先日、市内の高校の先生から「鳥取大震災の様子を残したいので、話を聞きたい」と連絡が入りました。確かに当寺は昭和18年の大震災で全壊しましたが、その後やっと再建したものの昭和27年の大火災で全焼という憂き目に遭いましたので資料は当然に残っていませんし、その時に避難したり災害後の苦労をした両親も既におりません。私自身も大火の時に3歳ですから、当然に地震当時のことで知っているものは何もありませんし、どのご門徒がその当時のことを経験しておられるのかも分かりません。ご門徒の古老ともいろいろ雑談を重ねていますが、大地震の時のことは誰からも聞いたことがありませんので紹介も出来ません。その旨話をして「折角ですが、何もお話しできることはありません」とお断りをいたしました。先生は感情を害しておられたようですが、仕方がないですよね、知らないことは話せないのですから。
今朝は空気も冷たく、車を車庫に駐めてからカメラを持って桜土手を歩いて写真を何枚か撮りました。紅葉した桜のに並んで実をつけている柿の木や遊歩道に散り積もった落ち葉たちを見ていると、しみじみと初冬のたたずまいを感ずる昨今です。
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