住職のひとりごと

鳥取市にある浄土真宗本願寺派のお寺、淨宗寺の住職日記です。基本は毎日更新です。

2025年07月

昨日は若院と2人で本堂の絨毯を外して片付け、掃除をしてから椅子をセットしました。やはり絨毯は夏に使う物ではないですね。その後に供花の買い出しに行きましたが、売り場は大勢の人でゆっくり選ぶ暇などはなくてとにかく必要と思っている種類と本数を籠に入れてレジへ。そこでも並びましたがなんとか会計も済ませて帰り、直ぐに活け替えです。活け終わっても少し花を落ち着かせるためにしばらく涼しい部屋に置き、今朝早くにまた水替えをしてからお供えです。とにかく夏場は一度切った花は水上げが弱くなるので水替えが大切ですからね。
100_0017

坊守がいつも「水替えの時に花瓶に氷を入れたら?」と言っていましたが、例年この時期まで氷室の中に保存している氷でさえ今夏は全部溶けてしまったというニュースがある程の異常な猛暑ですから、花瓶に入れる氷くらいではそれこそ『焼け石に水』(ちゃんと試した結果)なのですよねぇ。でも、何もしないよりもいいか・・・。
境内の鉢植えでは、兄姉(?)に遅れて隠れるようにそっと咲いている紫陽花がありました。

夏になると毎年購入した店の方が来て、本堂から庫裡までの絨毯を外して籐に替えたり簾を各部屋に吊り下げたりと模様替えをしてくれていました。しかし、今年は誰も来られないし連絡もありません。仕方がないので客間だけは永代経法座の前に若院が外しましたが、問題は本堂です。法座までは敷いたままで勤めましたがやはり感覚的にも暑く感ずるので、今日は2人で畳んでかたづけます。とりあえず昨日のうちに私が椅子を全部の端によけておいたので、一気に取りかかれます。
100_0025
それが済んだら掃除機をかけて綺麗にしますが、私は供花の買い出しに出かけ、戻ったら活け替えです。今朝も4時起きで納骨堂の供花を整理しましたが、もうそれだけで汗が流れました。ということは、本堂の絨毯の片付けではもっと大量の汗が・・・。

1週間程前に花が咲いたと喜んでいた石榴ですが、蕾から開花して「今年は実がつくなぁ」と待ちわびていたのに3日ほど前に落花していました。50年程前に枝一杯に実っていたものを採って《石榴酒》を作り、それを婦人会の旅行に持っていって皆に飲ませていた亡母が懐かしく思い出されますが、母が往生して以来実をつけることもなくなった石榴ですから、この度の開花を楽しみにしていたのですがねぇ。
100_0019
ガッカリしながらも数年前にもこんなことがあったので、もしかすると受粉が出来ていなかったのかもしれません。周りには石榴の木がない(下流の橋のたもとに1本あるだけ)し、当寺の木にも1輪だけなので、やはり他の花から花粉を受けないと桔実しないのでしょうね。玄関前の鉢植えは猛暑にも負けず頑張って1輪咲かせていますが、石榴にも頑張ってほしかったものです。

昨日の最後に書いていましたが、客間(御講師部屋)のエアコンが壁から外れて排水管だけでぶら下がっていました。御講師がおられる時には何ともなかったのがせめてもの心休まるところですが、昨日の夕方に業者に修理してもらった時に「モルタル壁に打ち込んで止めていたので、ボルトが抜けてしまった」とのこと。設置する時は誰でも業者に一任ですから、いまさら「業者もこんなことに気づかなかったのか」と腹立たしいやら《一任》した当方も悪かったやら・・・。猛暑の中の工事でしたので、お詫びと感謝の心としてとりあえず業者の2名に菓子とG缶ビールを手土産に渡しました。
IMG_3821
今度はモルタル壁にちゃんと金属のボードをつけてから設置してもらいましたので、もう安心でしょうね。ただし、その時の状況や工事の写真は撮っていません。
(なお、写真は数十年前からヒビが入っている隣の公園のコンクリ壁で、今ではザックリと亀裂が入っています。市は「予算がない」と言って長年放置したままです)

この2日間のお参りは例年の半分。やはり月・火という日程というでなく異常な猛暑が主な原因だろうと思われます。日程については何十年も前の総代会で「昔から勤めているから、日程の変更(土日)はしない」と決められているため、やはりこの時期には有り得ない35度という気温が原因ですよね。それでも今回の御講師の話は導入から本論に入る行程とともに主題も分かりやすいものでした。主な内容は《12縁起》や《還相》等でしたが、直接にその言葉を使わないで話されていても私にとっては「あぁ、◯◯についてだなぁ」と分かっているので表に出ていない部分については自分で補足して聞いていましたが、それでもご門徒方にとっては理解しやすい法話だったと思います。
100_0008
途中で「雅楽の横笛を吹く」との話が出ましたので、最後に私が話す時に「今度お会いする時には是非とも聞きたいですよね」と言うと皆様は肯いておられましたがね。
ただ、御講師がお帰りになった後で部屋に行くと、エアコンが壁から外れて垂れ下がっていました。そのことについてはまた後日。

↑このページのトップヘ