今年の盂蘭盆会も法要は午前・午後ともにありますが、一応今日が最終日です。ただ、今年はどこも計画変更に悩まされたようで、毎年千代川土手で実施してる精霊送りは服部のイナバさんに会場変更になりました。また、3密を避けるために参詣も供物もすべてなし。ただ読経しておられる僧侶の姿を配信するだけです。もっとも浄土真宗では「仏は常に側にいて私を支えていてくれる」という教えですので精霊送りというものがなく、それぞれの寺院がそれぞれの場で盆法要を勤めています。ついでに言えば、同じ理由で昨日の新聞に載っていた《迎え火、送り火》もしませんし、今日の新聞に載っていた《精霊馬(牛)》も作りません。
釈尊という1人の仏陀の教えから生まれたものが仏教ですが、40年の長きに渡ってインド中を旅しながら説いて回られた釈尊の(救いの)教えは[待機説法]と呼ばれるもので相手によって説話の中身も仏も変わります。そして、それらの話が纏められた仏典の中から《最も大切な経典》を選んでその教えを説かれたものが各宗派の根底になっているので、宗派によってはまったく違う教えになることもあります。だからこそ親鸞聖人は「他宗を誹謗してはならない。ただ自分が信ずる阿弥陀如来の教えを大切にするだけだ」と説かれたのであり、そのことからも《精霊送り》などの行事は浄土真宗にないのです。
(1週間前に咲いていたウツギの花です)

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