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この時期になると若葉が新緑から少しずつ濃くなり、いろいろな花も咲き誇ってきます。中には花の盛りを過ぎて萎れてきたものもありますが、「新旧の交代」とでも新芽の登場と同時に古い葉がどんどんと散っていくものもあり、泰山木がその代表でしょう。境内にも納骨堂の横に泰山木が1本あり、ここ数日は起きてみると古い葉が大量に散り落ちてあちこちの枝に引っかかっています。この泰山木の葉は公孫樹の葉よりもはるかに堅く、「時間が経てば腐葉土になる」というものではありません。ですから、この落ち葉は掃き集めて捨てるのが一番なのですが、なにしろ毎朝のことなので、境内に出る度に「ハァ~」とため息が・・・。でも、古い葉が落ちる時には必ず真っ白の花が蕾をつけ始めます。この花は大きくてとてもきれいなのですが、ただ残念なのは、椿はポトリと落ちるのに対してこの花は開くと数日もしないうちにパラパラと散り落ちてしまうことです。そして、散り落ちると翌日には真っ白だった花弁の端から少しずつ茶色に朽ちてきますが、その姿はまさに『栄枯盛衰』の様かもしれませんね。しかし、今はそのきれいな花が開花しようとしている時ですので、言い換えれば《保育園児》から《小学生》に成長しようとしている時期に当たるのかもしれませんね。