住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2024年12月

いよいよ今年も今日までですが、昨日今日と法務が入ったので慌ててとりあえず供物をおろして置き換えるはめになりました。
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昨日は元旦会に使う花びら餅と抹茶を取りに行く日でしたが、開店間近になると駐車場は満杯になるので、40分前に駐めてから駅中の喫茶店でゆっくりと時間つぶし。しかし、あと10分というところで私の前には3人(男1人と女2人)の外国の若者達が立っていて席探し。私の席も隣も2人用でそれぞれ先客があるので2人は相席で座れても1人はオーバーするために男性が困った顔をしており、結局拙いながらも英語で「ここを譲りますよ」(多分伝わったと思います)と言ってから慌てて半分ほど残っていたコーヒーを飲み干して私が席を譲りましたが、開店時間にはまだ少し早いために入り口前で立ちん坊になりました。まぁ、品物を受け取ってもまだ規定時間(2時間)には達していないので駐車料金は無料でしたが、駐めていた場所は坂道を登った所だったので2階だと思ってエレベーターで上ったところがそこは《中2階》。そのためにエレベーターで慌てて下りましたが、それも今年最後のお愛嬌というところでした。

いよいよ今年も残すところ2日間。もっとも、寺院は職業分類から言えば《サービス業》だということは何度も書いているとおりに年末年始に関係なく法務はありますがね。それでも先代の時には真夜中からご門徒達とお酒とお雑煮で大騒ぎしましたが、いろいろな事情(特にお参りの方達の送り迎え)があって我々の代になると抹茶での接待に変えました。それでも立礼の棚や釜の準備をしたりと大変でしたが、今は棚や釜も準備しなくてお茶を点てるだけです。
しかし、それでも茶菓の準備(特に花びら餅は予約が必要)と当日のお手前をしていた坊守もお参りの方達のお土産の準備をしていた私も最後まで気が抜けなかったことです。それが1年前の元旦会では準備が私1人の仕事になったため、お菓子の予約をしていなくて大慌てするなど大変でしたが、今回は「準備もとどこおりなく」とまではいかなくても何とかなりそうです。今日は予約している花びら餅を受取に行くことになっていますが、それでも元旦会の準備がすべて終わるのは夕方になるなど、やはり大晦日が目前になると《1人》の厳しさが身に迫ってくることです。
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窓辺ではデンドロの鉢植えが元気ですが、こちらは隣に置いている胡蝶蘭とは違ってまだ花芽をつけていません。この欄に載せる写真もなくなり、正月からどうしましょうかねぇ。

今年もあと3日。明日は予約している花びら餅を受取に行く日ですが、問題はその店への往復。去年は痛いのが右膝だけだったので一大決心して歩きましたが、復路は必死という言葉が当てはまる状態に。今年も事情があって何度か往復とも歩いたことがありましたが、やはり厳しいという言葉では言い表せないほどになりました。そのために今年は何か別の方法を考えないといけないのですが、さてどうしましょうかねぇ。窓辺では胡蝶蘭が花芽を伸ばしてきていますが、とても正月には間に合いそうもありませんし。
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昨日は少し早いとは思いながらあちこちに供物をしましたが、一番肝心な境内の落ち葉掃除が雨で出来ていません。今の状態なら葉っぱは《濡れ落ち葉》的になっているので竹箒で掃き集めるのはちょっと難しく、今日も雨模様ならはさみ取るしかないのでしょうが、それもまた辛い。これもまた考えどころですね。

昨日は殆ど何もしないまま。勿論お勤めなどはちゃんとしていますが、新年を迎えるためのものは少ししただけで終わりました。10年程前の元旦会の時に使った抹茶こしもあちこち探したのに結局見つからないままだし、どうもやる気が出なかったことも原因です。そのため、昨日やったことと言えば午前中に野菜室に入れていたジャガイモとサツマイモを料理しただけ。ジャガイモは皮付きのまま醤油で煮ながら隣のガスレンジでサツマイモをふかし、ともに昼食や夕食で主食の代わりとしましたが、まぁ、一種の《気分転換》だったかもしれませんね。
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境内では薄ピンクの椿が咲いていましたが、夏と違って花も何か弱々しい感じです。

さすがに昨日は疲れが出たのか、12月の会計処理とお墓の花を生け替えるだけでダウン。そのために乾麺を湯がいて作ったうどんが昼食になり、夕食は餅を入れた味噌汁になりました。夕方のお勤めの後で供物の準備をしておいたのでお供えは明日ぐらいにはするつもりですが、そろそろ抹茶茶碗や茶筅等を出したり福引き(中身はお菓子)の準備をしておきたいものです。福引きの品は既に袋に入れて準備万端であとは本堂に持っていくだけですむし、とにかく大晦日になってまでバタバタしたくないですからね。ただし、花びら餅と抹茶だけはいつも坊守がしていたように30日に予約しているので仕方がないですが・・・。そう考えると、やはり今年も1人だという事実がひしひしとのしかかってくることです。
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そんな中に、玄関の柱に掛けている竹筒では千両の赤い実が走り回っている私を静かに見つめています。

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