住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2023年04月

よく桜のことを「パッと咲いてパッと散る」と言いますが、その表現にもっと似つかわしいものがあります。桜は確かに「パッと咲いて~」かもしれませんが、花の数が多いことからそれほど寂しいようには感じません。しかし、牡丹ほどその表現にふさわしいものはないのではないでしょうか。
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数日前に写真を撮った蕾が2~3日前には「そろそろ咲きそうだなぁ」と思いましたが、今朝はもうすっかり開いて今にも散りそうになっています。部屋から白梅の下に咲いている赤い牡丹(一番早く咲く)が見えますが、今朝は蕾が4つともすっかり開いてしまっていたので、直ぐに切って2輪を衝立前に飾りました。今日は月一の仏婦研修会の日ですから、来られた人は真っ先にその牡丹を見て驚かれることでしょう。向拝には君子蘭がオレンジ色の花を咲かせていますが、やはり牡丹の方が《冨貴》の名にふさわしく人目を引きますからね。

一昨日の朝と昼の気温差は実に20度近くあって運転中はまるで温室にいるかのようでしたが、昨日は朝方に降った雨のせいかそれほどでもありませんでした。ただ、遠くの山を見ると霞がかかったようになっており、黄砂の厳しさを実感したことです。
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室内におればいいのかもしれませんがそれでは何も出来ないので、仕方なく寺報の発送のために封筒詰めをした後で、午後から外に出て戴いた鉢植え(10㎝ほどの小さな鉢)を30㎝近くある大きな平鉢に植え替えてやりました。今までは窓辺に置いていましたが、植え替え後は玄関先に置いて陽光に当てています。まぁ鉢植えは黄砂も関係ないでしょうから・・・ね。

TVではあまりの多さに道路で砂の山を掃き集めている場面が報じられていましたが、ゴビ砂漠からやって来た黄砂の激しさは異常だそうです。その黄砂も鳥取は全国レベルで最低のランクだそうで少しだけ安心ですが、いつものことながら「やって来るのが黄砂でなくて他のもの(新型コロナウィルスは別)だったらいいのに」と思ってしまいます。まぁ、偏西風を怒っても仕方のないことですがね。
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そんな中で、境内では《百花繚乱》の風情です。今朝は本堂裏(白梅の下)の赤い牡丹が咲き誇っていますし、西側の道路沿いにあるミズキは薄赤色の花咲かせ始めています。向拝には3鉢の君子蘭を置いていますし、玄関前には薄クリーム色の君子蘭も蕾を膨らませています。
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この鉢は6年程前にいつも行っていた喫茶店のマスターに頼んで分けていたただいたものですが、やっと花芽をつけたのでホッとしている昨今です。

昨日の県議会選挙報告で知事と同姓同名の人が当選しましたが、その新聞報道に「期待を裏切って~」とありました。「中立を信条とする新聞報道に、この表現はおかしいではないか」と思いましたが、今朝の新聞でその意図が分かりました。立候補者は無投票になることを嫌い、事前に「私の名前を書かなくてもいいから、投票をしに行ってほしい」と言っていたとのこと。有権者には知事と同じ《名前頼み》や「『自分に投票するな』は、立候補するのに無責任ではないか」等の非難もあったそうですが、それとは別に立候補者の「自分の名前を書かなくてもいいから~」という気持ちがあったので、「(立候補者の)期待を裏切って」という表現になったのではないかと考えました。
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数日前の記事に「何でも聞いて」と言ったので上司に聞きに行くと「そんなことは自分で考えろ」とどなられた、との新入社員の不満が載っていましたが、「これは『自分でやって分からなかったら~』ということを付け加えなかった上司にも原因がある」と書いてありました。つまり、「上司には当然と思われたから言わなかったのだろうが、他人には通じないこともあるということを考えなかったのが原因」だということでしたが、この結果報道の表現に疑問を感じたのは「誰でも知っていること」という意識が根底にあったからだったのでしょうか?それとも私の《不勉強》のせいなのでしょうか?

アマリリスはまだ開花していないのですが、窓辺から居間に場所移動。「ここなら陽光は当たらなくても大勢の人に見てもらえるので、花も喜ぶかな」と思ってですが、案外《自己満足》だったりして・・・。庭のスズランはとっくに開花していますがね。
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昨日は知事選と県議会選挙があり、結果は今朝の新聞で知りました。鳥取市の場合は1名だけ多い立候補者数でしたが、結果は元市長が落選しました。この人は昨年に参議院議員の欠員補充で繰り上げ当選した人でしたが、市民の反応は《No》とのこと。シビアかもしれませんが、やはり有権者は何らかの期待を持って投票するものですが、国会議員にもこのような国民の総意が通じればいいのですがねぇ。

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