住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2025年06月

さすがに昨日は猛暑の中を外に出る元気もなくて朝から扇風機をかけっぱなしにして過ごしましたが、今度は窓から見える裏庭の草が気になってきました。7月に入ると当寺の永代経法座があるので何とかしたいのですが、とにかくこの暑さですから早朝から取りかからないとダウンしてしまいます。最近は4時を過ぎると明るくて草も見えるので、それしかないですね。ただ、この週末は法務が重なっていて時間的余裕もないので、やはり週明けになる可能性が高ようです。
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しかし、そんな猛暑に負けないで伸びる草の生命力は本当にすごいものです。なにしろ、こんなにドクダミが蔓延っていたのですからねぇ。これも《自然のなせる業》ということなのでしょうが、今から思えば10年前は私もまだ体力と気力も十分にあり、こうと思ったことは直ぐに取りかかっていました。それが今では・・・。やはりこれも年齢に膝の痛みという身体的なものだけでなく坊守の不在という精神的なショックも関係しているのかもしれませんね。

本堂の供花を求めて開店(9時)と同時に店に入り、百合や小菊など購入してきました。そして戻ったら直ちに活け直しましたが、前卓と両脇を活けるだけで汗が出るほどの気温になってきたので、花瓶の水には要注意です。挿し芽で育てた紫陽花を移植してやりましたが、それは元気いっぱいですがね。
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何しろニュースでは東北と北海道を除いて日本列島が真っ赤(中には紫色の所も)になっている状態ですから、熱中症で運ばれる人が例年以上に多くなるのも当然でしょう。しかもこの時期に連日30度を超えるというのは今だかって経験したことがないので身体の方も暑さに慣れていない状態であり、おまけに《梅雨の中休み》という条件も重なって体調管理も困難です。こんな中で4枚(下着、襦袢、白衣、法衣)も重ねて着た上に袈裟を加えるのですから、本当に《苦行》です。もう半世紀以上も前に私が得度を受けて僧侶の資格を得た当時はクーラーなどはなく、それでも何とか我慢して2週間過ごしましたが、今のような気温ではさすがに本山もクーラーを設置しているとのこと。うらやましいことです。

一昨日は無事に樋から垂れ下がっている草を取りましたが、樋には土が流れ込んでいて苔の生えている所もあったので今度は端から端まで掃除する必要がありますが、はしごの上り下りに苦労している現在の状態ではそう簡単にはいかないようです。しかも、その時にはしごを使ったのが大失敗。何しろはしごは斜めにしないと使えない代物ですが、そこは椿が何本もの植えてある場所のために足をかけるのでさえ一苦労したため、次回(があればですが)は脚立でないとダメなようです。
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玄関前のメダカはまだ孵化していませんが、昨日は梅雨の中休みなのかそれとも異常気象の前兆なのか昨日は全国的に一気に30度超えの気温となり、「今日は35度を超える所もある」との警報も出ています。そんな中ですが、どうしても気になっていたのが境内正面にある松から公孫樹までびっしりと生えているドクダミの群生。何しろ山門をくぐると絶対に目に入る場所ですから、昨日は意を決して気温が上がる前(7時過ぎ)に1時間以上かけて必死で抜き取りました。と言ってもドクダミは地下茎で伸びていく植物なので完全には抜き取れませんが、それでもなんとかスッキリしましています。ただ、公園側に手を入れる体力はないのでそのままにしていますが、奮闘の結果なのか今朝になっても膝から腿のしびれが取れません。5年前はこの程度の作業ではなんともなかったのですがねぇ。

昨日の朝、何気なく窓を開けると上の方に垂れ下がったものが・・・。そこで納骨堂の解錠とお墓参りをした時に確認すると、雨樋から枯れた草が垂れ下がっているではないですか!77年間もの人生でいまだかつて見たこともない情景が眼前にあるのに驚きましたが、それ以上に疑問だったのが「草が生えるほど樋に土がたまっている?」ということです。過去には(別の場所で)銀杏の落ち葉で樋が詰まりそうになっていたことがありましたが、ここでは今まで一度もそんなことになったこともないので安心していたのですが、金木犀が大きく育ちすぎていて今冬はその剪定を考えていた時なので、もしかするとその花や落ち葉や原因かもしれないですね。雨も上がったので、とりあえず脚立を持っていって調べて見るつもりです。
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(今日の写真はメダカの稚魚ですが、見えますか?)

今日は「父の日」ですが、昨日の街頭インタビューでは「母の日」ほど世間的には知られていないようです。外で働いていても家では何もしない(?)父親の姿しか思い浮かばないということなのでしょうか。私の子どもの頃には「母の日」になると学校からピンクのカーネーション(造花)を渡された記憶があります(中には白のカーネーションもあったようですが)が、それでも「父の日」という記憶はないので、後に出来た日なのかもしれないですね。
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ところで、当寺のお墓の横には1株の紫陽花があります。実はこの紫陽花は10年以上前に「お父さんは花が好きだから」ということで娘から贈られたもの。花が終わってから地植えしたところ最近になってやっと花をつけ始めて今年は2輪咲きました。届いた時は青々とした花だったのに以前ほど青色がさえていないのが残念です。それも土質のせいだと思って諦めていますが、そんな花なので切って家に飾るということが出来なくて今回もそのままにしていますが、これが大きな株になるまであと何年かかるのでしょうかねぇ。それが見られたら嬉しいのですが・・・。

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