あの時に弾(詰めた紙)を空気圧で飛ばすものだということを知らなかった若い父親が「弾が飛ばないが、失敗作か?」と聞いてきたのには驚きましたが・・・。

昨日は門信徒研修会の会場に行く途中でとんでもない車に出会いました。会場になっている寺院は八頭高の先にあるので、何年も通った道です。しかもちょうどそこは30年以上前にスピード違反をした車が3人の子どもをはね飛ばして死なせた場所ということもあって当然にはみ出し禁止区域になっている所なのですが、後ろから来た車がものすごいスピードで何台も追い越し、先にある《右折のみ可》の交差点(赤になりかけていた)を急ハンドルで走り抜けて行った岡山ナンバーの白い乗用車がありました。もしもその時に対向車がいたら(交差点の手前はカーブしている場所で見通しが悪いので)絶対に大事故になっていたでしょう。幸いにして何も起こらずに済みましたが、本当にヒヤッとしたものです。
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その後の研修会にあった西本願寺の解説では水溜の下を支えている天邪鬼や唐門の塀の上にある桃の形の瓦等はありませんでしたが、亡母がよく言っていた《水噴きの公孫樹》が出た時には懐かしい思いがしたことです。(写真は七不思議のひとつの鬼の腕を入れた石櫃と言われているものにある龍頭です)

今日はコロナ禍で何年も中止となっていた《門信徒研修会》が若桜の同派寺院を会場に持たれます。ただ、諸事情で各寺院の参加者数が限定されているのが残念ですが・・・。「本山の不思議」というテーマだということは事前に知らされていますが、本山には昔から《七不思議》と言われているものがあり、唐門の屋根にある桃の飾りや境内の《水吹きの公孫樹》がそれに当たるということが何という本だったか思い出せないのですが、読んだ記憶があります。以前上洛した時(20年ほど前)にそれらを探して回ったことがあって、当時の寺報にもその桃のことを載せたことがありましたが、今日の門信徒研修会での《不思議》がどういう内容なのかは分かりませんが、少し楽しみです。
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2日前に納骨堂の縁の下に置いていたアマリリスの球根を出して室内に置き換えました。そして昨日は本堂の供花を生け直し、今朝は納骨堂の供花も生け直しましたが、風の冷たさは変わらなくてもそれでも空気は心なしか緩んできているように感じたことです。

質問:昨日の天皇誕生日だということは誰でも知っていますが、その前日は何の日?
以前から《ゴロ合わせ》で3月3日を『耳の日』とし9月9日を『救急の日』として国民に注意を喚起していますが、これと同じようにゴロ合わせで26日を『風呂の日』、29日を『肉の日』と言って(商売上から)盛んに世間にアピールしています。でも、「2月22日がどうして『猫の日』なの?」と言えば、読み方が「222ーニャンニャンニャン」となるからとか・・・。確かに「2」は中国語では「リャン」と言いますから「リ(ニ)ャン」としたのも分からないではないですが、ここまで来ると愛猫家へのアピールでしかないような気もします。(だって、1月11日を『犬の日』とは言いませんからね)
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しかし、愛猫の写真が一面に載っている新聞だけでなくシャンシャンが中国に送り返されるというニュースが一日中メディアに流れている日本ですが、2月24日は侵攻から1年のウクライナでは人々は厳寒と戦いながら《死》と隣り合わせの日々を送っています。そんな中でメディアまでが浮かれすぎるのもどうかと思いますが??

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