アベノマスクで失敗し、星野源とのコラボで失敗し、給付金の支給で失敗し、唯一当てにしていた検察総長の定年延期で失敗し、加えて元法務大臣が逮捕されるという事態で完全に立場のなくなった安倍総理が「政治生命を懸ける」と言い続けた《憲法改定》ですが、ついに「ここまでやるか」とあきれて口がふさがらないものが発信されました。
ダーウィンの『進化論』は誰にでも知られている説ですが、この『進化論』を人間社会に当てはめて《優勝劣敗》による人間の自然淘汰を唱え、優性であるゲルマン民族との血の交わりを否定して数百万人ものユダヤ人の虐殺を命じたナチスドイツの存在から「進化論の安易な政治への応用は危険」との考えが生まれ、しかも現在ではその『進化論』の《誤用例》さえも提示されているのに、その《誤用例》をそのまま使って《堂々と》「今こそ憲法改正が必要である」と、自民党のウェブサイトやツィッターで発信しているのです。そこには「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。だからこそ、これからの日本をより発展させるために、いま憲法改正が必要と考える」というものですが、これがどれほど《国民を馬鹿にした言葉》なのかということが分からないとは、あきれて口がふさがりません。
(せめて《口直し》に、綺麗な花でも見ましょうか)