ユキヤナギ1650
TVで鳥取の話題になるとよく出てくるのが県庁前ではためく旗で、県名から《鳥》を模った図柄になっていることはすぐに分かりますが、「では、鳥取の県鳥は何ですか」と尋ねても答えられる人は少ないでしょう。大体に県花についてはそこそこに知っていても、県鳥については案外知らないものですから・・・。(県鳥は《おしどり》ですよ)
ところで、ここ数日はあちこちで満開になっている桜の情景を放送していますが、県花が《桜》になっていることはほとんど言われていません。実は、桜を県花にしているのは京都・奈良・東京の3ヶ所なのですが、その桜の種類は3都県それぞれ違っています。京都は《山桜》で奈良は《八重桜》、そして東京は《ソメイヨシノ》です。京都は宮中で咲く桜が山桜だったことと、奈良は『奈良の都の 八重桜』と和歌に詠われている八重桜からだということは推測できますが、東京がソメイヨシノだという理由は江戸時代にあります。もともとこのソメイヨシノは江戸時代の染井村で生まれた品種であり、それに桜で有名な奈良の吉野の名前を重ねたもの(韓国では「ソメイヨシノは韓国が原産」と主張しているとか・・・)なのです。なのです。広島の県花がキョウチクトウになっているのも原爆との関係があるように、花一つにもいろいろな歴史があるのですね。(写真は隣の公園に咲いているユキヤナギです)