住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2023年08月

今日は2ケ月振りの定期検診があります。数値はずっと前からほぼ0になっているのですが、「服薬と検診は続けた方がいい」と言われてきたので「仰せのままに」としてきました。でも、今日はCTもあるとのことで朝食は❌。朝食は必ず取っている者にとってはこれが何よりも辛いですね。とにかく受付を早くしてしまわないと予約時間に遅れるので今朝も5時前に起き、まずこれを書いてから朝の仕事に取りかかることにします。
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8月も今日でおしまい。寺院会計(8月分の収支決算)を締めたりゴミ袋に入れておいた落ち葉や供花の処理(焼却処分)もしなければならないので、今日も多忙の一日になりそうです。しかし、今週も連日35度前後。バラの上には青々とした空が広がり、いつになったら猛暑が終わって本格的な秋になるのでしょうかねぇ。

寺院が職業分類では《サービス業》に入るというのは以前から知っていましたが、確かに仕事は常に24時間態勢なので休まる暇がないという時もあります。そのような寺院の代表である者を「住職」と言うのに対して裏を支える人のことを「坊守」とはよく言ったもので、裏でしっかりと守ってくれる人があってこそ住職も表で頑張れます。だからこそ普段から《1人2役》の家庭が大変であることはよく分かっていましたが、自分がその立場になる時が来るということには気づきませんでした。
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当寺では坊守が去年から体調を崩して治療のために入退院を繰り返していますので、そのために今までならば自分の時間配分で自由に出来ていた外仕事なども困難となりました。そのために今までならばとっくに済んでいるはずの境内の草取りも(猛暑も加わって)残っているのが実情です。
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つくづくと坊守の存在の大切さが今までにも増して実感される昨今です。この紫陽花と同様にどんなに猛暑でくたびれていてもしっかりと次の芽を育てているように、裏で坊守が支えていてくれるからこそ、結局は住職と坊守の《二人三脚》なのですね。

先日この欄に書いたネス湖の調査は、結局ネッシーの姿も気配も発見されなかったとのこと。ただ「興味あるものもあった」ということなので、今後が楽しみです。しかし、それに対して世界遺産の石仏があるバーミヤンでは近くにガソリンスタンドが建っているそうです。世界遺産の規定には「状態を損なうものを建てるには許可が必要」とあるはずですが、以前にも人類の大切な文化遺産である石窟仏をイスラム経の教え(偶像を認めない)から破壊したアフガニスタンのタリバン政府(正式には認められていない)によって築許可が出ていたとも言われています。
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一方では《夢》かもしれないネッシーを追い求め、一方では人類の大切な遺産を破壊する・・・。立場が変われば殺人も《英雄》に変わる戦争と同様に、本当に人間とは実に自分勝手な存在ですよね。この蔓も生き残るのに必死なのでしょうが、人間にとっては邪魔なだけ。

本当にいつになったら涼風が吹いてくるのか、今週も35度前後の連続という予報が出ています。世界で起こっている山火事は猛暑による乾燥が原因ですが、日本では《火の車》状態の国民の台所事情がこの熱波を生み出す一因ではないかと勘ぐってしまいます。
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「生命を守って」と言って冷房を奨励しながら電気料金の値上げを認め、過去最高値になりそうなガソリン代では大手元会社に補助金を出しながら国民にはダブルどころかトリプルの税金を課したままで減税しない政府のやり方は、某解説者に言わせれば「大口の票に直結しているから」とのこと。かつて中国には煙突から上る煙で民の生活を知ろうとした君子の話がありましたが、これでは同じ煙でも《火の車》で燃え上がる国民生活を「そのうち収まりますよ」とまるで打ち上げ花火のように見ていたり、「党のお金であって国民の税金は使っていません」とか「あんなつまらないこと(エッフェル塔の真似)で次の大臣の椅子を無駄にした」と反省の色がまったくない女性議員がいるのも当然でしょうね。
「あぁ、またつまらない愚痴になってしまった。何か心温まる話題はないのかなぁ」と言いたげな、フェンスの隙間から顔を覗かせているオニユリの心境です。

朝の日課としているものに新聞を読むことがありますが、今朝の新聞に面白い記事が載っていました。    
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スコットランドのネス湖と言えば直ぐに出てくるものが怪獣ネッシーですが、中世に聖人怪獣を見たと言ったのが最初で、その後1933年にホテルの幹部の発見談が新聞に載り、次の1934年に撮影された写真が初めてネッシーの姿を捉えたものとして有名になりました。もっとも、その写真は60年後に《作り物》と発表されましたが、今でもネッシーと言えば直ぐに思い浮かぶ程の有名な写真です。1972年に大規模捜索が行われてから今回が50年振りの大規模捜索となりますが、今では当たり前になっているドローン等も使って空からだけでなく水中の探索もするそうですから、アニメに登場する「coo」ではありませんが、何か心浮き立つような楽しいニュースですね。

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