住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2023年06月

昨日の午前中は高気温と何とも言えない高湿度のせいで体力を奪われるような辛い時間を過ごすことになりました。しかし、午後の突然に訪れたの土砂降り(樋から滝のように流れ落ちるほどの雨水)に「これで少しは気温が下がるかなぁ」と期待しましたが、ますます汗が流れ落ちるように・・・。
IMG_2775
いつもは玄関内に置いている鉢植えを雨に当てるために外に出してやりましたが、いくら梅雨期とはいえこの時期にタオルを持っていないと過ごせないほど蒸し暑い日を過ごすとは思いませんでした。納骨堂の前では雨水が銀杏の落ち葉とともに側溝に流れ込む様子が見られましたが、それでも短時間で止みましたから被害はなく済みました。しかし、これがもっと長く降り続いていたら、九州や近畿地方のように大きな被害が出たかもしれません。でも、《線上降水帯》ではなかったのですが、竜巻注意報が出た時にはさすがにビクッとしましたよ。

ネットを見ていると、数トールにも及ぶ鉄塔を覆い隠すように絡んで咲いている真っ赤なノウゼンカズラの写真が載っていましたが、当寺のものは毎年秋には枝をすべて切り落とすのでそれほど大きくは育っていません。しかし、それでも毎年この時期になると(今年は少し早い?)オレンジ色の花を咲かせます。
ノウゼンカズラ
ただ困るのは花が咲くと直ぐに道路に散り落ちてしまうことと、花の下を通ると蜜を求めて這っている蟻が時々落ちてくることです。
ノウゼンカズラの落花
そのために通路になっている所は早めに枝を落とすことにしています。少し力を入れるだけで幹から枝が取れるのでいいのですが、とにかく蟻には要注意です。

IMG_2849
隣の公園には鳥取大火にも生き残って大きく育ったムクの樹が2本あります。毎年葉が茂って下のベンチに日陰を作ってくれるので、真夏の一時をのんびり過ごしている人もいるほどです。子どもの頃はしょっちゅうこの木に登って遊びましたが最近は初冬になると枝が切られて裸にされるので、次第に元気がなくなってきました。そのために「今年は切らないように」と管理している人から注意されているようです。そして、この公園のフェンス際では今年もアカバンサスが満開になりました。
IMG_2846
アカバンサスの苗は当寺にも2株(松の下と本堂裏)ありましたが、なにしろ根がはびこって周りの木々の成長を邪魔したために抜いて始末したので、今は公園の花を見て楽しむことにしています。なにしろ切ると花がポロポロと落ちるので、生け花にはあまり向いていないのですよね。

この時期になると目に付くものがオレンジや真っ赤な色をした蔓花です。ノウゼンカヅラですが、当寺のものはオレンジ色で、数日前から咲き始めました。そう言えば、過日は因幡霊園まで墓参りに行きましたが、途中の道路沿いにはもう夾竹桃が咲いているのを見かけました。この花が咲くと真夏(=盆参り)が連想されるのでどちらかというと避けたい花なのですが、それにしてもいつもは7月になってから咲くという印象が強い花なので(4月に夏日もあったし)やはり今年は異常に夏になるのが早いということなのでしょうね。
IMG_2850
遊歩道で咲いている露草とノウゼンカヅラとは涼と暑という真反対の気分を与える花ですが、そんな中で剪定された枝の中に1輪だけひっそりと咲いているウツギの花はどんな気分を与えてくれるのでしょうか?

ここ数日の新聞の投稿欄は夏にふさわしく「水」がテーマになっており、多くの方がそれぞれの水との思い出を描いておられますが、私にとって特に強く残っているものは、実は海で溺れた記憶です。
IMG_2828
まだ小学生だった時に家族で行った賀露海水浴場で、兄が私を沖まで連れて行ってそこから自分で浜辺まで戻るようにと手を離したのですが、私は泳げなかったので歩いて戻りました。賀露は遠浅なので沖の方はそれでも何とかよかったのですが浜辺近くになって深みにはまり、頭の上を波が通ったことまでは覚えていたのですが、次に目が覚めたのは砂の上。そのことがトラウマになって水に顔をつけることが出来ず、結局は《立ち泳ぎ》的な泳法になってしまいました。しかし、この泳ぎ方では無駄に力が入ってしまって遠距離は無理。大学時代に部の合宿で諸寄に行った時には仲間と一緒に沖まで出ながら途中で引き返しましたが、その時も顔が水につけられなかったので立ち泳ぎや背泳などをしてやっと浜辺に。たどり着いた時には本当にホッとしたものでした。それからはせめて25㍍は泳ぎたいと思ってプールにも通いましたが、半分がせいぜいでしたね。それに比べてメダカはスイスイと・・・。実にうらやましいことです。

↑このページのトップヘ