住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2024年07月

7月は旧名が文月。『俳句歳時記』では7月から秋になので、「灯火親しむ秋」から《文月》となったのかも・・・。それはそうとして今朝はどんよりとした空となり、今も遠雷が聞こえてきます。境内や納骨堂裏にある墓地の通路を除草した時のゴミ袋が多くなってきており、これで雨でも降ると中の草がドロドロ状態になる可能性もあるので、これから河原(リンピア・イナバ)まで持って行くことにします。
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明日から8月。お盆も近いし本堂裏の墓地や中庭など気になる所もまだ残っていますが、今動き回ると盆参りに差し支えるので、あまり無理も出来ません。思えば、去年の今頃は坊守の病が悪化して歩行が困難になっており、私も若院もお参りに出かけてしまうので自宅看護から入院へとなった時でした。それから既に1年。今年は坊守の初盆ですが、本当に時の経つのは早いものですね。

毎朝早くに解錠している納骨堂ですが、今朝は撮りためていた写真がなくなったのでカメラを持って出ました。解錠後に被写体を探していると、納骨堂前に置いている鉢植えの陰に何か色の付いたものが・・・。近寄って見ると「うまい棒」の袋でしたが、「どうしてここにこんなものが」という思いです。わざわざこんな所に捨てていった人がいるとは思いたくないので「おそらく風で飛んできたものだろう」と思うことにしましたが、ポイ捨てをする人が増えている(実際に、去年などは駐車場の中にもマスクが捨てられていた)現在ですから、腹を立てるよりも先に情けない気持ちが起こってきます。
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ずっと前のことですか、ご門徒から戴いて境内に飾っていた鉢植えの白の万両が「何かおかしいなぁ」と思ってよく見ると実の付いている部分が切り取られてなくなっていたということもありましたし、数年前には同じく境内に置いていた君子蘭の花だけが切り取られていたこともありました。昔は「花泥棒は盗人にはならない」という言葉もありましたが、観光客や取り鉄などの自分勝手な行為は当然として、やはり花泥棒もポイ捨ても《人としての常識》が疑われる行為ですよね。

夕べのうちに本堂の花瓶をおろし、今朝一番に供花を整理して状態のいいものをお墓に供えました。本堂の方は何か青木を求めて生けなおすつもりですが、花瓶の方はしばらく廊下に置いて中を乾かしたいと思っています。
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それにしても、今夏は猛暑のせいかもしれませんが、今までよりも蝉の声が少ないように感じます。先日の仏婦研修会の折にもそのことが話題になって、「朝早く庭の手入れをするのに、今年は蚊が少なくて助かる」という話も出ました。確かに、今までなら外に出た途端に藪蚊がたかってきたのに、先日の草取りの時もいつものように蚊取り線香は点けていたのですが、それほどではありませんでしたからね。まあ、猛暑で死ぬ思いをしているのですから、せめてその程度のことはあってもいいのではないでしょうか?

年に一度の納骨堂清掃日の昨日、午前9時頃から午後4時頃までかけて業者の方々に床から地下まできれいにしていただきました。始まる前に供花も水もすべて撤去しておきましたが、猛暑の中をきれいにしていただけるのですから、この程度のことは当然です。
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ところで、私の方も昨日は朝から気になっていた納骨堂裏の除草に取りかかりました。ここには俳人と歌人のお墓もあって通路の確保が必要なのですが、中庭に生えている葉物が伸びてそこを塞いでいたこともあり、《一大決心》をして取りかかりました。結果は確かにきれいになりましたが、汗の量も半端ではなかった上に一晩経った今朝は膝の痛みも倍増しています。「あちらを立てればこちらが立たず」状態でまさに《行》みたいなものですが、これも寺を預かる者の仕事として仕方ないことですよね。ただ、お墓の裏側にあるサルスベリの下にはまだ草がしっかりと生えていますが、とてもそこまでやる気力と体力がありませんので、《一時休憩》です。(《一時》で終わるかどうかは?ですが・・・)

朝はいつものように決まった仕事を繰り返していますが、今日は業者による納骨堂の清掃日ですので、あらかじめ供花をすべて撤去(殆どの花が萎れていた)して水も捨てておきました。少しでも業者の方の負担を減らしておこうと思ってのことですが、たったそれだけでも汗が流れてきたので、清掃される人達は大変な作業になることでしょう。しかし、あの猛暑の中の体育祭でも生徒として又教員として元気に走り回っていた私は一体どこに行ったのでしょうかねぇ。
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道路側から青空をバックにして本堂と山門を撮しましたが、お盆参りを目前にしている今は(気力と体力の減少で)この青空のように晴れ渡ることはありません。

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