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昭和33年の今日に発売が始まったインスタントラーメンについては、以前に朝ドラでも放送されていました。また、2年後の35年にはインスタントコーヒーも発売が始まり、世は《インスタント》全盛期に入りました。当時は昭和39年の東京オリンピックを前にして日本中が一致団結して目標(戦後日本の復興を世界に示す)に邁進していた時代であり、現在は次々と新型が登場している新幹線の第1号である『こだま号』が東京~大阪間を6時間30分で走り抜けたのもオリンピック開会式の10日前であった昭和39年10月1日でしたから、どれほど日本中が必死になっていたかが分かるでしょう。
そして、このインスタントラーメンには私も大いにお世話になりました。夜中の勉強中に側に置いていたストーブで作ったラーメンを鍋のまま食べたりしたことも何度となくあり、とにかく《栄養バランス》などとは関係なく空腹を満たすための手軽な食料でした。もっとも、「一度茹でた麺のお湯を捨ててから新しいお湯で作らないと、いけない」と言われてそれに従って手間を掛けたこともありましたが、今でもインスタントラーメンと言えば高級品ではなくて5個入りのものに手が伸びるのは、その頃の名残かもしれませんね。
(外は猛暑続きで、ジンジャーもすっかり萎れきっています)