住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2025年01月

昨日の朝食は数10年振りの《小豆雑煮》でした。もともとこの小豆雑煮は鳥取独特のもので、子どもの頃から雑煮と言えばそれが当たり前(もっとも坊守にとっては「朝からぜんざい?」という驚きでしたがね)でしたし、私自身が甘い物が好きだったこともあって疑問には思わなかった小豆雑煮。また、50年程前は先代が大晦日になると梵鐘(戦時中に供出)の代わりに真夜中から皆と本堂で酒肴を楽しみ、子ども達は小豆雑煮を食べていました。
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しかし、その先代が突然の往生を遂げた後もその接待を我々がなんとか続けましたが、子ども達がまだ小さいうえにお参りされる方々も往復の便が困難になってきたので、結局は3年後に元旦会として抹茶による接待に切り替えました。もっとも、いちいち棚や釜などの道具を準備するのが負担になってきたこともあり、今では抹茶を点てるだけ(お土産のお菓子袋を用意している)ですが・・・。
そんな思い出のある小豆雑煮が懐かしくて店にある煮小豆を使って作ったのですが、それを食べている私を見て坊守は苦笑いしているかもしれないですね。
ところで、昨日は公園の花壇にある雪の中で頑張るサボテンが目に付きました。サボテンから連想されるものは砂漠なのですがねぇ。

昨日一日は降雪がなくても夜中に降った雪は水分が多く、スコップで参道や納骨堂の階段の除雪には苦労しました。今朝早く(5時前)寝室の窓から外を見ても新しい雪が降り積もった様子は見えず、予報でも「降雪は収まる」とのことなので、今年も除雪機の稼働はこれきりかも・・・。何か寂しいようなホッとするような、妙な感じです。
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ところで、昨日周囲を見てまわると台所側にある白の大輪の椿が開いていましたし、裏庭にある椿は同じ幹から赤と白の花が咲いていました。大輪の方は雪が降る前に蕾の写真を撮っていたので、今日は山茶花ではなくそれを載せることにします。裏庭の椿は空いている時間に長靴を履いて撮りに行くつもりですが、それまでに雪の重みで落花していなければいいのですがねぇ。

昨日の積雪量は12㎝程度。それでも無事に除雪機の力を借りて参道(納骨堂までも含めて)と開けましたが、やはり膝には負担がかかりました。ただここ数年の《積雪なし》現状のせいか、雪を飛ばすレバーの存在を忘れていてアタフタしましたがね。今朝はまだ真っ暗なので昨夜の降雪状況については分かりませんので新しく積もっていれば何とかしますが、少なければ《人力》になるので、それの方が心配です。
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しかし、さすがに昨日は突然の降雪のために各地で事故が発生したようですね。鳥取でも起こったようですが、積雪→アイスバーン→スリップというのが当然の流れ。こんな時期になるといつも思い出すのが50年近く前の冬(中央病院近くの千代川を渡って青谷高校に行く時)のこと。こちらは橋の上は凍りやすいことを知っていたので当然にスピードを落としてノロノロと走っていましたが、土手側からオートバイが鳥取道から出てきて左折しようとしたわけです。当然のこと相手はスリップしてひっくり返ったのですが、それだけならまだしもバイクと人間が凍った道路をスケートリンクのようにして本道に出てきたではありませんか!しかも、私の車の直前に!いくらスピードを抑えているとはいえ、車は直ぐには止まれないもの。瞬間的にハンドルを切って道路脇の雪に突っ込ませて止めましたが、その時は本当にしばらくの間ドキドキが収まらず、今でも忘れられない経験です。

昨夜の11時過ぎにはまだ雪の様子はなかったのに、2時過ぎには既に裏庭が真っ白になっていました。只今は4時30分ですが、降っている様子がないので窓を開けて写真を撮りました。外は真っ暗なのでフラッシュをたいての撮影であり、まだ積雪量については分からないのですが、これを書き終わったら納骨堂を解錠する(いつもは6時過ぎ)ついでに計ってきます。目測では10㎝程度かと思いますが、除雪機が必要な量なら今年は初めての稼働になります。ただエンジンを動かすと音が大きいのでこの時間では近所迷惑になると思うので、除雪作業はせめて7時になるまでダメでょうね。なにしろ最近ではラジオ体操や除夜の鐘の音がうるさいという苦情も出てくるほど(市の除雪機なら「仕方ない」とは言うようですが)で、特に騒音には気をつけなくてはいけない時代になりましたからね。
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というわけで、今日の写真は急遽撮影した真夜中の裏庭にしました。いくらフラッシュをたいても小型カメラのことですからこの程度にしかなりませんか、明るくなってからの情景はまた後日に・・・。

一昨日から今朝にかけて大雪予報が出ています。最初は鳥取は積雪量が50㎝ということでしたが、今朝(と言うよりも夜中)にかけてニュースの度の予報ではこれから金土にかけて増えるようで、市内は9日夕方までに20㎝で10日夕方では30㎝とのこと。ただし、もう既に3時前の時点で山陰道の三好から出雲方面にかけて通行止になった所もあるとのこと。あの辺りは山間部を切り開いて作った道路ですから仕方がないのかもしれませんが、次第にこちらに近づいているようで、市内の積雪量は昔に比べればたいしたことはないと言ってもやはり心配は心配です。そうなると、この山茶花も雪をかぶってしまうのでしょうが・・・。
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しかし、夏場の『線状降水帯』という聞き慣れた言葉ではなくて激甚寒冷帯の英語表記(頭文字のアルファベット)で言われるので、(この専門用語は気象予報の方ではあるのでしょうが)我々にとっては今冬になって初めて使われ出した言葉では何かピンときません。ですから、いくら「◯◯だから気をつけてほしい」と言われてもアルファべットではその危険性が全く伝わってこないと思います。以前に南海トラフに関係する地震が起こった時に津波による危険を訴え続けたNHKの女性アナウンサーの言葉の方がよほど国民に届いたのも、納得です。

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