住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2023年04月

今月の下旬までの予定で慶讃法要の第2期が勤められていますが、それに合わせるように『本願寺新報』には新しい『領解文』(浄土真宗のみ教え)をお参りの方々と一緒に唱和したことが載っています。そこで、今まで研修会等などで声を揃えて唱和していた『領解文』とどう違うのか比べてみようとA4判の紙上下に記載してみましたが、「時代に合わせて分かりやすく」との思いで作られた今回の『領解文』に対し、やはり蓮如上人の時代から長い間自身のご法義の受けとめ方を表出するために用いられ、時として我々も口ずさんでいるものの方が刻み込まれているように感じられます。
しかし、それとは別に、『領解文』という言葉は前述のように「自分自身の法義に対する受けとめ方」が目的であるのに対し、《浄土真宗のみ教え》という言葉は「門信徒へ伝える」という逆の方向性を持った言葉なのではないだろうかと受け止めるのは間違いなのでしょうか?
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それはそうと、昨日の写真にあったベコニアはお彼岸の時に花店から戴いたものを大きな鉢に植え替えたものです。ただ、横に広い鉢なので根がうまく育つか心配ですが・・・。

数日前は京都で30度超ということがあったので本堂のストーブを外したのですが、昨日はそのせいで寒い中をお参りしていただき、失礼なことをしました。その後でもう一度セットしたので午後からのお参りの方はよかったのですが、点火すると「暑いからいりまのせん」と言われた日から2日と経っていないこともあり、どうすればいいのか混乱しています。まぁ、自分の体感温度で判断するしかないですね。
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来週からいよいよGWのスタートで前の袋川には色とりどりの鯉のぼりが舞っていますし、足下では紫蘭が今か今かと開花の時期を待っていますが、今朝もあまりにも寒くて炬燵から出られません。TVでは「エルニーニョ現象で今夏は冷夏?」との予想を伝えていますが、そんな先よりも今日の気温差に体力の限界を感じていることです。

今朝は本当に空気の冷たさを肌で感ずるほどでカッター1枚だけでは背中が寒く、いくら動き回っても昨日ほど暖かくなりません。やはり《放射冷却》なのでしょうね。
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でも、裏庭のオダマキはそれにも負けずピンクの花が満開に・・・。開花した時のものと現在のものを並べていますが、本当に去年とは比べものにならないほど綺麗に咲いていて、こんな風景ならいくらでも大歓迎ですよね。
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しかし、あれほど花の美を競っていた椿はすっかり姿を変えて新しい葉が次々と育つ時期を迎えており、また半年後に会えることを心待ちにさせています。

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京都の昨日の気温は30度とか・・・。こうなったら初夏どころか真夏そのものです。お蔭でボタンをゆっくりと鑑賞する間もありません。折角最後に開花した紫の牡丹なのですがねぇ。
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そのために当寺でも気温の低下を考慮して本堂に置いていたストーブを昨日はさすがに隅に移動しました。お参りの方の寒さ対策として数回分の灯油を入れていましたが、もうそれも抜いて倉庫にしまわないとダメですよね。今日は鳥取因幡組の寺族婦人会総会が当寺であるうえに土日は相変わらず法務で多忙なので、片付けは来週になりそうです。もっとも、暖房機を片付けるということは、代わりにそこから扇風機を出すということ。やはり《夏の準備》ということになりそうです。あぁ、猛暑のやってくる日が怖いです。

本堂裏のイチハツがすっかり萎れてしまいました。
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1本から数個の蕾が出て全部咲き終わるまでに1~2週間かかるはずがもうすっかり花芽もなくなってしまったのです。とにかく今年は気温が高いせいか、花の寿命が瞬く間に過ぎ去ってしまいます。本当に「3日見ぬ間の桜かな」どころではないですね。
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そして、本来ならば5月に入ってから一斉に咲き始める藤やツツジがもう既に満開近い昨今ですから、朝と昼の気温差で上着の1枚を脱ぐかどうか悩んでいる毎日です。なにしろ昨日も運転中は温室状態でしたからねぇ。
ところで、いよいよ1週間経てばGWに突入ですが、寺院の職業分類は《サービス業》ですからゆっくりと旅行にも行けません。5月中頃には本山の慶讃法要も最後を迎えますが、このままでは結局最後まで参拝出来そうにないですね。

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