あと2年で亡父の歳になる今、その父のことが懐かしく思い出されました。もともと京都出身の父は近衛兵で騎馬隊に所属した(その時の写真がある)ため、馬上で使うために短剣に有段者だったそうです。しかもその他にもいろいろと趣味が広くて若い時にはマンドリンも弾いたそうですが、一番好きだったのは野球で、ショートやサードを守っていたと聞いたことがあります。なにしろ結婚して入寺した時はお参りの途中で布袍のまま野球をし、ご門徒のおばあさんに法衣を繕ってもらったこともあったとか・・・。
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そんな父ですが、地震や大火のために苦しい生活だった私の子どもの頃には当然に遊び道具を買うことも出来なかったので、知らない間に竹馬(足場が普通の高さのものと1㍍以上もあったもの)や水鉄砲を作ってくれていました。当然にそれで遊び回っていましたが、私も好奇心旺盛な性格の子どもでしたからしょっちゅう物を分解して元に戻らなくなったりしましたが、その水鉄砲も「穴が大きければ、もっとたくさんの水が飛ぶはず」と考えてダメにしてしまいました。今から考えると「いつ作ったのだろう」とか「材料はどうして手に入れたのだろう」と疑問ばかりですが、なにしろ子どもですからそんなことはまったく頭になく、とにかく亡父が作ってくれたもので楽しんでいましたね。
7月にスッパリと丸坊主にした私を見て息子が「おじいちゃんそっくりだ」といいましたが、亡父の遺影を見てつくづくと「そう言えば、似てるよなぁ」と懐かしく思い出されたことです。
なお、騎乗姿の写真はありますが《個人情報》なので、ここには載せません。代わりに猛暑に負けて小さく剪定された鉢植えを載せます。