住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2024年10月

昨日は土手の柿の木に実がついていないことを書きましたが、法面には秋の花が数は少ないながら咲いています。その一つは遅ればせながら赤い色を誇っている彼岸花ともう一つは俗に《ブタクサ》と呼ばれている外来種です。
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特にこちらはあちこちに蔓延っていますがね。それと、いろいろなイベントをしている智頭橋には特別に場所を作って植えてある木はもう真っ赤になっています。この写真はまた別の日に載せますが、これが遊歩道にも植えてあれば東大の銀杏並木のように《紅葉のロード》としてきれいでしょうがねえ。駅前のメーンストリートを流れる袋川の法面に「青々と茂っている木々」と同様に、まったく《観光鳥取》の名に恥じるものの典型だとしか思えない遊歩道の今の並木です。前回書いていた「街灯を隠すほどに育った並木」も、今もって何の処置もされていないですからねぇ。

昨日の欄でも書きましたが、被写体を探して近くを歩く時にいろいろと気づいたことがあります。その一つが土手に1本だけある柿の木で、去年の今頃は色付いた実がたわわになり、足下には熟して落ちた残骸がいくつもありましたが、今年はどの枝を見ても全くと言っていいほど実がついていないのです。さすがに葉は時季に合わせて赤や黄色に色付いていますが・・・。
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田舎の方では「柿が実っても、子ども達は誰も採って食べない。食べるのは猿や猪だけ」と聞かされていたので「一体、ここの柿は誰が採って食べるのだろう」と気になったこともありましたが、その柿も今年は実っていないのです。実際にあちこちから「今年は柿の成りが悪い」と聞いているし、確かに車を走らせていても見えてくるのは実のつきが少ない木ばかりです。これでは、『柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺』という有名な俳句もそのイメージが湧いてこないですよね。

昨日の夕方に被写体を探して土手の周りをぐるっと歩いてきましたが、写真を撮ろうとするとカメラに「日付と時間をセットしてください」との表示が。その時は(やり方が分からないので)何とかして作動するようにしましたが、offにする度に解除ボタンを押さないと作動しないことに困って(多分これでいいだろうと考えて)何とか日付と時間をセットし、撮影の再開。戻ってPCに入れ換えようとしたところが、保存boxが2ヶ所もある!毎回PCに移動させた後はカメラの方を消去していたのでboxは1つのはずが2つなので大慌てです。
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なんとか無事に移動させましたが、よく考えればカメラの設定をする前と後の撮影記録として2つになっていただけのこと。本当に、機械音痴のためか今までにないことが起こると慌てるものですね。
なお、今日の写真は電線にとまっている鳩にしました。

やっと法衣を衣替えしましたが、昼間は気温が少し高いので白衣はしばらく合物です。土手を見るとオレンジ色の花が満開になっています。そんな天気の中で室内で使う扇風機を分解してから袋に入れましたが、大型は袋だけかけて本堂裏に置いている温風機と交代。
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ただ、室内用のものはいつも庫裡の屋根裏に造った倉庫にしまうのですが、今回は膝が痛くてはしご階段は無理なのでこれも本堂裏にしまいました。急に気温も下がってきているので仕事が増えて大変です。それでもまだ炬燵までは準備しませんがね。しかし、朝になったら必ず開けていた台所の窓はここ数日は締めたまま。昨日は久しぶりに開けて金木犀の香を楽しみましたが、やはり早朝に吹き込む風は涼しいと言うよりも寒く感ずる程になりましたね。もう少し時間が経てば「気持ちいい風」になるのですが・・・。

12月は土曜日が祝日なので土日だけですから、今回が今年最後の3連休です。しかし、寺院は職業分類から言えば《サービス業》なので、周りが休みの時が忙しくなるもの。当寺も御多分に漏れず休みがありません。もっとも、周りのように9時5時というわけではないのですが事前にしなければならないことも多く、なかなか休みが取れません。そのため当然に宿泊を伴う旅行などは難しく、住職が「念仏奉仕団体旅行」等で皆と本山参りに行くという時にも、当日に法務が入って責任者を坊守や総代の人に変わってもらったということは過去に何度もありました。
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今日の写真は坊守が作ったトールペイントにしましたが、そんな仕事なので私も子ども達を連れてどこかに遊びに行く時間を作ることもなかなか難しく、この絵と違って子ども達には寂しい思いをさせたかもしれません。今号の寺報は報恩講法要の案内と共にそんな私の心境も含めた内容になっていますが、今年もまだ今号を入れて2回(年間5回の発行)発行が残っているので郵便料金の送料を考えるだけでパニック寸前。「雑事を気にかけず、一つのことに心を集中する」ということは本当に難しいですね。

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